伝統的に隣国のベネスエラ、エクアドルからは再び両国を侵攻して再び大コロンビアを結成するのではないかとの警戒心を持たれている。両国との国境はゲリラと政府軍との戦場になり、近年ではベネスエラのウーゴ・チャベス大統領は、FARCにベネスエラ国内を聖域として提供するなどの行動で両国間の問題となり、一時はコロンビアによるベネスエラへの侵攻が現実性を持った政策として浮かんだ一方で、エクアドルとの間ではコロンビア軍によるエクアドルへ逃げたゲリラへの越境攻撃や、枯葉剤の散布が問題となっている。2008年3月、ゲリラへの越境攻撃作戦でエクアドルとの国交が断交。エクアドルに同調し、ニカラグアも断交を発表した。
1903年にアメリカ合衆国の援助を受けてパナマ地峡がパナマ共和国として独立したが、1921年にアメリカとの合意が達成され、コロンビア政府によって承認された。
パナマの独立承認後1920年代から対米従属が進んでいた。その後も親米路線は徹底し、近年ウリベ政権が米国からの援助で内戦を収めようとする傾向を強くし、イラク戦争に賛成するなどますます一層の対米従属が進んだ。現在は米国との自由貿易協定締結を目指している。
1908年に両国間の国交が開かれ、1929年に初めて日系人が入植し、農業で成功した。現在もカリを中心に1800人ほどの日系コロンビア人が存在し、コロンビア産のコーヒーが多く日本に輸出されている。
詳細はコロンビアの行政区画を参照
コロンビアには33の県(departamento)が設けられている。また、ボゴタは特別区域である。「コロンビアは地域主導の国である」といわれる通り、各地域ごとの対立が激しい。
アマソナス県(レティシア)
アンティオキア県(メデジン)
アラウカ県(アラウカ)
アトランティコ県(バランキリャ)
ボリーバル県(カルタヘナ)
ボヤカ県(トゥンハ)
カルダス県(マニサレス)
カケタ県(フロレンシア)
カサナレ県(ヨパル)
カウカ県(ポパヤン)
セサル県(バジェドゥパル)
チョコ県(キブド)
コルドバ県(モンテリア)
クンディナマルカ県(ボゴタ)
グアイニア県(プエルト・イニリダ)
グアビアーレ県(サン・ホセ・デル・グアビアーレ)
ウイラ県(ネイバ)
ラ・グアヒーラ県(リオアチャ)
マグダレーナ県(サンタ・マルタ)
メタ県(ビジャビセンシオ)
ナリーニョ県(パスト)
ノルテ・デ・サンタンデル県(ククタ)
プトゥマヨ県(モコア)
キンディオ県(アルメニア)
リサラルダ県(ペレイラ)
サン・アンドレス・イ・プロビデンシア県(サンアンドレス)
サンタンデル県(ブカラマンガ)
スクレ県(シンセレホ)
トリマ県(イバゲ)
バジェ・デル・カウカ県(カリ)
バウペス県(ミトゥ)
ビチャダ県(プエルト・カレーニョ)
ボゴタ(Distrito Capital 首都地域)
地理自然区分によるコロンビア。この区分でも六つの地域に分かれる。コロンビアを中心とする北アンデスの地形コロンビアのリャノネバド・デル・ルイス火山
北部にはマグダレーナ川やカウカ川が南から北のカリブ海に流れ、東部にはブラジルのネグロ川に連なるグアビアーレ川が流れる。また北部には国名と同様、カリブ海側のシエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ山地には、コロンにちなんで名付けられた国内最高峰のクリストバル・コロン山がある。国土が広い割には人間がまとまって住んでいる地域は西部のアンデス地方や沿岸部に限られる。
世界のどのような類似の地域よりも多様性に富んでいて、ラテン・アメリカの中でも極めて地域主義が強い国である。例を挙げるとアンティオキア人はコロンビア人であることよりもまずアンティオキア人(アンティオケーノ)であることを優先するといわれ、他のコロンビア人にない貯蓄や開拓の気風はこうした傾向を一層強めた。そのため19世紀中にコロンビア全地域の商業がドイツ人とシリア人のものになってしまったのにも関わらず、アンティオキア地方だけはアンティオケーノだけが商業を担った。こうした事情があいまって、1920年代にコーヒー景気によって発達したアンティオキア経済は、1960年代にカウカ地方のカリに抜かれるまでメデジンを国内経済の中心地とするほどだった。
国内は自然区分によると、セントラル山脈地域、オリエンタル山脈地域、カリブ海岸低地地方、太平洋低地、東部地域、及び島嶼に別れる。東部はそのままベネスエラの地形に続きオリノコ川流域平原にはリャノが、グアジャナ高地にはアマゾンの熱帯雨林が広がり、これらの地域は国土の2/3を占める。
東部を除いた残りの西部は国土の1/3を占め、人口の大部分はこの西部に居住しているが、この中でも人口密集地は六地域に分けることができ、この六地域の反目がお互いを刺激しあって、競争による発展と時として暴力を用いた激しい対立を招いている。
エクアドル国境付近の海岸地帯ではマングローブの林が広がる。
国内最高峰はカリブ海側のシエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ山地にあるクリストバル・コロン山である。
太平洋側では、パナマからプエナベントゥラまで続くバウド山脈は中央アメリカの延長である。
エクアドルから続くアンデス山脈は西部のオクシデンタル山脈と、中央のセントラル山脈、東部のオリエンタル山脈に別れ、山脈内でも場所や高度によりまた違った世界が存在している。オクシデンタル山脈は3000m級の山が存在し、セントラル山脈は5000m級の山が存在し、アンティオキア地方や、カウカ河谷もこの山脈内にある。オリエンタル山脈は首都ボゴタを含むクンディナマルカを擁し、カリブ海に向かうペリハ山脈と、ベネスエラのメリダ山脈に続く。
コロンビアはその国土の全てが北回帰線と南回帰線の狭間にあり、基本的には熱帯性の気候だが、気候はアンデス山脈の高度によって変わる。
標高900mまでが熱帯のティエラ・カリエンテ(Tierra caliente)となり、年間降水量は1500mm-2000mmに達し、年間平均気温は24℃以上で、バナナ、砂糖黍、米、大豆などが栽培されている。
標高900m-2000mまでがティエラ・テンプラーダ(Tierra templada) となり、年間降水量は1500mm-3000mmに達し、年間平均気温は17℃-24℃で、コーヒーは主にこの地域で栽培される。