商業潜水ともいう。営利を目的とした作業潜水や調査潜水などを示す。
Cカード(C-card)とは、ダイビング指導団体が、直接、またはフランチャイズを通じて実施する技能講習を終了した者に対し発行する技能認定(Certification)カードである。ダイビング指導団体は、ほとんどの場合民間の営利企業(欧州等の一部地域には、非営利や公的な指導団体も存在する)であり、少なくとも日本では免許証と違いCカードを所持しないでスクーバ・ダイビングを行うことが法的に禁止されているといった類のものではない。しかしながら、適切な知識・技量を有さない者がスクーバダイビングを行った場合、致死傷事故が発生する可能性が非常に高いことは容易に推定できることから、これらの者にサービスを提供してスクーバダイビングが行われた結果事故が発生した場合、事故を予見できたのに適切な対応(サービスの提供拒否など)を取らなかったとして刑法の業務上過失致死罪(211条)などの刑事責任や民法上の不法行為責任を問われる可能性が高い。このようなリスクを回避するため、レジャーダイバーにサービスを提供する者はそのほとんどがCカードの提示を求めており、これを所持せずにダイビングを行うことは事実上困難と言ってよく、その意味では許可証的な性質を有するものと言えなくもない。また海外ではCカードを所持しない者のスクーバダイビングを法的に禁止していたり(オーストラリア)、Cカードを所持しないものに対するスクーバ・ダイビング器材の販売や貸与を禁止している(欧州)例もある。 Cカードには、ほとんどの場合、そのスキルレベルに応じたランクが設定されていて、ダイバーとしての知識や技術、経験などを示す指標になっている。また、スキルアップの目標としての性格もある。認定団体ごとにランクの区分や呼称が異なるため、WRSTCによりRSTC標準が策定され利用されている。また ISO 24803:2007でもレクリエーショナルダイビングスキルの認定基準が規格化されている。
スクーバダイバー
リーダーレベルの引率でダイビングを楽しむことができる。
オープンウオーターダイバー
バディーシステムを守りながら、リーダーレベルの引率なしにダイビングができる。
アドバンスドオープンウオーターダイバー
様々なダイビングテクニックを身につけ、海での遊び方を広げる。
レスキューダイバー
ダイビングでの緊急事態を予測・回避し、必要な場合にそれに対処するスキルを習得する。
スペシャルティ・ダイバー
専門的な知識を身につける。カバーン、ボート、ナイト、ディープ、サーチ&リカバリー、エンリッチド・エア(ナイトロックス)、ドリフト、水中スクーター(DPV)、ドライスーツ、淡水ダイビング、高所ダイビング、中性浮力(ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー)マルチレベル潜水、沈船、アイスダイビング、流氷ダイビング、自然環境保護、水中写真、水中ビデオ、ナビゲーション、器材、水中生物観察
マスター・スクーバ・ダイバー
アマチュア最高峰のランク。
テクニカル・ダイバー
ケイブダイビング、沈船ダイビング、大深度潜水(40m超)、混合ガス潜水、リブリーザーの知識と技術を身につける。
ダイブマスター
プロフェッショナルの入門レベル。プロとしての基本を身につけ、インストラクターのアシスタントとしてのほか、単独でも入門者を指導することができる。
アシスタントインストラクター
インストラクター開発コースの最初の一部として、プロとしての経験を積み、また、教育システムを習得する。
インストラクター
指導団体のリーダーとして、教育プログラムを実施できる。インストラクターにはランクがあり、実施できる教育プログラムの範囲が異なる。最上級はコースディレクターで、インストラクター候補生を教育もしくはインストラクターのレベルアップ認定することができる。
エグザミナー
インストラクターの認定試験官。
指導団体とは、ダイビングの普及・ダイバーの育成を目的とする営利または非営利の団体。現在日本だけでも30あまりの団体があり、それぞれの理念に基づいてダイバーの教育、Cカードの発行を行っている。以下に主な指導団体を挙げる。
BSAC - ビーエスエーシー(British Sub-Aqua Club)
1953年、イギリスのロンドンで発足。チャールズ皇太子を名誉総裁に戴く、世界最古の伝統を誇るダイビング教育機関。
NAUI - ナウイ(National Association of Underwater Instructors)
1950年代初め(上記BSACよりは後と見られる)、アメリカのカリフォルニアで発足したナショナル・ダイビング・パトロールを前身とする。
PADI - パディ(Professional Association of Diving Instructors)
1966年にアメリカで設立。全世界のダイバーの約60%が所属しているといわれる、名実共に世界最大のダイビング教育機関。
SSI-エスエスアイ/スクーバスクールズインターナショナル(Scuba Schools International)
1970年にアメリカで設立された指導団体。フリーのインストラクター登録は認めず、代理店(ディーラー)のみに雇用されるインストラクターを認定しているのが特徴。90カ国以上に提携ディーラーを約2100店舗配する。
潜水場所、潜行日時、潜水時間、気温、水温、透明度などの環境要因などを含めた潜水の記録である。日本においては遭遇した生物等の副次的な出来事を記録することに重点が置かれることが多いが、これは必須の記載要件ではない。ログに記録されたダイビングの回数は、Cカードと共に潜水の技量を対外的に証明するものであり、非常に重要である。また、証明としての信憑性を高めるため、ダイビングのためのサービスを提供した者、あるいは一緒にダイビングした者のスタンプないしは署名をその都度得ることが多い。なお一般的に、ダイビングの回数は潜行・浮上の回数ではなく、使用したタンクの本数を基に、「1本」「2本」というように数える。
ダイビングを行うに当たって、2名以上でお互いが相手側の安全を確認し合うシステムである。単独で潜水する場合に比べ、緊急時の対応が取りやすくなるという安全対策でもある。このシステムは、潜水以外にも多くの安全対策手段として用いられている。
安全確認を行うパートナーをバディと呼ぶ。
ダイビングは、器材に頼るレジャーであり、器材選択は安全管理の基本にもなる。
詳しくは、ダイビング器材の項を参照。
息を止めて浮上したことで起きる。 深いところでは周囲の水圧と同じ圧力の空気を吸うので、息を止めると空気の体積が大きくなり、肺が膨張し、破裂してしまう(肺破裂)。
スクーバダイビングで最も重要なことは、ゆっくり深く呼吸し、絶対に息を止めない事である。
以下の障害は、スクーバに特有のものではなく、送気式潜水やスキンダイビングでも発生しうるものであるが、便宜上本稿に記載する。
体内の空隙などが水圧によって押しつぶされたり引っ張られたりする現象をスクイズ(スクイーズ)という。中耳腔のスクイズによって鼓膜が破れるおそれがある。鼓膜の損傷を防ぐには耳抜きという動作を行う。副鼻腔や虫歯、マスク、ドライスーツも、スクイズを起こして痛みを感じることがある。