カトリック教会
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司祭と助祭

司教は司祭と助祭によってその職務を補助されている。カトリック教会の聖職者は独身の男性に限られ、叙階の秘跡を受けることで選ばれる。司祭には、教区に属する教区司祭(かつて「在俗司祭」とも呼ばれた)と、修道会に属する修道司祭とがあり、どちらにも属さないフリーの司祭というものは存在しない。

歴史的には使徒たちの多くや初期の聖職者たちは既婚者であったが、古代教会から司祭の独身制は推奨されており、修道会出身の教皇グレゴリウス1世によるグレゴリウス改革以降、上級聖職者(司教、司祭、助祭)の独身制が徹底されてきた。ただ例外として、東方典礼を行う教会(東方典礼カトリック教会)やプロテスタントなどからの改宗者の場合は既婚者が特別に認められる事がある。また、第2バチカン公会議以降、終身助祭(司祭となる事を前提としない助祭)に関しては既婚者の叙階が認められている。しかし、どちらにしても叙階後の結婚や既婚者の妻が亡くなった場合の再婚は認められていない。

また、パウロ6世の時代まで下級叙階とよばれる聖職位階が存在したが、現代では「聖体奉仕者」と「祭壇奉仕者」の二つに減らされ、かつてのような聖職位階として扱われることはなく「信徒使徒職」とよばれ、誰にでも開かれたものとなっている。

今も日本の歴史書や歴史教科書にそのように書かれることがあるが、かつてのカトリック教会においては教皇を頂点に、司教、司祭、信徒がいるというピラミッド型のヒエラルキー構造が強調される傾向があった。しかし、第2ヴァティカン公会議では、すべての信徒がキリストの祭司職にあずかっているという「神の民の教会論」が見直され、従来の聖職者至上主義の修正がはかられた。


カトリック信徒の分布人口に占めるカトリック信徒の比率 色が濃くなるほど比率が高い

全世界に存在する(洗礼を受けた)カトリック信徒の総数は10億人に上るとみられている。カトリック信徒は世界中に存在しているが、特に多いのはヨーロッパアメリカ大陸である。2000年度の統計では、南北アメリカに5億2000万人、ヨーロッパに2億8000万人、アフリカに1億3000万人、アジアに1億700万人、オセアニアに800万人である。(参考: ⇒http://www.ewtn.com/library/chistory/annu2000.htm

ヨーロッパでカトリック信徒の多い国は、ラテン諸国といわれる国でフランスイタリアスペインポルトガル、非ラテン諸国ではオーストリアベルギークロアチアチェコハンガリーアイルランドリトアニアマルタポーランドスロヴァキアスロヴェニアである。ドイツオランダスイスおよび北アイルランドはカトリックとプロテスタントがほぼ同数である。

アメリカ大陸では特に南アメリカに信徒が多く、特に多いのはメキシコブラジルアルゼンチンコロンビアである。

アジアではスペイン・ポルトガルの植民地であった歴史的背景からフィリピン東チモールにカトリック信徒が多い。大韓民国でも第二次世界大戦後から信徒の数が大幅に増えている。

日本では2007年の集計で、信徒数は約43万9千人。人口比は0.35%だが、長崎教区では歴史的経緯もあり(日本キリスト教史隠れキリシタンを参照)人口の4%超と突出して多い( ⇒カトリック教会現勢2007年)。

英語を用いる国ではアイルランド以外は一般的にカトリックはマイノリティーであり、イタリアやアイルランド、ドイツといったカトリック国からの移民の子孫が多い。


名称

東方教会正教会及び東方諸教会)と区別するため、カトリック教会とプロテスタント教会を総称して西方教会と呼ぶ場合もある。さらに、最近はあまり見かけないが、日本語表記においてかつてプロテスタント教会を「新教」と呼び、カトリック教会を「旧教」と呼ぶ例もあった。日本で出版された歴史の本などにも「旧教」という言葉が使われていたが、カトリック教会側が「旧教」を自称したことはない。

別の名称としては本項冒頭にある通り、日本ではかつて「天主公教会」とも称された。公教の使用例としては「公教要理」「長崎公教神学校」などがある。日本語の表記でまれに「カソリック」と表記されることもあるが、この表記はカトリック教会自身によっては用いられず、カトリック中央協議会も公式表記とはみなしていない。

なお、1054年大シスマによる東西教会の分裂以前の教会で、ニカイア信条ニカイア・コンスタンティノポリス信条およびカルケドン信条を信仰する教会(アリウス派単性論の対義語という意味。正統教義ともいう)を指して「カトリック」と呼ぶこともあるので、注意が必要である。この場合は現在のカトリック教会と正教会を含む。ただしこれはカトリック教会側の見方であって、正教会は東西教会分裂以前の教会を指して正教会と呼ぶ。ローマ・カトリック教会も東方正教会も、東西教会の分裂以前の教会の直接の正統な後継者を自認していること、そして「カトリック」(普遍性)も「オーソドックス」(正しい讃美)もいずれもが東西教会分裂以前の教会においても重要な概念であったためにいずれの見解も誤りではなく、自らの重視する概念に由来する教会名の方を過去の教会名にも当てはめるために、このような事象が必然的に生じている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki