カザフスタン
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政治

カザフスタンの国家元首は、直接選挙により選出される任期7年の大統領である。大統領は、政府を組閣し、閣僚、最高裁判所長、検事総長、国立銀行総裁を任免し、国民投票を実施し、非常事態を導入する権限を有する。1992年5月から軍最高司令官であり、同年7月からは国家保安委員会が直属している。

首相は、議会の同意により大統領が任命する。閣僚は、首相の提案により大統領が任命する。政府は、大統領の任期満了と共に総辞職し、新大統領により組閣される。民族優遇・差別が禁止されているにも拘らず、閣僚の70%はカザフ人である。

立法府は、下院(マジリス)と上院(セナト)の二院制である。上院議員は、14の州及び2大都市から2名ずつ選出され、7名は大統領が個人的に任命する(計39名)。マジリスは、大選挙区・比例代表制で選出され、67議席。議席を得るには、7%障壁を超える必要がある。1995年3月には、民族間関係を調整するカザフスタン民族総会が設置されている。

ソビエト連邦カザフ・ソビエト社会主義共和国共産党第一書記・大統領からそのままカザフスタン共和国大統領に就任したナザルバエフ大統領が、独立以来一貫して大統領の地位にあり、強力なリーダーシップを発揮している。

2006年2月、野党「真実のアクゾル」の共同議長アルティンベク・サルセンバエフは運転手とともに、アルマトイで射殺体で発見された。5人の国家保安委員会のメンバーが、サルセンバエフの殺害に関わっているとして逮捕された。バウルツァン・ムハメドツァノフ内務大臣によると、犯人は一人当たり2万5千ドルを受け取っているという。警察官一人も殺人に関わったとして逮捕されている。カザフスタンでは、反対派のアルマトイ前市長のザマンベック・ヌルカディロフも射殺体で発見されている。

カザフスタンの政党

2007年8月18日の議会選挙では、与党ヌル・オタンが、比例代表制による全98議席を獲得、その他9議席を大統領直属の国民評議会が指名するため、与党が107議席をすべて独占することとなった。5月には憲法改正が行われており、改正によってナザルバエフ初代大統領に限り、3選禁止の規定が除外されている。


行政区画

詳細はカザフスタンの行政区画を参照

カザフスタンは以下の14州 (Oblys) に区分されている。

北カザフスタン州アクモラ州パブロダール州コスタナイ州カラガンダ州東カザフスタン州アルマトイ州ジャンブール州南カザフスタン州クズロルダ州アクトベ州(アクチュビンスク)西カザフスタン州アティラウ州マンギスタウ州
政令指定地区
アスタナアルマトイバイコヌール


地理カザフスタンの地図

マルカコル湖ザイサン湖バルハシ湖テニズ湖アラル海カスピ海

シルダリヤ川イルティシ川ウラル川


経済

GDPは407億ドル、1人当たりGDPは2714ドル、失業率は8.4%(いずれも2004年)であり、独立後の経済状況に比べ、著しい飛躍を遂げている。この経済成長は、鉱物資源の輸出によるものであり、天然資源依存型である。

ソビエト時代の1955年バイコヌール宇宙基地が建設されたが、ソビエト崩壊後の1994年、バイコヌール基地をロシアが占有する代わりに、カザフスタンに毎年1億1500万USドルの基地使用料を支払うことで両国が合意した。この契約は2050年まで続く見込みである。


鉱業

カザフスタンは鉱物資源に恵まれている。例えば、採掘量が世界第10位以内に達する地下資源が9つも存在する(2002年時点)。エネルギー資源では石炭ウランが有望。輸出品目も地下資源とその加工品が7割を占める。原油(49.4%)、鉄鋼(12.0%)、(7.5%)という状況である。

有機鉱物資源では、石炭(7218万トン、世界第10位、世界シェア1.9%)が優位である。品質が高いため同国で産出する鉄と組み合わせて鉄鋼を生産している。燃料に向く低品質の亜炭(261万トン)は少ない。原油(3606万トン)の産出量は世界シェア1.1%に達する。天然ガスは453千兆ジュールと多くはない。

金属鉱物資源の採掘量、世界ランキング、世界シェアは以下の通りである。

亜鉛鉱(39万トン、世界第7位、世界シェア4.7%)

ウラン鉱(3300トン、世界第3位、世界シェア9.2%)

金鉱(27トン、世界シェア1.1%)

銀鉱(892トン、世界第9位、世界シェア4.5%)

クロム鉱(102万トン、世界第2位、世界シェア17.6%)

コバルト鉱(300トン)

鉄鉱(870万トン、世界シェア1.5%)

銅鉱(49万トン、世界第10位、世界シェア3.6%)

鉛鉱(4万トン、世界シェア1.4%)

ニッケル鉱(3000トン)

ボーキサイト(438万トン、世界第9位、世界シェア3.0%)

マンガン鉱(44万トン、世界第8位、世界シェア5.4%)

このほか、非金属鉱物資源として、硫黄(210万トン、世界第7位、世界シェア3.6%)とリン鉱石(1万7000トン)を採掘している。


国民


住民

カザフ人が57.2%、ロシア人が27.2%、ウクライナ人が3.1%、ウズベク人が2.7%、ドイツ人が1.6%、ウイグル人が1.0%、高麗人が0.5%、その他6.6%となっている。(1999年時点)。以前はカザフ人よりロシア人の割合の方が高かったが、独立以降は徐々にカザフ人の割合が増加し逆転した。


言語

憲法ではカザフ語が国家語、カザフ語とロシア語が公用語と定められている。現在国家機関を除いてカザフ語の普及率は低く、ロシア語が大きく優勢である。とりわけ都市部においては、ロシア語を母語としカザフ語を全く話せないカザフ人も多い。政府はメディアを通してカザフ語の普及を図っているが、効果は現れていない。カザフ語は語彙が少なく、カザフ語を話そうとしても単語の多くをロシア語で代用しなければならないことも、カザフ語の普及が進まない要因である。ロシア語は異民族間の交流語として、カザフ語と同様の地位を与えられている。


宗教


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki