詳細はキリスト教諸教派の一覧を参照
キリスト教は、その歴史とともに様々な教派に分かれており、現在はおおむね次のように分類されている[3]。
原始キリスト教(最初期のみ、下記の諸教会の前身)
西方教会 - 西ローマ帝国で発展した教会。
カトリック教会
プロテスタント - 16世紀の宗教改革運動によりカトリックから分離した諸教派。主な教派として次のようなものがある。
聖公会(イギリス国教会)
ルーテル教会(ルター派)
改革派教会(カルヴァン派、長老派教会、改革長老教会)
会衆派教会
バプテスト教会
東方教会
正教会(オーソドクス) - 東ローマ帝国で発展し、東欧にも広がった教会。
東方諸教会 - 非カルケドン派の諸教会(アルメニア使徒教会、コプト正教会など、いわゆる単性論教会)、ネストリウス派など
世界におけるキリスト教徒(キリスト教信者)の数は、1993年の集計で約21億人(うち、カトリック10億人、プロテスタント諸派計5億人、正教会2.4億人、その他教派2.75億人)であり、イスラム教徒11億人、ヒンドゥー教徒10.5億人を超えて、世界で最大の信者を擁する宗教である。なお、ここでいうキリスト教信者とは、洗礼を受ける等公式に信者と認められた者の意で、必ずしも積極的に信者として活動しているものを意味しない。例えばフランスでは9割以上が信者であるが、積極的に信仰実践しているもの(教えを守る、教会に行く)は7割であるといわれる。
日本国内に限ればキリスト教の信徒数は約200万人程度と言われ、神道約1億600万人あるいは仏教約9,600万人という数字に比すと少数派に留まり、G8の中で非キリスト教国は日本だけである。周辺アジア諸国をみると、韓国は第二次世界大戦後に福音派のリバイバル運動でキリスト教徒の数が急増し、仏教徒25%に対して、プロテスタント20%・カトリック7.4%となっている[4]。フィリピンは、カトリック83%、それ以外のキリスト教10%、イスラム教5%となっている[5]。その一方で、ベトナムは仏教徒が80%[6]であり、中国は公式統計は不明なものの仏教・道教の信徒が多数派とみられ、キリスト教の信徒数は極めて少ないと推定される。韓国・フィリピンを除けばアジア諸国では、仏教、道教、ヒンドゥー教、イスラム教のいすれかの信徒が多数派を構成していて、キリスト教の信徒は少数派である。
20世紀後半以降の日本はクリスマスやバレンタインデーのように年中行事として、或いはキリスト教会での結婚式の選択やキリスト教系ミッションスク−ル人気などの形で純粋な信仰とは別にキリスト教の文化・行事が国民の間に浸透しつつある[7]。
また、信仰形態に着目した分類として、次のような区分が用いられることもある。
民衆キリスト教 - スペイン、フランス、イタリア、中南米などの田舎で信仰される、カトリックとローマ帝国以前の多神教信仰の習合形
土着キリスト教 - 上記「民衆キリスト教」と似ているが、中南米の非白人から信仰されている擬似キリスト教
例:ハイチのブードゥー、キューバのサンテリアなど
キリスト教は、ユダヤ教から派生した一神教である。正統教義では、神には同一の本質を持ちつつも互いに混同し得ない、区別された三つの位格、父なる神と子なる神(キリスト)と聖霊なる神がある(三位一体)とする[8]。アダムとイヴの堕罪以降、子孫である全ての人間は生まれながらにして罪に陥っている存在であるが(原罪または陥罪)、(神にして)人であるイエス・キリストの死はこれを贖い、イエスをキリストと信じるものは罪の赦しを得て永遠の生命に入る、という信仰がキリスト教の根幹をなしている。ニカイア・コンスタンティノポリス信条を掲げる聖師父達が描かれたイコン
キリスト教の正統教義を最も簡潔に述べているものが信条(信経)である[9][10]。もっとも重要なものとしてニカイア・コンスタンティノポリス信条(381年に成立)と、それとほぼ同じ内容を含むがやや簡略で、西方教会で広く用いられる使徒信条(成立時期不明。