キムチ
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健康

キムチは発酵食品であり、乳酸菌による健康への効果が期待できる。また、ビタミンも豊富であり、唐辛子のカプサイシンによるダイエット効果もある。他の塩漬け食品に比べて低塩分であり、比較的ヘルシーな食品であると言える[1]。 一方、低塩分とはいっても漬物ではあるので、大量に食べるとやはり塩分過多になる。韓国保健産業振興院の調査により、キムチを平均の3倍程度食べる高齢女性は肥満、高血圧、高脂血症にかかりやすいということがわかっている[2]


日本とキムチ

昭和後期に入る頃までは、その辛さが日本人の味覚に合わなかったことから、存在は知られていてもあまりなじみのないものであり、キムチという名称も一般的ではなく「朝鮮漬」と呼ばれることが多かった。

しかし1980年代後半に激辛ブームが起こると消費量が増加、ブームが沈静化した後も高い人気を保ち、一般のスーパーマーケットコンビニエンスストアで手に入るほか、コリア・タウンで本場のキムチを買い求める客も多い。一般のスーパーでは当初、日本国産のキムチが売られていたが、1990年代から急速に消費量が増え、韓国から輸入されたキムチも流通しはじめた。食品需給研究センターによると、2006年に日本国内でもっとも多く消費された漬物はキムチである[3]

日本で売られているキムチは、日本人向けに味付けされたものがほとんどで、韓国のキムチと比べると酸味が抑えられ甘みが強い。(「本場」と書かれていても、本場のキムチとは味が大きく異なるものが少なくない。)コリア・タウンで売られているものでも日本人向けに味付けされた物も多く、本場のキムチを手に入れたい場合は確認が必要である。


日本式キムチ

浅漬けも参照

日本では浅漬けの製法(白菜の塩漬けに調味料を加える方法)でもキムチが作られており、浅漬けキムチ、和風キムチなどと呼ばれ、伝統的な製法のものとは区別される。

伝統製法のキムチと、日本式キムチの違いは、主に乳酸発酵の有無にある。韓国式伝統製法では乳酸発酵が行われる。時間の経過で乳酸発酵が進み、酸味が強くなるので、食べ頃には好みが生ずる。一方、日本式のキムチは浅漬けに唐辛子のキムチ風辛み味付けをした物で、日本人の好みに合わせあっさりした味付けの物が多い。どちらの品も日本では受け入れられている。

近年では、キムチの素と称する調味料が販売されており、一般家庭でも本格的な物には劣るが、容易にキムチを作れるようになっている。


その他

伝統的な製法のキムチは発酵食品であるためガスが発生する。そのため、完全な密閉容器にキムチを詰めて室温で保管していると、数日で破裂する恐れがある。

韓国では、日本でいう味噌汁のように家庭の味を象徴する料理であり、「良いキムチを作れる女性は良い妻となれる」という言葉まであるが、最近はスーパーなどで既製品のキムチを買う主婦も多い。特に若い世代では、65%がキムチの作り方を知らないと回答していると2007年10月25日、コリア・タイムズが伝えた[4]

韓国ではポピュラーな家電製品として、発酵や保存に適切な温度を保つことが出来るキムチ専用の冷蔵庫が存在する。LG電子では日本でも「食品貯蔵庫」として発売している。

朝鮮半島では毎年秋に越冬用として大量のキムチを漬ける。これを「キムジャン」という。

韓国には「キムチ債」と称する債券がある。これは日本でいう「ショーグン債」に該当するもので、外国企業が外貨建てで韓国において募集する外貨建外債を指す。

韓国は自国産のキムチを日本などに輸出する一方、安価な中国産キムチを輸入しており、輸入量が輸出量を上回るほどである。安価な中国産キムチの用途は、主として飲食店で出される「突き出し」である。日本の喫茶店で出される水や寿司屋のガリが基本的に無料であるのと同様に、韓国の飲食店ではキムチを含む副菜は無料で、無くなるつど補充される(韓国料理の特徴を参照)。

韓国では写真を撮る際、主に「チーズ」の代わりに「キムチ」と言う。ただし「チーズ」も時々使われることがある。詳しくはチーズ#写真を撮る際の「チーズ」参照。


関連項目ウィキメディア・コモンズには、 ⇒キムチ に関連するカテゴリがあります。

韓国料理

各務原キムチ


脚注^ " ⇒キムチが世界の5大健康食品に選ばれる" 朝鮮日報. 2006年3月27日閲覧.
^ " ⇒キムチの食べ過ぎで生活習慣病の危険" 中央日報. 2007年4月1日閲覧.
^http://www.fmric.or.jp/stat/pos0609.pdf
^ " ⇒【こぼれ話】韓国女性の65%がキムチの作り方「知らない」" 時事通信. 2007年10月25日閲覧.


参考文献

家永泰光、盧宇炯(共著)『キムチ文化と風土』 古今書院、1987年12月、ISBN 4772211012

李連順『キムチ物語』 光村推古書院、2002年12月、ISBN 4838199163

李御寧、李圭泰、金晩助(共著、金淳鎬訳)『キムチの国』千早書房、2000年12月、ISBN 488492259X

李信徳『韓国料理 伝統の味・四季の味』 柴田書店、2001年12月、ISBN 4388058955


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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