クヌギ
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特徴

樹高は15-20mになる。 樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目ができる。

葉は互生、長楕円形で周囲には鋭い鋸歯がならぶ。葉は薄いが硬く、表面にはつやがある。落葉樹であり葉は秋に紅葉する。紅葉後に完全な枯葉になっても離層が形成されないため枝からなかなか落ちず、2月くらいまで枝についていることがある。

花は雌雄別の風媒花で4-5月頃に咲く。雄花は黄色い10cmほどの房状に小さな花をつける。雌花は葉の付根に非常に小さい赤っぽい花をつける。雌花は受粉すると実を付け翌年の秋に成熟する。

実は他のブナ科の樹木の実とともにドングリとよばれる。ドングリの中では直径が約2cmと大きく、ほぼ球形で、半分は椀型の殻斗につつまれている。殻斗のまわりにはたくさんの鱗片がつく。この鱗片が細く尖って反り返った棘状になっているのがこの種の特徴でもある。実は渋味が強いため、そのままでは食用にならない。


虫の集まる木

クヌギは幹の一部から樹液がしみ出ていることがある。カブトムシクワガタなどの甲虫類やチョウオオスズメバチなどの昆虫が樹液を求めて集まる。樹液は以前はシロスジカミキリが産卵のために傷つけたところから沁み出すことが多いとされ、現在もほとんどの一般向け書籍でそう書かれていることが多いが、近年の研究で主としてボクトウガの幼虫が材に穿孔した孔の出入り口周辺を常に加工し続けることで永続的に樹液を浸出させ、集まるアブの様な軟弱な昆虫ダニなどを捕食していることが明らかになった。また甲虫類を捕獲するために人為的に傷つけられることもある。

ウラナミアカシジミという蝶の幼虫はクヌギの若葉を食べて成長する。またクヌギは、ヤママユガクスサンオオミズアオのような、ヤママユガ科の幼虫の食樹のひとつである。


利用

クヌギは成長が早く植林から10年ほどで木材として利用できるようになる。伐採しても切り株から萌芽更新が発生し、再び数年後には樹勢を回復する。持続的な利用が可能な里山の樹木のひとつで、農村に住む人々に利用されてきた。里山は下草刈りや枝打ち、定期的な伐採など人の手が入ることによって維持されていたが、近代化とともに農業や生活様式が変化し放置されることも多くなった。 材質は硬く、建築材や器具材、車両、船舶に使われるほか、薪や椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられる。

落葉は腐葉土として作物の肥料に利用される。

実は爪楊枝を刺して独楽にするなど子供の玩具として利用される。 また、縄文時代の遺跡からクヌギの実が土器などともに発掘されたことから、灰汁抜きをして食べたと考えられている。

樹皮やドングリの殻は、つるばみ染めの染料として用いられる。つるばみ染めは媒染剤として鉄を加え、染め上がりは黒から紺色になる。

養蚕では、屋内でを飼育する家蚕(かさん)が行われる以前から、野外でクヌギの葉にヤママユガ(天蚕)を付けて飼育する方法が行われていた。

樹皮は樸?(ぼくそく)という生薬であり、十味敗毒湯、治打撲一方(チダボクイッポウ)といった漢方薬に配合される。


分布等

日本では岩手県・山形県以南の各地に広く分布する。低山地や平地で照葉樹林に混成して生える。また、薪炭目的の伐採によって、この種などの落葉樹が優先する森林が成立する場合があり、往々にして里山と呼ぶのはこのような林であることが多い。また、これを薪炭用材として人為的に植えられた物も多い。

また、このようにいわゆる里山の代表的な構成と認められて来たために、近年の広葉樹の植樹の際に選ばれることが多い。しかし、元来その分布は日本の中ではやや北に位置するものである。 たとえば紀伊半島南部では、かつては植栽され、大きな木になっていたが、枯死した後に苗が生育する様子は見られない。そのような点も考慮すべきであろう。


文学

万葉集(巻十八)

紅は うつろうものぞ 橡の なれにし衣に なおしかめやも(大伴家持


市町村の木
市の木
静岡県伊豆市大牟田市
町の木
大分県玖珠郡九重町愛媛県伊予郡砥部町
村の木
宮崎県東臼杵郡諸塚村


関連項目

木の一覧
ウィキメディア・コモンズには、 ⇒クヌギ に関連するマルチメディアがあります。

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カテゴリ: ブナ科 | 木材 | 植物関連のスタブ項目

更新日時:2008年10月7日(火)11:37
取得日時:2008/10/09 22:55


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki