ジャンヌ・ダルクの神がかり的な言動については、発作を伴わない幻覚症状のみの側頭葉癲癇によるものだとする見解がある。癲癇によるエクスタシー体験はドストエフスキーのものが有名で、ジャンヌは過剰に道徳的・自律的だが、時として攻撃的になるという典型的な癲癇気質であったことがこの説を支持する要素となる[1]。
また、癲癇の原因としては牛などから感染した、ないし教会の鐘などが原因となる音楽原性の結核があったとみられ、これについては
火刑で心臓・腸が焼け残ったのは結核性心膜炎や腸管結核によるもの
無月経で痩せていたのは悪液質のため
などが結核の傍証として挙げられる[1]。
なお、幻覚などからは統合失調症の可能性もある。
ジャンヌ・ダルクが登場する作品1429年5月10日にパリ高等法院書記クレマン・ド・フォーカンベルグが描いた素描(フランス国民議会図書館蔵)実は公的文書の隅に描かれたいたずら書きであったが、ジャンヌの特徴をよく捉えている。
戯曲
ウィリアム・シェイクスピア 『ヘンリー六世・第一部』 1592年 - 魔女的側面が強調されて描かれている。
フリードリヒ・フォン・シラー 『オルレアンの乙女』 1801年
ジョージ・バーナード・ショー 『聖女ジョーン』 1923年
ジャン・アヌイ 『ひばり』 1953年
オペラ・音楽作品
ジュゼッペ・ヴェルディ オペラ『ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)』 1845年
ピョートル・チャイコフスキー オペラ『オルレアンの乙女(ジャンヌ・ダルク)』 1878年-1879年
ポール・クローデル(台本)、アルチュール・オネゲル(作曲) 劇的オラトリオ『火刑台上のジャンヌ・ダルク』 1934 - 1935年。
ジョン・ファウルズ G・B・ショー『聖女ジョーン』のための劇音楽、およびそれに基づく組曲
小説
マーク・トウェイン 『ジャンヌ・ダルクについての個人的回想』1895年 (日本語版『マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク』 大久保博訳、角川書店、1996年、ISBN 4047912484)
ジョゼフィーン・プール 『絵本 ジャンヌ・ダルク伝』 アンジェラ・バレット絵、片岡しのぶ訳、あすなろ書房、2004年、ISBN 4751522728。
評論・評伝
ヨハン・ホイジンガ 『バーナード・ショーの聖女』
アナトール・フランス 『ジャンヌ・ダルクの生涯』
映画
カール・ドライヤー監督 『裁かるゝジャンヌ』 ジャンヌ役:ルイーズ・ルネ・ファルコネッティ、フランス、1927年。
ヴィクター・フレミング監督 『ジャンヌ・ダーク』 ジャンヌ役:イングリッド・バーグマン、アメリカ、1948年。
ロベルト・ロッセリーニ監督 『火刑台上のジャンヌ・ダルク』 ジャンヌ役:イングリッド・バーグマン、イタリア・フランス、1954年。
ロベール・ブレッソン監督 『ジャンヌダルク裁判』 ジャンヌ役:フロランス・カレ、フランス、1962年。
ジャック・リヴェット監督 『ジャンヌ/愛と自由の天使』『ジャンヌ/薔薇の十字架』 ジャンヌ役:サンドリーヌ・ボネール、フランス、1994年。
リュック・ベッソン監督 『ジャンヌ・ダルク』 ジャンヌ役:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アメリカ、1999年。
文学・芸術
佐藤賢一 『傭兵ピエール』1996年
2003年、宝塚歌劇団宙組による舞台化も行われた。
王領寺静(藤本ひとみ) 『黄金拍車』1988年 - 1989年
藤本ひとみ 『ジャンヌ・ダルクの生涯』2001年
藤本ひとみ 『ジャンヌ・ダルク暗殺』2001年
佐藤賢一 『ジャンヌ・ダルク、またはロメ』2004年