ザリガニ
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他の地域

朝鮮半島にはニホンザリガニと同属のチョウセンザリガニ Cambaroides similis (Koelbel, 1892) が分布する。

ザリガニ科のノーブルクレイフィッシュ Astacus astacus L. は、ヨーロッパで最も普通に見られるザリガニである。


ザリガニ(ニホンザリガニ)

?ザリガニ(ニホンザリガニ)

ザリガニ
種の保全状態評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

動物界Animalia
節足動物門Arthropoda
亜門甲殻亜門Crustacea
軟甲綱Malacostraca
亜綱:真軟甲亜綱 ⇒Eumalacostraca
上目:ホンエビ上目 ⇒Eucarida
十脚目(エビ目)Decapoda
亜目抱卵亜目(エビ亜目)
Pleocyemata
下目ザリガニ下目Astacidea
上科:ザリガニ上科 ⇒Astacoidea
:アメリカザリガニ科
Cambaridae
亜科:アジアザリガニ亜科
Cambaroidinae
:アジアザリガニ属
Cambaroides
:ザリガニ C. japonicus

学名
Cambaroides japonicus
(De Haan, 1841)
和名
ザリガニ, ニホンザリガニ
英名
Japanese crayfish, Zarigani

成体の体長は50-60mmほど、稀に70mmに達するが、アメリカザリガニよりは小さい。体色は茶褐色で、アメリカザリガニに比べて体や脚が太く、ずんぐりしている。

かつては北日本の山地の川に多く分布していたが、現在は北海道青森県岩手県及び秋田県の1道3県に少数が分布するのみである。なお、秋田県の個体群の一つにはウチダザリガニミミズ Cirrodrilus uchidai (Yamaguchi, 1932) が付着していたことから、北海道から移入された可能性が指摘されている。

川の上流域や山間の湖沼の、水温20度以下の冷たくきれいな水に生息し、巣穴の中にひそむ。おもに広葉樹の落葉を食べる。

繁殖期は春で、メスは直径2-3mmほどの大粒の卵を30-60個ほど産卵する。メスは卵を腹脚に抱え、孵化するまで保護する。孵化した子どもは既に親と同じ形をしており、しばらくはメスの腹脚につかまって過ごすが、やがて親から離れて単独生活を始める。体長4cmになるまで2-3年、繁殖を始めるまでに5年かかる。アメリカザリガニに比べて産卵数も少なく、成長も遅い。

脱皮の前には外骨格(体を覆う殻)の炭酸カルシウムを回収し、胃の中に胃石をつくる。脱皮後に胃石は溶けて、新しい外骨格に吸収される。

個体数が少ない現在ではほとんど食用としないが、モクズガニと同じく肺臓ジストマの一種・ベルツ肺吸虫 Paragonimus pulmonalis (Baelz, 1880) の中間宿主であることがわかっている。よって食用にする際はよく加熱しなければならない。

20世紀前半までは数多く生息していた。食用や釣り餌などのほか、胃石が眼病や肺病などの民間療法の薬として使われていた。しかし1920年-30年頃に移入されたウチダザリガニによる捕食、さらにはこれら外来種のザリガニが持ち込んだ寄生虫伝染病、河川環境の悪化、採集業者の乱獲などが重なって次々に生息地を追われた。2000年には絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)に指定された。


参考文献

「ザリガニの博物誌-里川学入門」川井唯史 東海大学出版会 2007年 ISBN 4-486-01754-4

「原色日本大型甲殻類図鑑 I」三宅貞祥 保育社 ISBN 4-586-30062-0
ウィキスピーシーズに ⇒ザリガニに関する情報があります。ウィキメディア・コモンズには、 ⇒ザリガニ に関連するマルチメディアがあります。 カテゴリ: Vulnerable | 絶滅危惧II類 | ザリガニ | 食用甲殻類

更新日時:2008年6月9日(月)15:30
取得日時:2008/08/14 20:31


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen