詳細はキプロスの行政区画を参照
キプロスの地区(επαρχ?α / kaza)慣用名ギリシャ語名トルコ語名
ファマグスタ
(Famagusta)アモホストス
(Αμμ?χωστο?)マウサ
(Ma?usa)
キレニア
(Kyrenia)ケリニア
(Κερ?νεια)ギルネ
(Girne)
ラルナカ
(Larnaca)ラルナカ
(Λ?ρνακα)ラルナカ
(Larnaka)
ニコシア
(Nicosia)レフコシア
(Λευκωσ?α)レフコシャ
(Lefko?a)
リマソール
(Limassol)レメソス
(Λεμεσ??)レイモスン
(Leymosun)
パフォス
(Paphos)パフォス
(Π?φο?)バフ
(Baf)
キプロス島は、事実上2つの国家に分断されており、南部がキプロス共和国政府(ギリシャ系住民)が支配する地域、北部が北キプロス・トルコ共和国としてトルコ系住民が分離独立を主張している地域となっている。
分断以前のキプロス島は、行政的に右記の6地区(ギリシア語: επαρχ?α / トルコ語 : kaza)に分かれていた。ここでいう地区は「州」とも訳されるが、元来はキプロス州におかれた「郡」にあたる行政区画である。
分断後はキプロス島全6地区のうち、ファマグスタ地区、キレニア地区の全域と、ラルナカ地区およびニコシア地区の一部が北キプロス領となっており、とくに首都ニコシアは町の中心で分断されている。なお、ファマグスタは現在の北キプロスではトルコ語で戦士を意味するガーズィーの称号を冠してガーズィマウサ(Gazima?usa)と呼ばれている。
キプロスは、旧イギリス植民地であり、2つの公用語でそれぞれ異なった地名を持つことから、地名は英語名で呼ばれることが一般的であり、以下の地図もそのように記されている。しかし、南キプロスではギリシャ語の地名、北キプロスではトルコ語の地名に言い換えられることも多い。
以下の地図の斜線部分は独立以後も残されているイギリスの主権基地領域(アクロティリおよびデケリア)で、この領域にはキプロス共和国政府の主権は及ばず、イギリス主権の下に置かれているイギリスの海外領土である。また、灰色部分は南北の衝突を抑止するため国連の引いた緩衝地帯(通称グリーンライン)である。
キプロスは、キプロス島一島からなる島国であり、地中海ではシチリア島、サルデーニャ島に次いで3番目に大きい島である。
北に位置するトルコまで75kmという地理的な面からアジア(中東または西アジア)に分類される場合もあるが[1]、ギリシャ系のキリスト教徒が多い為、ヨーロッパ(南ヨーロッパ)に分類される場合もある[2]。
地中海性気候で、夏は暑く、乾燥する。北部は海岸線に沿って山脈があり、首都ニコシアを中心とする中央部が平坦地となっている。南部は大部分が山地で、海岸線に沿って狭隘な平地がある。
島の最高峰はオリンポス山で、標高は1951m。冬は雪も降り、スキーができる。
1980年代から1990年代に大きな経済成長を遂げたが、観光産業に依存していたためヨーロッパでの景気の変動に弱かった。また、1990年代は東欧諸国からのマネーロンダリングで悪名をとどろかせた[3]。
2005年前後時点において、キプロスは4%前後の経済成長、3%台後半の低い失業率と良好な経済状況を維持している[3]。
観光業については、ヨーロッパからの観光地として人気がある。2004年5月1日の欧州連合(EU)加盟、さらに2008年1月1日の EU 単一通貨ユーロの導入により、観光客の増加が期待される。また、別荘地としても有名で、それに伴って不動産投資も盛んに行われている[3]。
金融業については、タックスへイブンとして有名だった時期もあり、欧州でも金融活動が盛んな地域となっている。ロシアへの投資の際には、キプロスに作った会社を経由して行うケースなど、投資拠点として栄えている。また、会計士や弁護士などの人材も多いという[3]。
南キプロスは観光業を含むサービス産業に労働人口の62%が従事し、GDPの70%を占める。天然資源に乏しく、食料の自給も難しいため、貿易は大幅な輸入超過である(輸出約10億ドルに対して輸入は35億ドルを越える)。地中海地域の共通問題である水の供給については海水淡水化プラントの稼動により安定したとされる。自動車は右ハンドルであるため日本からの中古車輸入が盛んである。
北キプロスは、南キプロスに比べて経済的に遅れており、一人あたりGDPは3分の1しかない。国際的にはトルコにのみ独立を承認された国家であるために貿易や外国からの資本導入が難しく、また通貨もユーロではなくトルコのトルコリラを用いるため、1990年代にトルコリラのインフレーションに深刻な悪影響を受けた結果、きわめて苦しい状況が続いている。
キプロスの鉱業は5000年の歴史を持つ。紀元前3000年ごろ、まず自然銅が発見される。銅鉱床としては最も古いと考えられ、銅のラテン語名であるcuprum はキプロスに由来する。自然銅が枯渇した後は銅を含む黄銅鉱から銅を抽出する技術が生まれた。現在でも銅の採掘は続いており、2002年時点では5200トンの銅を産出する。ただし、資源が枯渇している上に内戦によって鉱山施設が分断されたことにより、鉱業はすでにキプロス経済において意味を失ってしまった。
このほか、クロムや石綿などを少量産出する。
民族の帰属意識はおおむね信仰する宗教と一致しており、正教徒のギリシャ系が78%、ムスリム(イスラム教徒)のトルコ系が18%であるとされる。