サバイバルナイフ
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基本構造による分類

ナイフには、刃を折り畳んでしまえる物と、鞘を必要とする物がある。前者は携帯に便利な反面、可動部があるために破損・故障する可能性があり、後者はやや携帯に難があるものの、非常に堅牢である。


フォールディングナイフフォールディングナイフの一例
オピネルナイフソムリエナイフ コルクスクリューとコルク抜きてこを開いた様子。ブレードはグリップの背に折りたたまれている。

フォールディングナイフは、携帯に便利なように何らかの機構で柄に刃を格納できる構造のナイフをいうが、刃先を折り畳んで収納する、日本では折り畳みナイフと呼ばれる構造のものが大多数であり、パラシュートナイフ、バタフライナイフなどその他の形式は特殊なものとされる。柄よりも刃の部分が短くないと刃先が収納できないため、比較的小型の物が多い。

折りたたみナイフは、携帯時に不用意に開く事も使用時に不用意に閉じることも危険な事故につながるため、小型のものでは柄の背に板バネを内蔵して、ある程度の角度を境に、それぞれ刃が開き続ける方向と閉じる続ける方向に力を加える構造(スリップジョイント機構)を持つのが一般的である。また、大型のものでは板バネの機構に加えて、開いた刃が閉じないような機械的ロック機構を持つものも多い。

農場、船上等で労働者が使用する安価で粗野な大型実用折り畳みナイフをジャックナイフ[4]、小型の折り畳みナイフをポケットナイフという[5]

折りたたみナイフは、刃以外にドライバー缶切りなど、他の用途のツールブレードを持つものがあり、付いている機能の数によって「n徳ナイフ(nは整数)」などと呼ばれる。この構造で代表的なものは、歩兵などの携帯装備として基本的な缶切り・ドライバー・栓抜きだけとなるメインブレード以外にツールブレード3枚が付いているアーミーナイフであるが、しばしば一本のブレードが複数機能を持つことから、4〜7徳程度の機能を持っている。例えばビクトリノックスの製品では、缶切り・栓抜きブレードとマイナスドライバー大小やワイヤーストリッパーが複合されている。

その他、ペンチやワイヤーカッター等の工具類がついているツールナイフ、コルク抜きや釣り針外し等を持つキャンプやレジャーに便利なキャンピングナイフと、様々な派生種類がある。赤いハンドルのスイスアーミーナイフの通称で有名なビクトリノックス社、ウェンガー社の製品には、30以上にもおよぶ機能を内蔵したものもあり、ドイツ・ゾーリンゲンに本社を置くフリードリヒ・オルバーツ社の「マイスター100」に至っては、ツールブレードを含めたブレードの数が100というものも存在している[6]

写真はソムリエ(ワイン鑑定士)がワインの開封、抜栓に用いるソムリエナイフないしウエイターズナイフと呼ばれるもので、小ブレード、コルクスクリュー、コルク抜き梃子を持つ3徳ナイフであり、てこという特殊な利用法のために板バネを内蔵しないフリーブレード構造になっている。


シースナイフ

シースナイフは、折りたたみ機構を持たず、保管時に刃をシース()に収めて保護する構造のナイフ。鞘をベルト等に取り付けて、そこから取り出して使うことも出来る。堅牢性や刃渡りを必要とする用途に用いられる構造。

鞘を着ける位置によって違う呼び方をする場合があり、例えばブーツに鞘を取り付けて使用するものをブーツナイフと呼ぶが、特殊な装着位置のものは殆どが秘匿を目的とする、後述するファイティングナイフやダガーの類である。ボウイナイフ

ボウイナイフ1836年アラモ砦の戦いに守備側で参加したジェームズ・ボウイ大佐が使用したナイフを原型とする、やや大ぶりで片刃のナイフである。武器であると同時に日用品としても利用でき、一般にいうところの登山ナイフサバイバルナイフの原型となっている。


用途による分類

世界には多種多様なナイフが存在している。中にはある極めて限定された用途に特化したナイフもあり、こうしたナイフは本来の用途以外には使いづらい場合も多い。本節ではこれら多種多様なナイフのうち代表的なものを一部紹介する。


キッチンナイフ色々なキッチンナイフ

包丁は英語ではkitchen knifeと呼ばれ、ナイフの仲間として扱われている(和包丁や中華包丁もknifeである)。

家庭用として最も一般的なキッチンナイフ(いわゆる 文化包丁あるいは三徳包丁)はステンレス製で軽量な作りをしており、刃は薄刃で野菜も一通り切れるようになっている。刃の先端は細く、根元は広く丈夫に作られており、刃の終わりは直角になっていてジャガイモを取る等の細かい作業に向く。握りが他のナイフと比べても太く握り易い形状になっているのは、キッチンナイフは濡れた手で扱われる事が多いためである。薄刃になっているのは、食材を細かく切りやすいからである。

肉類専用のキッチンナイフ(筋引き)は、特に細長く作られる。肉や魚を切るためのフィレナイフは、特に生の肉類を切り分けやすく作られている。ブレッドナイフはパンの柔らかい部分が側面に張り付かないように細く、また固い外側を切るために、鋸状の刃になっている。


食卓用ナイフ中央が食卓用ナイフ

ヨーロッパの食文化においては独特の食卓用ナイフが広く用いられる。古くは調理された肉を切り取るためにナイフ全般同様によく切れる刃がついていたが、今日広く使われるものでは細かい鋸刃を持つものがみられる。ただ、食卓で塊の肉(七面鳥の丸焼きなど)を切り分ける際にはよく切れるフィレナイフが利用されるし、果物を切り分けたり皮をむく場合にはやはりよく切れるフルーツナイフが利用される。

なお機内食に供される食器ではハイジャック防止の観点から、プラスチック製の鋸刃のものが利用されているともされるが、ただ実際には、食器を使い捨てとすることで衛生的で簡便な食事の提供を目指している(→機内食)。

このほかバタージャムなどペースト状の食品をとったりパンに塗るための「バターナイフ」は明確に刃付けされていないものもみられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki