チベット語
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文法

文語体では接辞文法機能を担う例が多く膠着語に近いが、現代語ではこれらの多くを失い、孤立語化が進んでいる。

またチベット語は能格言語であり、絶対格と能格の区別がある。文語体では名詞にこれを含めて9つのがあり、これらは絶対格(無標)を除き、接尾辞で示される。これらは日本語の助詞と同じく、名詞のあとにまとめてつける。複数は必要な場合にのみ接尾辞で示される。

動詞には、形態的に最高で4つの基本形式(活用)があり、それぞれ現在形・過去形・未来形(実際にはむしろ必要性や義務を意味する)・命令形と呼ばれる。活用は母音交替接頭辞・接尾辞によるが、あまり規則的ではない。ただしこのような活用ができる動詞は限られており、代わりに助動詞を用いるのが普通である。動詞の大多数は 2 種に分けられ、1 つは動作主(助辞 kyis などで示される)の関与を表現し、もう 1 つは動作主の関与しない動作を表現する(それぞれ意志動詞と非意志動詞と呼ばれることが多い)。非意志的動詞のほとんどには命令形がない。動詞を否定する接頭的小辞には、mi と ma の2つがある。mi は現在形と未来形に、ma は過去形(文語体では命令形にも)に用いられる。現代語では禁止にはma+現在形が使われる。有無は存在動詞の「ある」yod と「ない」med で表す。

名詞と動詞に関して日本語と似た敬語組織が発達している。基本的動詞には別の敬語形があり、その他は一般的な敬語形と組み合わせて表現する。


方言

チベット語は大別するとパキスタンバルティスターン地方やラダックに分布し文語の音韻体系を残す西部古方言、インドのヒマーチャル・プラデーシュ州からウッタル・プラデーシュ州ガルワール地方にかけて分布する西部革新的方言、ブータンの公用語ゾンカ語を含む南部方言、中央方言と呼ばれラサ口語が属するウーツァン方言、チベットの東に分布するカム方言、そして東北のアムド方言に分けられ、後者3つの語彙の共通性は75%以上で、広範囲にわたり言語的類似性を保持している。

ウーツァン方言では他の方言が破擦音化する場合を除きそれぞれの形で残している先行子音が発音されなくなり声調へ影響を与えるだけに留まっている。 声調の数も各方言で異なっており、アムド方言のように全く声調が存在しないものもある。

アムド方言では先行子音が /h/ と /?/ へ収束し、子音 py が残存する。このような保守的な側面の一方、母音では /i/ と /u/ が合一して /?/ となるなど独自の変化を遂げている。


転写方式

チベット語の文字は7世紀に表音文字として制定されたが、その後、綴字と発音の乖離が著しく進んだため、チベット語を他言語の文字によって転写する方式としては、発音を写し取る目的と、綴り字を写し取る目的とで、全く別個の体系を用意する必要がある。

発音を写し取る体系としては、中華人民共和国における蔵文ピン音、綴り字を写し取る体系としてはワイリー拡張方式、ダス式等がある。


外部リンクチベット語版ウィキペディアがあります。

GB18030 Support Package - Microsoft Download Center チベット文字を含むWindows XP、2000用フォントのダウンロードページ(英語)

- 拡張ワイリー方式について 拡張ワイリー方式によるチベット語のローマ字転写についての説明(英語)。
カテゴリ: チベットの言語 | 中国の言語 | チベット・ミャンマー語派 | 声調言語

更新日時:2008年8月5日(火)17:30
取得日時:2008/08/15 23:57


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki