日本や多くの先進国においては、ジハードという語には、異教徒に武力によって改宗を迫る行為(いわゆる「コーランか剣か」・「右手にコーラン、左手に剣」)であるとする認識が聖戦という訳によって伴うのが一般的である。しかし少なくとも建前の上では「コーランか"貢納"か剣か」であり、「コーランか剣か」は完全な間違いではないものの反イスラーム主義のプロパガンダ色が強いものである。また、上に示したようにジハードという用語は聖戦以外の意味も持っており、厳密に言えばジハード=聖戦と理解するのも不正確である。
反イスラーム主義者は『ムスリムはアフガニスタンのバーミアンの大仏破壊に見られるように攻撃してもいない仏教徒の信仰対象を勝手に破壊することもジハードとして正当化し賛美していながら、ムスリム達のモスクなどが攻撃を受けた場合、ムスリム勢力が大きければ武力闘争を起こし、その武力闘争を他宗教から弾圧に対する抵抗運動としてのジハードと言い出す』という批判がある。しかし、これはムスリムの中の一勢力とムスリム全体を混同していると逆に批判されている。
近年のオサマ・ビンラディンによるアメリカ同時多発テロや、サッダーム・フセインによるイラク戦争のジハード宣言は、粗暴なムスリムの過激な聖戦というイメージを改めて日本の社会に植え付けつつあり、反イスラーム主義が勃興する原因となっている。
また、一種のオリエンタリズムではあろうが、中東とヨーロッパの接触と衝突の歴史あるいはイスラーム過激派のアンダーグラウンドなイメージを想起させる、ロマンティックかつエスニックなキーワードとして、ジハードという言葉が独特の人気を集めることがあるようであり、小説などの作品の題やロックバンドの名前、ファンタジーゲームの技などの名前、競走馬の名前(エアジハード)として用いられることがある。
ジハードの語を名前に使用する作品
ジハード - 十字軍時代を舞台とした定金伸治の小説。
ジハード- 定金伸治原作、山根和俊作画の漫画。
G-HARD - 史村翔原作、所十三作画の漫画。
JIHAD <聖戦> - 伊月慶悟原作、里見桂作画の漫画。
女たちのジハード - 篠田節子の小説。
ファイナルファンタジーVI - スクウェアのコンピュータRPG。召喚獣ジハードが登場。英語表記はCrusader。
ファイナルファンタジーIX - スクウェアのコンピュータRPG。黒魔法ジハードが登場。英語表記はDoomsday。
伝説のオウガバトル - クエストのシミュレーションRPG。亜人系クラス・セラフィムの攻撃方法が「ジハド」で、聖属性のビームで攻撃する。同作品では地名に「シャリーア」も用いられている。
タクティクスオウガ - クエストのシミュレーションRPG。登場人物ヴェパール・ダブランのスペシャル技に「ジハド」がある。
オウガバトル64 - 『伝説のオウガバトル』と同様に本作でもセラフィムが「ジハド」を使用する。
デジタルモンスター - デジモンの一種マグナモンの必殺技「エクストリーム・ジハード」。英語表記はMagna Explosion。
.hack//G.U. - ボスキャラクター・反存在「クビア」が使用してくる技に「ジハド」がある。英語表記もJihadである。
ペルソナ2 - 「サンダージハード」をはじめ、ジハードの名をもつ合体魔法がいくつか登場する。
モンスターファーム - ドラゴンの派生種に「ジハード」というモンスターがいる。英語表記はStone Dragon。
ユグドラ・ユニオン - 主人公ユグドラの専用スキルに「ジハード」がある。
Z-HARD - 日本のロックバンドJanne Da Arcのメジャーデビュー後2枚目のアルバム。「-救世主 メシア-」、「7-seven-」など収録。
⇒Jihad - アメリカのロックバンドスレイヤーの楽曲。アルバム ⇒Christ Illusionに収録されている。
キメラ - 緒方ていの漫画。登場人物サイファーがキマイラによる人間への反撃を『ジハード』と宣言する。
まんが宇宙大作戦 - 第11話「惑星マッドの冒険」の原題が ⇒The Jihad。
参照^ 例えばコーラン第九章第八十一節には『居残り組の者どもは、アッラーの使徒が(出征した)後に残されて大喜び。もともと、彼らとしては、己が財産と生命を擲ってアッラーの道に闘うのは嫌だと思っていた』の「闘う」の部分にジハードの動詞形の三人称複数活用形“yuj?hid?"が用いられている。
^ この論理の典拠としては、コーランの第二章第百九十三節にある『騒擾がすっかりなくなる時まで。宗教が全くアッラーの(宗教)ただ一条になる時まで、彼等(メッカの多神教徒)を相手に戦いぬけ。』という文言などが挙げられている
^ コーランの第9章第5節には『だが、(四ヶ月の)神聖月があけたなら、多神教徒は見つけ次第、殺してしまうが良い。