この最終回については、完成品と現存する同話の準備稿で描写の違いがいくつか存在する。まず、ゼットンを倒すのは科学特捜隊ではなく、ゾフィーの役目だった(当初は単に「ウルトラマンの仲間」と称されていた)。
また、ウルトラマンがゼットンに敗れる場面も、準備稿ではウルトラマンがゼットンに投げ飛ばされ、起き上がろうとするもカラータイマーを潰し割られるという展開だった。しかし、監督の円谷一が子供たちのヒーローを残酷に殺すことに強く反対したため、現在の形に修正されたという。ただし、ウルトラマンガイアの第45話「命すむ星」ではこのようなシーンが見られる。
劇中で、ウルトラマンがうつぶせに倒れたのに次のカットでは仰向けになっていたり、倒された時はカラータイマーは原型のままだが、ゾフィーとウルトラマンが邂逅するシーンでは砕けているように見えるのは準備稿の名残りと思われる。金城哲夫の著書『小説 ウルトラマン』にも、準備稿を生かしたと思われる描写が残る。
ゼットンが発する「一兆度の火球」とは、当時の雑誌記事で大伴昌司が設定したものであり、必ずしも公式設定ではない。実際、脚本にも台詞にも言及がなく、映像中でもゼットンの火球らしきものは科特隊本部の窓と壁を少し割った程度で、とくに強力な描写はなかった。しかし、一兆度という数値のインパクトが一人歩きして、現在ではゼットンの強さを示す要素として一応は認知されている。科学的に見れば、実際は炎が一兆度に達することはありえない(プラズマ化するため。空想科学読本によれば、もし一兆度の物体が地球上に発生した場合、この物体は太陽の460兆倍のエネルギーを持っているため、地球は一瞬で蒸発し、太陽系の星々も順次消滅してしまい、半径90光年以内にいる生物という生物を全て死滅させるγ線が放たれるという)。
一方、波状光線については、劇中で原子爆弾の爆発に平然と耐えたウルトラマンに致命的なダメージを与えたことから、爆心温度一億度と言われる核兵器を上回る攻撃力だったことになる。(「火球」と「波状光線」とが同一視されていた可能性もある)
特撮テレビ番組『帰ってきたウルトラマン』最終回「ウルトラ5つの誓い」に登場。
身長:60メートル
体重:3万トン
バット星人によってウルトラマン(ウルトラマンジャック)を倒す為に特訓を受け、育てられた怪獣。初代ウルトラマンを倒したものと同種族と思われる。力は初代よりも上という設定で、体格はスマートだった初代に対して全体的に太めになっている(しかし身長・体重は初代と同じである)。また、初代と同じ電子音の他に、牛に近い鳴き声を上げる。初代同様口から火球を放つが、初代が使っていた、ウルトラスラッシュを無効化した電磁バリヤや、スペシウム光線を吸収して自身の光線として発射する能力は使用していない。それらに代わる二代目独自の能力として、手先から発するゼットンナパームと、体への直接攻撃をはじき返す電撃を備えている。バット星人達はゼットンをより強化するためにパワーだけを引き上げたが、逆に初代が備えていたような戦闘バランスの良さは失われてしまい、殴る蹴るなどの肉弾戦が主体となっている。
出撃したマットアロー1号およびマットジャイロを全て撃墜してMATの主戦力を全滅させ、バット星人と2対1の有利な状況でウルトラマンと戦うも最後はバット星人を失い、ウルトラハリケーンで空中に飛ばされた後にスペシウム光線を喰らって爆破された。
デザインと顔や胸の電飾は初代と同じだが着ぐるみ造形の出来がひどく、『ウルトラマンタロウ』に登場する2代目怪獣のように「アトラクション用に作られた着ぐるみを流用したもの」とよく言われるが、実際は新造されたもので、新番組『ウルトラマンA』の超獣造形に手間をかけたスケジュール過密のしわ寄せが来たものと思われる。特に角の中に骨組みが入っていないらしく、動くたびに角がブラブラしている。「最強の怪獣に勝つことによる完全なるヒーローへの成長」という『帰ってきたウルトラマン』最終話の基本コンセプトに映像上の説得力が伴わず、その評価を貶める要因の1つとなっている。
特撮テレビ番組『レッドマン』第129、132、134話に登場。着ぐるみは『帰ってきたウルトラマン』に登場したゼットン2代目の流用。
第129話:レッドナイフ、レッドアローをかわすが、レッドフォールで崖下へ落とされ倒された。
第132話:ドラコと共にレッドマンと戦うが、レッドナイフを刺されて倒された。
第134話:ドラコ、サドラ、コダイゴンと共にレッドマンと戦うが、レッドアローで倒された。
特撮ビデオ作品『ウルトラマンパワード』最終回「さらばウルトラマン」(米国版サブタイトル:THE FINAL SHOWDOWN?)に登場。パワードゼットンと称される。
身長:99.9メートル
体重:6万6666トン
サイコバルタン星人によって作り上げられた最強怪獣で、宇宙からW.I.N.R.本部に直接落下、まずは基地の機能を完全に破壊する。戦車隊の包囲も一歩も動かぬまま迎撃し、そのままパワードを迎え撃つ。パワードの光線を、胸の吸収板で取り入れた後、強化して射ちかえすこと、1兆度の火球を放つことは初代を踏襲している。但し、身長・体重は大きく上回り、腕や脚は黒一色で、その動作を含めてより無機質な感じになっている。特に頭部は大きい。また翼が生えていて空を飛ぶことができる(劇中では描写無し)。両腕からエネルギー弾を発射するという新技も発揮したが、バリヤーとテレポーテーションは無くなった。
サイコバルタン星人によって、パワードとパワードドラコとの戦いで得られたデータに基づいた調整がされており、パワードの行動パターンおよび攻撃を完全に解析、先手を打つ。しかし、それに気づいたパワードがメガスペシウム光線を連射。1発目は正面から吸収するが、W.I.N.R.本部の壁に反射させた2発目に振り向いて吸収したため背後をさらし、3発目のメガスペシウム光線を吸収板が装着されていない背中に受けて爆発、消滅した。過去のデータに頼った機械的な行動が命取りとなったが、同時にパワードも力を使い果たし、結果としてその役目を完遂する。
特撮ビデオ作品『ウルトラスーパーファイト』第9話「恐怖の背後霊怪獣」第11話「セブン!心の目を開け!!」に登場。 第11話ではウルトラセブンに突然襲い掛かり、セブンの目を潰し、視力を奪った上で打撃攻撃を仕掛けてきた。最期は精神を集中し、心の目を開いたウルトラセブンの巴投げで倒された。
特撮テレビ番組『ウルトラマンマックス』第13話「ゼットンの娘」に登場。