メインセイル( ⇒mainsail)とは、メインマストに掲げられる、最も重要な帆である。
横帆の船では、最も下に位置する最大の帆を指す。縦帆の船では、最も下に位置する最大の帆で、メインマストの後方に唯一設置されていて、ブームによって支えられているものを指す。ブームで支えられていないものはトライセイルと呼ばれ、悪天候の時に用いられる。
古くは草などを編んだ莚(むしろ)が使われたと考えられるが、その後木綿生地の帆が一般的になった。15世紀に大麻による帆が使われるようになり風雨による劣化に強くなった。これにより長距離の航海が可能になり、大航海時代を支えた要因の1つにも数えられる。さらに17世紀から18世紀には重い大麻布から軽くて耐久性の向上した綿布へ回帰し、帆船の高速化に寄与した。現代の服飾雑貨で使用される帆布は、この木綿生地のことを指す。
日本の和船では、木綿や麻のほかに、わらやイグサ、竹などで編んだ莚も帆の材料として使われている。また古代のポリネシアでは、ラウの葉を筵に編んだラウハラと呼ばれる素材が使用された。
現在のヨットでは、ビニールやプラスチック繊維が一般的に使用される。競技用のヨットでは、さらなる軽量化や高耐久性を目的としてケブラーなどの先端素材が使われている。
注^ 平板状の翼よりも効率がよい - レイノルズ数がより小さな場合は、状況は異なってくる。たとえば紙飛行機や昆虫の翅のスケールになると、流線形よりも平板に近い翼型の方が効率がよいと言われている。例えば ⇒河内微小流動プロジェクトを参照。
^ Dean King, A Sea of Words: A Lexicon and Companion to the Complete Seafaring Tales of Patrick O'Brian, 3rd ed. (New York: Henry Holt, 2000)
関連項目
太陽帆(ソーラーセイル)は、薄膜鏡を巨大な帆として、光を反射することで宇宙船や惑星探査機などの宇宙機の推進力とするもの。詳しくは「太陽帆」を参照。
ウィンドサーフィン
ヨット
セーリング
帆布
参考文献
吉田文二『船の科学』 講談社ブルーバックス、1976年、299ページ、ISBN 4061178946
表・話・編・歴帆船(カテゴリ)
帆船の船種
(補助的に用いるものを含む)安宅船 - ウィンドジャマー - カッター - ガレアス船 - ガレオン船 - ガレー船 - キャットボート - キャラック船 - キャラベル船 - クナール - クリッパー - ケッチ - ゴクスタ船 - コグ船 - 小早 - コルベット - サバニ - サムブーク - シップ - ジーベック - ジャッカスバーク - ジャンク - 末次船 - スクーナー - スノー - スマック - スループ - 関船 - 戦列艦 - ダウ船 - ダッチクリッパー - 鉄甲船 - ナオ - バーク - バーケンティン - ハーマフロダイトブリッグ - バルシャ - ピンク - ピンネース - ファルーカ - フィフィー - ブリガンティン - フリゲート - ブリッグ - フリュート - プロア船 - ベンタ - 帆曳船 - ポラッカ - ヨット - ヨール - レイジー - ロングシップ
関連用語大航海時代 - バウスプリット - 帆船 - 船 - 帆 - マスト
関連カテゴリ大航海時代 - 帆船 - 帆船の構造
⇒ウィキメディア・コモンズに、 ⇒帆船に関連するマルチメディアがあります。
カテゴリ: 船舶の構造 | 船舶の歴史 | 流体力学 | 帆船の構造
更新日時:2008年10月18日(土)13:44
取得日時:2008/11/13 21:09