カトリック教会は伝統的に七つの秘跡を認めてきた。(なお、数字は『カトリック教会のカテキズム』(CCC)において説明がある箇所の項目番号であるので、詳細に関しては各項目の記述あるいは『カトリック教会のカテキズム』の該当箇所を参考のこと。)
洗礼 CCC1213-1284
堅信 CCC1285-1321
聖体 CCC1322-1419
ゆるしの秘跡 CCC1422-1498
病者の塗油 CCC1499-153
叙階 CCC1536-1600
婚姻 CCC1601-1666
カトリック教会においては、「聖書と聖伝」という言葉にあらわされるように旧約聖書と新約聖書の両方に大きな権威を与えてきた。特にヒエロニムス以来何度となく改訂されてきたヴルガータとよばれる後期ラテン語訳聖書は現代に至るまで公式なラテン語訳聖書という扱いを受けている。カトリック教会で聖書正典に含まれる諸書を最終的に決定した公会議はトリエント公会議である。
カトリック教会が正典とする旧約聖書には七十人訳聖書には含まれていたが、ヘブライ語のマソラ本文に含まれていない文書がある。それらは第二正典という語で指される場合もあるが、トリエント公会議以降、正典に含めている。(『新共同訳聖書』では第二正典の部分を正典に含めない宗派へ配慮して旧約聖書続編という名称になっている。)
日本語訳聖書においても、かつてカトリック教会とプロテスタント諸派では異なる聖書を用いてきた。しかし、第2ヴァティカン公会議以降の世界でのカトリックとプロテスタントによる聖書の共同翻訳という流れを受けて、日本でも両者による共同翻訳作業が始められた。その成果が初めて形になったのが『共同訳聖書』であり、『共同訳』の表記などの問題点を改善したものが、現在日本のカトリック教会でもっともよく用いられている『新共同訳聖書』である。
現代のミサの中では、平日には福音朗読と福音以外の聖書箇所の朗読、主日(日曜日)と教会祝日には、福音朗読と福音以外の聖書朗読が二つのあわせて三つの朗読がおこなわれる。
カトリック教会の信仰生活の中心にあるのは聖体祭儀のミサである。日曜日と大祝日にミサにあずかることは信徒としてのつとめであるとされている。
ミサ以外の重要な典礼行為として聖務日課があげられる。これは本来「時課の祈り」という意味で、一日の各時間を祈りをささげることで聖化することが目的である。日課の中で特に重要なのは、ラウズとヴェスパと呼ばれる朝の祈りと晩の祈りである。これらに加えていくつかの祈りが一日の中でおこなわれる。(かつて九時課、六時課、三時課とよばれた。)それ以外に読書課という祈りもあり、そこでは祈りと共に、聖書朗読と聖人伝や古典的な著作が読まれる。聖務日課の中心となるのは旧約聖書の詩篇である。
カトリック教会では21の公会議に特別な権威を付与している。21の公会議とは年代順に、第1ニカイア公会議、第1コンスタンティノポリス公会議、エフェソ公会議、カルケドン公会議、第2コンスタンティノポリス公会議、第3コンスタンティノポリス公会議、第2ニカイア公会議、第4コンスタンティノポリス公会議、第1ラテラン公会議、第2ラテラン公会議、第3ラテラン公会議、第4ラテラン公会議、第1リヨン公会議、第2リヨン公会議、ヴィエンヌ公会議、コンスタンツ公会議、フィレンツェ公会議、第5ラテラン公会議、トリエント公会議、第1バチカン公会議、そして第2バチカン公会議である。
公会議の位置付けはキリスト教各教派によって異なっており、正教会では最初の7つの公会議のみを認めており、単性論教会では最初の3つのみを認めている。さらにネストリウス派の諸教会は最初の2つしか認めていない。
1054年の正教会との分裂よりもはるかに古いエフェソ公会議やカルケドン公会議における分裂であっても、実際に分裂の直接の原因となったのは、本質的なことではなく些細な教義論争である。それをよく示すのは、1994年11月に発布された『キリスト理解におけるカトリック教会とアッシリア東方教会の共同宣言』である。これはカトリック教会のヨハネ・パウロ2世とアッシリア東方教会の大主教マル・ディンハ4世の間で調印された。
アッシリア東方教会とカトリック教会の分裂は431年のエフェソ公会議で争われた「テオトコス論争」という聖母マリアの称号をめぐる論争が原因となっている。