構造上α黒鉛とβ黒鉛が存在し、両者の違いは黒鉛層構造の重なり具合の違いである。通常見られる黒鉛は殆どがα黒鉛である。
同素体にダイヤモンド、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン。
常温、常圧ではダイヤモンドより、このグラファイトの方が安定な相(Phase)である。しかしながら、ダイヤモンドとの間には、乗り越えるべきエネルギー差が非常に大きいため、普通の状態ではダイヤモンドからグラファイトになる(構造相転移)ことはない。
軽水には劣るが中性子を減速することができ、中性子の吸収も少ないので、世界最初の原子炉「シカゴ・パイル1号」で減速材として使用された。現在でも黒鉛炉の減速材として使用されている。
黒鉛層間の空隙に電子供与体あるいは電子受容体元素が侵入(インターカレーション)した層間化合物(そうかんかごうぶつ、intercalational compound)が知られており、これは成層化合物(せいそうかごうぶつ、lamellar compound)とも呼ばれる。
1926年に最初の層間化合物KC8が発見され、KC24、KC36なども知られている。他には黒鉛と、アルカリ金属元素、Br2、金属酸化物、典型元素の酸化物や硫化物とから形成される層間化合物も知られている。
KC8は300℃で黒鉛にカリウム蒸気を作用させて製造し、外見はブロンズ色をしている。黒鉛に比してKC8の方が金属的性質が強く、これは還元試薬としても利用されている。
LiC6はリチウムイオン電池の負極として用いられている。
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^ a b 文部省『学術用語集 地学編』(日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2、 ⇒オンライン学術用語集)の表記は「(1) セキボク、石墨【鉱物】 (2) 黒鉛【鉱石】」。
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ダイヤモンド、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、グラフェン
物性物理
参考文献
荻野博 『典型元素の化合物』 岩波書店〈岩波講座現代化学への入門〉、2004年、ISBN 4-00-011041-1。
松原聰 『フィールドベスト図鑑15 日本の鉱物』 学習研究社、2003年、ISBN 4-05-402013-5。
国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。
外部リンク
⇒Graphite(mindat.org)
⇒Graphite Mineral Data(webmineral.com)
カテゴリ: 炭素の単体 | 鉱物
更新日時:2008年7月17日(木)21:24
取得日時:2008/08/18 14:32