呼吸排気から二酸化炭素を取り除き、酸素を補って再利用する循環式呼吸装置のことである。 広義には医療用の吸入全身麻酔器等もこの装置に含まれるが、一般的には、潜水用、災害救助用等の、一式を身体に装着して用いる装置を指す。 ソーダ石灰等のアルカリ剤を用いて二酸化炭素を除去した呼吸排気を、一旦カウンターラング(呼吸嚢)という袋に貯蔵し、ここに酸素、あるいは酸素濃度の高い混合気体を添加して、酸素分圧を呼吸に適した範囲に調整した後再利用する。酸素分圧の調整方式としては、酸素分圧センサーと電気弁を連動させ不足分の純酸素だけを供給する閉鎖式 (CCR:Closed Circuit Rebreather) と、常時一定量(呼吸によって消費される酸素量の何倍かの酸素を含む)混合気体を供給し、余剰のガスは外部に放出する半閉鎖式 (SCR:Semi-Closed Rebreather) があり、現在では40種類以上販売されている。 日本国内では90年代初期にEAN32を使用したフィーノ(レクリェーショナルダイバー向け、日産系)が販売された。「軽量」「排気ガスが少ない」といったリブリーザーの二次的な価値を宣伝文句にしていたが1996年に撤退。
CCRはSCRより長時間の連続使用が可能である上、酸素分圧が一定に保たれるため高圧下(大深度)での使用にも適しており、さらには排気による音の発生がないため神経質な生物の観察などにも適するが、装置が高価であるのみならず、保守が煩雑で費用も高額(酸素分圧センサーは高価な上寿命が短い)という欠点がある。特に産業・軍事以外の用途では、費用面から適正な酸素分圧センサーの保守がなされていないのが実情で、故障や動作不良により多数の死亡事故が発生している。このような背景から、洞窟や沈船などで本格的な探検調査をする際にはむしろSCRを使用し、その限界内で潜水計画を立てるべきという意見もある。
特殊なCCRとして、純酸素を呼吸する軍事潜水用のCCRがある。この装置では常に呼吸ガスの酸素濃度を100%に維持すれば良く、酸素分圧センサーは必要ないので構造的にはSCR並みに簡略化できる。ただし酸素中毒の関係で概ね5m以深には潜水することができず、その用途は上陸作戦等に限られる。
保護スーツピーバルブ
大深度では水上の気温の高い時期でも水温は低いことが多いこと、大深度ではウエットスーツは圧縮され保温能力が下がること、また減圧を行うなどで長時間の潜水となる場合が多いことのため、テクニカルダイビングでは、ウエットスーツを着用することは少なく、保温性に優れたドライスーツを着用することが多い。また、二次的用途として、浮力調整装置のバックアップとしてドライスーツを機能させることもある。長時間潜水では途中で尿意を催すことが避けられないため、 ⇒ピーバルブと呼ばれるコンドーム式の男性用排尿器具や紙おむつを装着する場合も多い。
円筒形の大型のバッテリー容器を使用した水中ライト。キャニスタ(円筒器)はハーネスによって腰の部分に取り付けられ、手に持ったライトとケーブルで結ばれている。ライトはハロゲン、ハロゲンHIDなどが使われている。バッテリーは鉛蓄電池やニッケル水素電池、リチウムイオン電池などが使われている。
水中で長距離を移動するために魚雷型の水中スクーターが使われる場合がある。
過去には、スクーターに取り付けたひもをハーネスに取り付けることによって牽引される形で使われるものが主流であった。これは、片手でon/offや速度や方向などのコントロールを行う。テクニカルダイビングにおいてはその重装備と使用される水深が深くなる事があるので、牽引力、スピード、持続時間および耐水圧性能によって使用される機種が選定される。
現在では、ハンズフリータイプの水中スクーターが好まれる傾向にある。
太さ数ミリメートルのナイロンのロープを糸巻きに巻いた物。そのラインを使い水中でのナビゲーションや緊急時の対処、サーフェースマーカなどと組み合わせて減圧時の目印などに用いる。
スプールはプラスティックなどで作られたいと巻きのこと。
リールはスプールにハンドルと巻き取りレバーを取り付けた物で、スプールに比べると大型である。デザインにはハンドル方向から見て縦巻と横巻がある。
ナビゲーションラインにつける目印。敷設されているパーマネントラインだけでなく、自分が引いたスプールやリールのラインに取り付けて使用する。ラインアロー
ラインアロー出口方向を示しすもので、分岐点や一定の距離毎につける。
クッキー自分の移動や存在を示す目印で、古くは洗濯バサミが使われてきた。
テクニカルダイビングでは、変形フロッグキックという平泳ぎに近いフィンキックを行う。それは、洞窟や水中構造物の内部など狭いところに進入する時にバタ足が出来ない場合があったり、その時に床の砂などを巻き上げないようにするためのキックが必要なためである。また、場合により後ろ方向に進むフィンキックも用いられる。これらの理由からフィンは幅が広く短いものが用いられる。(スクーバプロのジェットフィンなど。)また、そのストラップとして金属のスプリングを用いた物を使うこともある。これは堅牢製と着脱が容易なためである。
関連項目
洞窟潜水
スクーバダイビング
テクニカルダイビング
保護スーツ
外部リンク
ダイビング器材メーカー
⇒ハルシオン・ジャパン( ⇒HALCYON)
⇒AQUA LUNG 日本アクアラング株式会社
⇒TUSA 株式会社タバタ
⇒SCUBAPRO スクーバプロアジア
⇒Sun Fan・Cressi-Sub 株式会社タンク
⇒MARES 株式会社モビーディック
⇒SAS エス・エー・エス株式会社
⇒FL CORPORATION・SUUNTO 株式会社エフエル・コーポレーション
⇒OCEANIC 株式会社オーシャニックジャパン
⇒HUSE 株式会社ハリサン
スーツメーカー
⇒DUI・ジャパン( ⇒DUI)
⇒MOBBY'S 株式会社モビーディック
⇒APSYSTEMS エイピイシステムズ株式会社