魚を塩漬けにして発酵させた中国料理をビンナン語で「茄醤(コエチップ・ケツィアプ)」[1]、広東語で「茄汁(ケーチャプ)」、福建語で「鮭汁(kechiap)」と言い、これがケチャップの語源だと言われている。この中国料理は今で言う魚醤であり、これがマレー半島に伝わって「kichap」または「kecap」と呼ばれ、更にこれがヨーロッパに伝わるとキノコ、トマト、クルミなどを原料として「catchup」または「catsup」と呼ばれた。その後アメリカでトマトケチャップが普及し、現代のアメリカ英語では「ketchup」と表記するのが最も一般的となっている。「鮭汁(kechiap)」の場合の「鮭」は「塩辛」を指す方言字で魚のサケとは無関係。また福建語と非常に近い台湾語でも塩辛を「鮭」(ke または koe)と呼ぶ。台湾語にはこの他に、トマトケチャップを指す kiat-chiap-puh (キエッチアップッ)という語彙もあるが、これは日本語もしくは英語からの借用語と見られる。
マレー語の「kicap」とインドネシア語の「kecap」は、現在魚醤以外に大豆の醗酵調味料である醤油の意にまで広がっており、むしろ今日では醤油を指す場合の方が多い。
なお広東語で「濃い汁」を「gitjap(ギッチャプ)」と言うが、これもケチャップの語源として考えられるかもしれない。
トマトケチャップ有機農法トマトによるハインツのトマトケチャップ
トマトケチャップは、現在ケチャップを代表するものとなっている。
基本的なトマトケチャップの作り方は完熟トマトを加熱してこし、さらに低温で煮詰めてトマトピューレをつくる。それに、砂糖、食塩、酢、オールスパイス、クローブ、シナモンなどを加える。玉ねぎ、セロリ、その他の野菜がしばしば加えられる。トマトケチャップは、ホットドッグ、ソーセージ、オムレツ、ハンバーガー、フライドポテトなどにかけて使用される。
米国のトマトケチャップ消費量は4000万リットルで、世界のほかの国と比べ抜きん出て多い。一説によれば世界のケチャップ生産量の半分はアメリカの若年層により消費されている換算になる。 また、調理用としてはあまり使われず、ほとんどが卓上調味料として消費される。
イギリスやオーストラリアなどアメリカ以外の多くの国では酢が入っていないトマトケチャップをトマトソース、レッドグレイビー、レッドソースなどの名前で販売している。
日本でも好まれる調味料の一つであり、洋食には欠かせない。チキンライス・オムライス・ナポリタンなどトマトケチャップを使った日本独自のメニューがある。
世界的にシェアが大きいケチャップメーカーは、大消費地のアメリカに集中している。
ハインツ ( ⇒H. J. Heinz Company):(日本法人本社は東京都台東区)
ハンツ ( ⇒ConAgra Foods)
デルモンテ ( ⇒Del Monte Foods)
日本のメーカー
カゴメ(愛知県名古屋市中区)
キッコーマン(デルモンテ)(千葉県野田市)
ナガノトマト(長野県松本市)
丸善食品工業(テーブルランド)(長野県千曲市)
コーミ(愛知県名古屋市東区)
イカリソース(兵庫県西宮市)
インターフード(神奈川県横浜市)
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更新日時:2008年9月27日(土)16:34
取得日時:2008/10/05 11:19