平叙文の主節(主文)では、動詞(または助動詞)を必ず文の2番目に置くという語順(V2語順、定形第2位の原則)をとる。主語は1番目に置かれることが多いが、1番目に別の要素を持ってきてもよく、その場合は主語は3番目、すなわち動詞の後ろに置かれる。1つの節の中に複数個の動詞が用いられる場合や、動詞に助動詞が付く場合は、主となる動詞(定動詞)または助動詞のみ人称変化して2番目に置かれ、他は不定形のまま文末に置かれる。ドイツ語とは異なり、助動詞は動詞の前に置かれる。決定疑問文("Ja"「はい」、"Nee"「いいえ」のいずれかで答えられる疑問文)では、動詞が1番目、主語が2番目に置かれる。補足疑問文(疑問詞を用いる疑問文)では、疑問詞が1番目、動詞が2番目、主語が3番目に置かれる。
従属節(副文)では、動詞や助動詞は節の最後に置かれる。従属節が主節の前に置かれる場合は、従属節の直後に主節の動詞が置かれる。(従属節全体を主節の1要素と見れば、その次に来る主節の動詞の位置は文全体で見れば2番目である。)
名詞の性に関しては、ドイツ語では男性・女性・中性の3クラスに分かれているのに対し、オランダ語では男性と女性が文法上の区別を失って通性(共性)と中性の2クラス化している。ただし、非常に堅苦しい文章では、単数の女性名詞を受ける代名詞は、男性名詞を受ける代名詞と別のものを用いることがある。このため、オランダ語の辞書には今でも男性・女性の区別が掲載されている。
また、代名詞以外の名詞の格変化は、かつてはドイツ語と同様であったが、現在は3語以上からなる固有名詞や一部の定型句に残るのみである。格を表す役割は、語順と前置詞が果たすことが多い。
形容詞が名詞を修飾する場合、形容詞が名詞の前に置かれ、不特定単数の中性名詞を修飾する場合を除いて、形容詞に語尾eがつく。
性が通性(共性)と中性の2つとなったことや、格変化がほぼ消滅したことなどは、北ゲルマン語群のデンマーク語・ノルウェー語・スウェーデン語などと共通している。
地理的関係上、オランダ語にはフランス語からの借用語が多い(しかし英語がフランス語から受けた影響に比べると少ない)。近年英語からの影響は強く、借用語の数は増加している。"?berhaupt"や"sowieso"のようなドイツ語から取り入れられたものもある。
オランダ語起源の日本語を参照
江戸時代の長崎貿易を通じてオランダ語から多数の語が日本語に取り入れられ、今日もなお身近に使用されている。幕末の日米和親条約など欧米列強との交渉や文書においても、オランダ語は共通語として用いられた。
オランダ語やオランダ人のことを英語ではDutch(ダッチ)と呼ぶ。この語はDuits(オランダ語で「ドイツ語」「ドイツの」の意)と同源で、もともとはドイツ語(とオランダ語を含む諸方言)を意味していたが、オランダの海外進出が著しくなった17世紀頃からオランダ語やその話者のみを指すようになった。なお、ドイツ語では「ドイツの」は deutsch、「ドイツ語」は Deutsch(e) である。
日本におけるオランダ語の学習は明治時代以降も細々と続いた。これは当時のオランダ領東インド(現在のインドネシア共和国に相当する)との交易関係によるところが大きい。学習者の必要に答える形でオランダ語―日本語、または日本語―オランダ語の辞書が編まれた。。
ハルマ和解 1796年に編纂された日本最初の蘭和辞書
ドゥーフ・ハルマ 通称『長崎ハルマ』。1833年完成。オランダ商館長ヘンドリック・ドゥーフが長崎通詞と共に編纂。
松岡静雄(編)『蘭和辞典』附蘭語文法要録 1921(大正10)年 日蘭通交調査会編纂発行
ファン・デ・スタット(Peter Adriaan van de Stadt)(編)『実用蘭和辞典』1922(大正11)年 南洋協会発行
ファン・デ・スタット(編)『日蘭辞典』 1934(昭和9)年 南洋協会発行
太平洋戦争中に出版された辞書には以下がある。
拓殖大学南親会(編)『蘭和大辞典』 1943(昭和18)年 創造社発行
朝倉純孝(編)『蘭日辞典』 1944(昭和19)年 明治書院発行
関連項目ウィクショナリーに ⇒オランダ語の項目があります。
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オランダ語起源の日本語
外部リンク
⇒オランダ語を学ぼう - オランダ語解説サイト(日本語)
⇒オランダ語の発音と人名・地名のカタカナ表記
⇒オランダ語教科書 (ウィキブックスの一部。編集中。英語)
⇒Nederlandse Taalunie - オランダ語連合(オランダ語)
⇒Woordenlijst Nederlandse Taal - Offici?le Spelling 2005 - 公式単語リスト(オランダ語)
⇒Ethnologue report for language code:nld - オランダ語を使用する地域のデータ(英語)
⇒History of the Dutch - オランダ語の歴史(英語)
⇒Flemish in France - フランスにおけるオランダ語(フレミング語)の地位(英語)