アイルランド島の南側、約6分の5がアイルランド共和国、残りは北アイルランドでイギリス領である。面積は70,282km2(北アイルランドを加えると84,421km2)、南北に約500km、東西に約300kmある。
大西洋の北東部にあり、東のアイリッシュ海でグレートブリテン島と隔てられている。
中央部は氷河によって堆積した粘土と砂を含む石灰岩の低地が広がっており、沼地や湖が多く存在する。山岳地帯は主に沿岸部に分布している。北東部に玄武岩台地があるほかはほとんどの地域が花崗岩に覆われている。
温暖なメキシコ湾流と、大西洋から吹く偏西風の影響で気候は安定した西岸海洋性気候となっており夏は涼しく、冬は緯度の高い割に寒くない。また、地域による気候の差もほとんどない。もっとも寒いのは1月と2月で平均気温は4?7℃程度であり、もっとも暖かい7月と8月の平均気温は14?17℃程度である。最低気温が-10℃より下がることや、最高気温が30℃を超えることはほとんどない。
年間の降水量は、平野では1000mm程度である。山岳部ではさらに多く2000mmを超えることもある。月ごとの降水量はほとんど変わらない。
詳細はアイルランドの地方行政区画を参照
アイルランド島は歴史的な慣習から自治権のないコノート、マンスター、レンスター、アルスターの4つの地方に大別される。これらは32の州(county)で構成されるが、この内のアーマー、アントリム、ダウン、ティロン、デリー、ファーマナの6州がイギリスの統治下にある北アイルランドに属している。
ダブリン州
ウィックロー州
ウェックスフォード州
カーロウ州
キルデア州
ミース州
ラオース州
モナハン州
キャバン州
ロングフォード州
ウェストミース州
オファリー州
リーシュ州
キルケニー州
ウォーターフォード州
コーク州
ケリー州
リムリック州
ティペラリー州
クレア州
ゴールウェイ州
メイヨー州
ロスコモン州
スライゴ州
リートリム州
ドニゴール州
北アイルランド
ファーマナ州
ティローン州
デリー州
アントリム州
ダウン州
アーマー州
統計上、欧州諸国の中で最も凶悪犯罪が少なく、治安のよい国とされてきた。(一人当たりの被害件数で日本よりも少ない項目もある)しかし近年、移民の急増などから悪化の傾向にある。
アイルランド経済は他のヨーロッパ諸国と比べ小規模であり国際貿易に大きく依存している。かつては西欧でも長きにわたりポルトガルなどと並び最貧国のひとつであったが、1990年代に入ってからEUの統合とアメリカを中心とした外資からの投資などにより急成長を遂げ、1995年から2000年の経済成長率は10%前後であり、世界において最も経済成長を遂げた国のひとつであった。以前に経済の中心をなしていた農業は産業の工業化により重要度が低下した。現在では工業はGDPの46%、輸出額の80%、雇用の29%を担っている。近年のアイルランド経済の力強い成長は外資企業・多国籍企業や輸出が寄与するところが大きいが、国内における個人消費および建設、設備投資による影響も見逃せない。好調な経済に伴いここ数年のインフレ率は4%から5%で推移していたが、2005年度には2.3%に低下した。アイルランド国民の関心を集めている住居価格は2005年2月で251,281ユーロであった。失業率は低水準を維持しており収入も順調に増加している。世界の主要都市における調査によると、アイルランドの首都ダブリンは22番目に物価の高い都市であり、2003年度の調査から2位上昇している。