当時のユダヤ属州のローマ総督ポンティウス・ピラトゥス(ポンティオ・ピラト Pontius Pilatus)は、イエスを救うために以下のような手を尽くしたと福音書記者は記述している(しかし歴史上の彼は、実際は、ユダヤ人に対して残忍であったことが知られている)。
同時期に死刑を宣告されていたバラバとイエスのどちらかを釈放しようとした。しかし、民衆はイエスを釈放することを望まなかったので、バラバが放免された。
イエスに十字架(杭)を自分で運ばせるなどの手段を使い苦痛を与えるとともに、それは政治犯への見せしめであった。なお、裁判から磔の実行までは、日没から聖なる過ぎ越しの祭りが始まるので、できるだけ早く処理された(一日の始まりは朝ではなく、夕方日没からである)。
キリストの磔刑は、数多くの美術や文学の主題として選ばれている。 文学では、ノーベル文学賞作家、ペール・ラーゲルクヴィスト著の『バラバ』が有名である。
美術では一連の磔刑の出来事は、いくつかのさらに細かい主題に分類されている。
十字架昇架: キリストをはりつけた十字架を起こす場面。ルーベンスのものが名高い。
磔刑図: 数限りなくあるが、例えばヤン・ファン・エイクのものがよく知られている。
十字架降架: キリストが十字架から降ろされている場面。十字架を描かない場合もある。ロッソ・フィオレンティーノやポントルモのものが有名。
絵の中に登場する人物は福音書によってその場にいたと記録されているイエスの母マリア、ヨハネ、マグダラのマリアなどである。また福音書の記述に基づき、ラテン語の「IESVS NAZARENVS REX IVDAEORVM」(ユダヤ人の王、ナザレのイエス)の頭字語である「INRI」と書かれた罪状書きが十字架の上に掲げられている。
映画では、「ベン・ハー」「最後の誘惑」「キング・オブ・キングス」「偉大な生涯の物語」「聖衣」などが、キリストの磔刑を描いている。2004年2月にアメリカ合衆国で公開(日本では5月に公開)された作品「パッション」は、極めて凄惨な磔刑の執行場面を描いたことなどで物議を醸した。
関連項目ウィキメディア・コモンズには、 ⇒キリストの磔刑 に関連するマルチメディアがあります。
十字架
聖遺物
キリストを描いた映画
INRI
外部リンク
⇒医学的見解に基づく十字架「愛の激痛」 - 磔刑による苦痛の医学的考察
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | イエス・キリスト
更新日時:2008年8月12日(火)00:20
取得日時:2008/08/20 16:05