コロンバスを南北に貫くメインストリートはハイ・ストリート、東西のメインストリートはブロード・ストリートである。オハイオ州会議事堂はハイ・ストリートとブロード・ストリートの南東角に位置する。ダウンタウンのオハイオ州議事堂周辺にはいくつかの高層ビルディングが見られるが、主として州政府に関係するオフィスや金融機関などが入るオフィスビルとなっている。
ダウンタウンの北に隣接するハイ・ストリート沿いの地域はショート・ノースと呼ばれている。コロンバスではもっとも古い歴史をもつ地域で、現在では商店、レストラン、画廊などが連なり、コロンバス中心部きってのショッピングエリアとなっている。2002年秋に、ハイ・ストリート上に連続的にかかる鉄製(かつては木製)のアーチが復活し、町並みの美化が図られた。 ダウンタウンのオハイオ州議事堂からほど近くにはファストフード・ハンバーガーチェーン、ウェンディーズの1号店が立地する。現在では、同社はコロンバス北西郊のダブリンに本社を置いている。
周縁部の開発が進むのに伴い、他の都市にも見られる中心部の空洞化(ドーナツ化現象)が指摘され、コロンバスのダウンタウン中心部については、その再活性化のための施策が検討されている。オハイオ州議事堂の南側には、シティセンターというショッピングセンターおよび隣接するデパートメントストアが立地するが、近年は郊外のショッピングモールなどに客足を奪われるなどして、店舗の退去が目に付く。2005年以降、冬季のホリデーシーズンにおいては、オハイオ州議事堂の周辺にスケートリンクを設置するなどのダウンタウン活性化のためのプロジェクトが実施されているが、ダウンタウンへの人出を回復するという所期の目的を達成しているとはいえない。
コロンバスの周縁部には、独立した市町村としてダブリン、アッパーアーリントン、ヒリヤード、ベクスレーなどが存在する。これらはコロンバス市の市域の拡張もあり、その市域に隣接したり取り囲まれたりしているが、行政としての運営はコロンバス市からは独立している。これらの市部なども含めて、広義の意味でのコロンバスを構成する。
コロンバスの人口はダウンタウンより北側に集中している。ダブリン・ワージントン・ウェスタービル( ⇒Westerville)など郊外の高級住宅地も北側にある。オールド・ワージントンと呼ばれる、北郊のワージントン市内でOH-161とハイ・ストリートが交わる付近には古い町並みが保存されている。
市北端のポラリス、市北東部のイーストンは職住近接のニュータウン開発が進んでいる地域である。この両地域には大規模なショッピングモールもあり、週末や夕刻などには買い物客で賑わう。オハイオ州立大学も北側に位置する。ダブリンよりさらに北西には本田技研工業が在米拠点を置くメアリーズビルが位置する。そのため、ダブリンの周辺を中心に日本人の住民も多い。
一方、南側はジャーマン・ヴィレッジ(Greman Village)などダウンタウンに近い一部の地域を除き、未開発の地域が多い。東側には、レイノルズバーグ( ⇒Reynoldsburg)が位置する。かつてレイノルズバーグの住民たちが有毒であると信じられていたトマトを食用野菜として大衆に広めることに貢献したため、「トマト発祥の地」と呼ばれている。トマトジュースはオハイオ州の公式飲料である。
コロンバスは ⇒北緯39度59分0秒西経82度59分0秒 ⇒GR1に位置し、日本の秋田市(秋田県)や盛岡市(岩手県)とほぼ同緯度にある。
アメリカ合衆国統計局によると、同市は総面積550.5 km2 (212.6 mi2) である。このうち544.6 km2 (210.3 mi2) が陸地で5.9 km2 (2.3 mi2) が水域である。総面積の1.07%が水域となっている。
コロンバスの気候は内陸性であり、夏は湿気が多くて暑く、冬は乾燥して寒い。ケッペンの気候区分ではCfa(温暖湿潤気候)とDf(亜寒帯湿潤気候)のちょうど境界線上に属する。
観測史上の最高気温は1934年7月21日と1936年7月14日に記録した摂氏41度(華氏106度)である。 また、最低気温は1994年1月19日に記録した摂氏-30度(華氏-22度)である。
このような気候から、コロンバス周辺にはカエデ・オーク・クルミ・ポプラなどの木々からなる大陸性の落葉樹林が広がる。しかし、何と言ってもこの地域の植生を代表する植物は、州の木でもあるトチノキである。
産業・交通コロンバス市内で一番古い超高層ビル、ルヴェック・タワー( ⇒LeVeque Tower)
1821年に都市が創設、交通に至便であり、古くは荷車や馬車の生産が盛んであった。戦前には被服産業なども栄え、戦時中に軍隊の被服工廠があった。今日では航空機、自動車及び関連部品、電子機器などの機械工業が盛んで、とりわけ本田技研工業(ホンダオブアメリカ)の工場が近郊に進出したことから、デトロイト等と肩を並べる自動車工業都市にもなっている。また、オハイオ州立大学を抱え、教育水準が高いことから、近年では金融・保険・ロジスティクス産業が栄えている。
市域全体をフリーウェイI-270が環状に取り巻き、それに沿って衛星都市が点在する。近隣の中心空港は、ダウンタウンの東13kmに位置するポート・コロンバス国際空港である。