サクラ
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その他

サクラ属に含まれるイヌザクラ・ウワミズザクラなどもサクラの名を持つが、花は小さく、穂状に着くので見かけは大きく異なる。


サクラ と サクランボ

観賞用の桜にも赤い実をつけるものがあるが、これは一般には食用とはされない。俗に「サクランボ」と呼ばれ、果実を食用とするものは、西洋系の品種であるセイヨウミザクラ(西洋実桜)で、これはしばしば「桜桃」(おうとう)とも呼ばれるが、本来は、「桜桃」とはセイヨウミザクラとは別種のシナミザクラ(中国実桜、支那実桜)を指す。


特徴

特にソメイヨシノで顕著であるが、葉が出そろう前に花が咲きそろう。この「何もないところに花が咲く」という状態に、古来生命力の強さを感じたものと思われる。開花期間は特に花見に使われる「ソメイヨシノ」が短く、満開から一週間程度で花が散る。小学校などの校庭では、ソメイヨシノに比べて開花期間が長い八重桜を混植することが多い。花が散って葉が混ざった状態から初夏過ぎまでを葉桜と呼ぶ。


春の象徴サクラの蕾

桜は、を象徴する花として、日本人にはなじみが深く、日本で最も有名な花でもある。風流事を称して「花鳥風月」というが、平安時代以後の日本において、単に「花」といえばサクラのことを指す。なお、平安時代以前の「花」は、のことを指す。

日本最古の史書である『古事記』『日本書紀』にも桜に関する記述があり、日本最古の歌集である『万葉集』にも桜を詠んだ歌がある。その後の和歌にも桜を詠んだものは多い。平安時代の歌人・西行法師が、と花(サクラ)を愛したことは有名である。西行法師が詠んだ歌の中でも、次の歌は有名である。
願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ

西行法師は、この歌に詠んだとおりの状況の下、入寂したという伝説がある。

また、桜は、俳句の世界でも、古くから春の季語として用いられてきた。江戸時代の俳人・松尾芭蕉は、1688年貞享5年)春、かつて奉公した頃のことなどを思って次の句を詠んだ。
さまざまの 事おもひ出す 桜哉

この句は、2005年平成17年)4月、新宿御苑で催された総理主催の「桜を見る会」において、小泉純一郎首相の挨拶の中に引かれた。

例年、気象庁は、「さくらの開花予想日」と、開花予想日を線で結んだ図を発表して春の到来を知らせる(この図は一般に「桜前線」と呼ばれる)。さくらの開花予想日は、南西諸島や北海道の大部分を除いてソメイヨシノの開花日である。各地で、特定の桜を標準木として定めている。この標準木を用いて、冬期の気温経過や春期の気温予想等を考慮した各種計算を経て、開花予想日が決定されている。標準木のつぼみが、5〜6輪ほころびると開花したことが発表される(これをマスコミでは「開花宣言」と呼んでいる)。東京都のさくらの標準木は、靖国神社境内にある特定の桜である。予想の慎重を期すため、その桜がどれであるかは、公開されていない。近年では、さくらの開花については特にマスコミの注目を集める傾向にあり、開花の時期になると、職員の観察を複数のマスコミが取材に訪れる様子がしばしば見られる。


用途

植栽 - 街路樹、公園木、庭木

材木 - 小物入れや茶筒などの細工物(樺細工)や版木に利用される。

食用 - 花の塩漬けは、お茶または湯に入れて茶碗の中で花びらが開くことから、祝い事に使われる。婚礼や見合いなどの席では「お茶を濁す」ことを嫌い、お茶を用いずに桜湯を用いることが多い。桜餅は、塩漬けので包む。

観賞用 - 他の花のなる植物全般に対して、桜のみを特に区別して「観桜」と呼ぶ。

紋章 - 小中学校などの校章をはじめ、警察、自衛隊などの紋章に多く用いられている。

花見 - 春に日本では、桜の咲く木の下に人々が集まって、宴が開かれる。花見や宴会の場所として広く知れ渡っているところを桜の名所という。花見の習慣とともに、桜の名所も日本全国各地にある。

生薬 - 樹皮は桜皮(おうひ)という生薬で、鎮咳、去痰作用がある。


全国のサクラ

愛媛県松山市・桜の松山城本丸

高知県仁淀川町吾川・ひょうたん桜樹齢500年の古木

高知県仁淀川町・中越家しだれ桜

山口県岩国市・錦帯橋

山口県山口市・一の坂川の桜

広島県・しだれ桜

岡山県岡山市旭川の桜

兵庫県姫路市姫路城と桜

兵庫県西宮市夙川公園と桜

兵庫県篠山市・お菓子の里ウィーンの館(旧・垂水警察)

大阪府阪南市JR西日本阪和線山中渓駅

大阪府柏原市JR西日本関西本線河内堅上駅


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki