トルエン
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化学的性質

トルエンは通常の芳香族炭化水素と同様に求電子芳香族置換反応の基質となる。メチル基の存在により、ベンゼンの約25倍の反応性を持っている。

トルエンは穏やかなスルホン化によりp-トルエンスルホン酸を生成する。また酸化鉄(III)の存在下、塩素により塩素化反応を起こし、オルト・パラアイソマーのクロロトルエンを生成する。ニトロ化ではオルト・パラアイソマーのニトロトルエンを生成するが、加熱することでジニトロトルエン、最終的には爆発性のトリニトロトルエン(TNT)を生成する。ハロゲン化反応はフリーラジカル条件下で進行する。例えばトルエン中にNBSAIBNを加え加熱すると、臭化ベンジルが生成する。

トルエンのメチル基も他の反応試剤により酸化反応が進行する。トルエンは酸化により反応中間体であるベンジルカチオンを生じさせ、続く水との反応によりベンジルアルコールを生成することができる。生じたベンジルアルコールはさらに酸化されベンズアルデヒドさらには安息香酸となる。またトルエンは過マンガン酸カリウムにより安息香酸を生成するが、その一方でクロム酸化によりベンズアルデヒドを生成する。

トルエンの触媒的水素化はその芳香族性のため進行しにくいが、高圧の水素添加によりメチルシクロヘキサンを生成する。


製造

トルエンは原油中にも少量存在するが、通常はガソリン接触改質、石炭からのコークス製造などで生成するエチレンクラッキングにより製造する。最終的な精製は、BTXプラントで行われる。

純トルエンの2005年度日本国内生産量は1,676,091t、工業消費量は813,822tである。

実験的には、塩化アルミニウム触媒に用い、ベンゼン塩化メチルと反応させることにより得られる。(フリーデル・クラフツ反応


使用

トルエンは溶媒として一般的に用いられ、ペンキ塗料シンナー、多くの化学物質、ゴム印刷インク接着剤マニキュア、皮なめし、殺菌剤等、様々なものを溶解することができる。フラーレン指示薬としても用いることが可能である。ポリウレタンの原料であるトルエンジイソシアナートをはじめ、フェノールトリニトロトルエン等の有機化合物の原料である。また内燃ガソリンエンジンのオクタン価向上剤としても用いることができる。工業的には脱アルキル化によるベンゼン生成、不均化によるベンゼンキシレンの生成などが挙げられる。


毒性と代謝

トルエン蒸気の吸入には中毒性があり、強い吐き気を催す。長期にわたり繰り返し吸入を続けた場合、回復不能の脳障害を負うことが確認されている。トルエンは液体からの蒸気吸入だけではなく土壌汚染地下水汚染等により経皮・経口で体内に入る可能性がある。また、塗料樹脂などの建材溶剤として用いられたトルエンが室内に放出されることがあり、シックハウス症候群の原因物質のひとつであるといわれている。また排気ガス等へも含まれている。

トルエンの毒性代謝によりその大部分が説明される。トルエンは水への溶解度が低いため、尿といった通常の経路ではトルエンを排出することができない。このため代謝により別の物質になる必要がある。トルエンのメチル基芳香環部分と比較して酸化されやすく、シトクロムP450により酸化される。そのためトルエンの95%は酸化されてベンジルアルコールとなる。この代謝経路では残りの5%がが酸化されたエポキシドとして残留する。このエポキシドの大部分はグルタチオン複合体を形成するが、細胞に対する深刻な毒性は避けられない。

トルエンはベンジルアルコールアルコールデヒドロゲナーゼによりさらに酸化され、安息香酸馬尿酸として主に排出される。


参照資料

日本国 経済産業省・化学工業統計月報


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki