2006年、東京工業大学のグループによる研究(レトロポゾンの挿入の分析)によって、翼手目(コウモリ類)が系統的には奇蹄目・食肉目に近縁であることが明らかにされている。(Nishihara et al., 2006)
古代ローマの博物学者であるプリニウスは、コウモリのことを「翼をもったネズミ」と呼び、鳥類に分類していた。
平安時代の『本草和名』では、コウモリを「加波保利(かはほり)」として紹介している。現在の「こうもり」という名は、この「かはほり(かわほり)」から転化したものである。江戸時代、小野蘭山の『本草綱目啓蒙』では、「かはほり」はムササビと共に鳥類に分類されている。
また蚊食鳥(カクイドリ)とも呼ばれ、かわほりの呼称とともに夏の季語である。
コウモリ(蝙蝠)の「蝠」の字が「福」に通ずることから、縁起物とされる。特に中国では、百年以上生きたネズミがコウモリになるという伝説もあり、長寿のシンボルとされている。
四国を統一した土佐の大名、「土佐の出来人」長宗我部元親は、自ら「第六天魔王」と称した織田信長に、「鳥無き島の蝙蝠」(「周辺に強者がいない状況でのみ覇権をとなえることが出来る弱者」の意を表す「鳥無き里の蝙蝠」をもじったもの)と言われた。
コウモリは分類では哺乳類であるが、一見鳥のように見える。この外見を参考にしたイソップ童話がある。動物と鳥が争う中、コウモリはどっちにもいい顔をし、結果どちらからも嫌われてしまうという有名な童話であり、現在でもどっちつかず、八方美人的な人や行動を比喩する表現として「コウモリ」を使用することがある。吸血鬼と共に、コウモリに対する悪印象を与える一因でもある。
関連項目
グアノ
洞穴生物
長宗我部元親(鳥無き島の蝙蝠)
こうもり問題
参考文献
コウモリの会 編『コウモリ識別ハンドブック』文一総合出版、2005.8.
外部リンク
⇒コウモリの会
⇒奈良教育大学 自然環境教育センター こうもりのページ
⇒NPO 東洋蝙蝠研究所
⇒オオコウモリの世界へようこそ
脚注^ 竹ざおの先に鳥もちを付けてそれに振って、コウモリをおびき寄せ接着させ捕獲する方法がある。
^ コウモリに限らず、野生動物全般にいえることだが、人間に感染するウィルスを持っている可能性があり、この写真のように素手で持つことは非常に危険であるので、安易に捕まえたり触ったりしない方がよい
カテゴリ: 翼手目
更新日時:2008年8月10日(日)08:28
取得日時:2008/08/24 21:14