ブランド名の由来は、アラン・ケイの提唱した「ダイナブック」を意識し目指した[1]ネーミングである。「ダイナブック」はアスキーが取得していた商標であり、DOSベースのただのノートパソコンにダイナブックという名前をつけるとは何事か、という批判もあったが、現在では東芝のブランドとして定着している。
ラップトップPCの開発ラップトップ型 T-1000 (1985年)
ポータブルパソコンの黎明期、東芝では1985年に当時としてはコンパクトなPC/AT互換機・ラップトップPC第一弾、T-1000(重量4Kg)を輸出専用モデルとして発売。
ラップトップPCの欧米市場での成功を機に東芝は本格的にPCハード市場へ参入、1987年には世界初のハードディスク(10MB)搭載ラップトップ型パソコン、T-3100(日本国内向けJ-3100)を発売する。ラップトップ型で培った小型化への技術の進歩は、その後に登場するノートブック型パソコンDynabookシリーズへの布石となる。
ダイナブック初代のJ-3100SSは20万円を切る低価格とそれまでのラップトップPCより小型軽量な筐体で注目を集め、「ブック型PC」(後のノート型PC)という新ジャンルを普及させた。
アーキテクチャ的にはそれまでのラップトップ型J-3100シリーズ同様にIBM PC互換で、独自の日本語表示機能を追加したものであり、英語モードではIBM PC用ソフトウェアが実行できた。コンベンショナルメモリとして使用可能な640KBのメモリの他に、RAM-DISKとして使える1.2MBの拡張メモリを搭載。ハードディスクを持たないとはいえ、日本語環境とテキストエディタ、通信ソフト、コンパイラなどを外部メディアに頼る事なく携帯できるという、ノートパソコンに求められるスペックを十分に満たしたバランスのとれたマシンである。以後、ノートPCの市場拡大に合わせ各種の後継機が発売され、東芝はノートPCにおいて1993年から2000年までノートPCシェア7年連続世界1位を獲得する。
Dynabook Satellite 220CS (1997年)
Dynabook SS 2000-DS80P (2001年)
過去を含めた日本国内でのラインナップは
Qosmio
テレビチューナーを標準装備した大型のハイエンドAVノートPC。コンパクトデスクトップのような位置づけであり、モバイル用途には適さない。HDDを2基(250GBx2)備えるモデルもある。
dynabook
A4ノートのミドル?エントリークラスのノートPC。一般的なA4ノート。Qosmio登場後は主に普及帯のPCで使われる。
dynabook SS
B5モバイルノート。現在は光学ドライブの有無と記憶媒体の違い、PowerPointの有無で4タイプ存在する。モバイルPCの先駆的存在。パナソニック製のレッツノートと同様にビジネスマンには定評が有る。2005年にはDVDドライブ搭載をしたdynabookSS・MXを導入。2007年Windows Vistaがリリースした時にはレッツノートの一人勝ちだったモバイルPCに対抗するためにdynabookSS RXシリーズ[2]を発表。特徴はDVDドライブや大容量バッテリーが標準装備されて薄い事が特徴。レッツノート同様モバイルPCでは人気モデルになっている。
dynabook Satellite
企業向けA4ノートPC。コンシュマー向けではほとんど廃された内蔵FDDを標準装備している。
DynaBook SatellitePro
企業向けA4ノートの上位モデル。現在では使われていない。
dynabook TECRA
業務用A4ハイエンドノート。現在はアキュポイントとタッチパッド両方を装備したTECRA M5のみ。
Libretto
モバイルサイズのミニノート。Windows95の時代からスーツのポケットに収まる小型ボディを実現していた。05年のU100を最後に発売されていないが一部に根強い人気がある。
BREZZA
AV機能に特化したタワー型デスクトップPC。現在では販売されていない。
DynaTop
企業向け液晶一体型デスクトップPC。現在では販売されていない?
Equium
企業向けデスクトップPC。現在はスリムタイプのみのラインナップ。
ダイナブック(dynabook)の商標は日本国内のみで使用されており、日本国外では、
Tecra(テクラ)
A4ハイエンドノートパソコン
Satellite(サテライト)
家庭向けA4エントリーノートパソコン
Satellite Pro(サテライト プロ)
ビジネス向けA4エントリーノートパソコン
Portege(ポーテジェ)
B5ノートパソコン・薄型ノートパソコン(日本で言うdynabook SSシリーズにあたる)およびタブレットPC
Equium(エクィアム)
A4デスクノートパソコン(屋内、特に机上のみで使用されることを想定された比較的大きなノートパソコン)欧州のみで販売されており、日本国内で販売されている同名の企業向けデスクトップパソコンとは全く別の商品。
という名称で展開されている。
また、一時期日本国内でもdynabookの名称と併記する形でこれらの名称が使用されていたが(例:DynaBook TECRA)、現在ではSatelliteを除き廃止されている。ただし、裏面の製品ラベルにはこれらの名称が記載されているものもある。
dynabook SS MX/370LS (2006年)
東芝の、一般向けデスクトップ型パーソナルコンピュータは現在の販売ラインナップに無く、ノートパソコンも「リブレット(Libretto)」のラインを「ダイナブック」に集約している。また、最近ではパソコンの生産は台湾のOEM/ODMが主流であり、コスミオシリーズも中国の工場で作られていることから、数年前に比べて品質が低下しているのではないかという指摘もある。
2006年BCNランキングにてPOSデータ集計セールスナンバーワン・ベンダーを選ぶ第8回「BCN AWARD 2007」実売数ノートPC部門1位[3]を初受賞するなど、日本国内ノートパソコン販売シェアも堅調である。
dynabook
1989年の初代モデルから2003年のC8シリーズ登場までは、DとBが大文字で斜体の『DynaBook』ロゴを使用してきたが、以降は小文字のみで正体の『dynabook』ロゴに改められた。2008年夏モデルではTXシリーズとAXシリーズで明確な違いをつけ、dynabook全シリーズで丸みと艶やかな質感を持つデザインとなった。
dynabook Qusmio FX
15.4型ワイド液晶を搭載する。
CPUに最新のCore 2 Duo P8400(2.26GHz)を搭載する。
グラフィック性能にも優れており、DirectX 10に対応した「NVIDIA GeForce 9600M GT」を搭載する。
「レグザリンク」対応。
PowerPoint付Office搭載。
dynabook AX
15.4型ワイド液晶で、最上位機種(AX/55F)は高色純度・高輝度タイプの液晶を搭載する。
CPUにCeleronを搭載する。
最下位機種(AX/52F)を除き、「レグザリンク」に対応する。