エレベーター
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階間調整機能付ダブルデッキエレベーター。

かごが2階建てになっているダブルデッキ・タイプのエレベーターも存在する。多くの場合、かご自体は、建物の2階分に相当する単位で昇降し、1階部分は常に奇数階に、2階部分は常に偶数階に、それぞれ停止する仕組になっている。昇降路(シャフト)あたりの輸送力が、1.5倍から1.8倍程度に向上するというメリットがあり、建物のフロア面積を効率的に利用できる。一方で、奇数階・偶数階間の移動ができない、一方の階の利用者が他方の階の利用者の乗降を待つ必要がある、といったデメリットもある。昇降人口が多い大規模高層ビルで導入されることが多い。
近年の導入事例では、六本木ヒルズ森タワーミッドランドスクエアのエレベーターがこれに該当する。なお、森タワーのエレベーターは、建物の階高の違いを吸収するため、かごの上下階の間隔が可変であるという特徴を持つ。

常に人の動きを感知し、激しい動きがあると注意を促すアナウンスが流れるもの。揺れがひどい場合は、ブザーがなり一番近い階に緊急停止するもの。(エレベーター内で争い等が起きたときや、防犯に有効。)

自宅のトイレをエレベーターに設置する(例えば1階にトイレがある複数階の家に住んでいて、2階で過ごす事が多い場合、用を済ますのに毎回1階に降りるのは面倒である。そこでエレベーター内にトイレを設置すれば、その手間が省かれることになる。)。

東芝エレベータは2006年1月17日磁石を使って姿勢を安定させるエレベーターを開発した。昇降路に取り付けられたガイドレールと籠が接触しないため振動騒音が抑えることが可能である。

日立製作所は2006年3月1日、二列の昇降路を最上部と底部でつなぎ、複数のカゴを循環運転させる循環型エレベーターの実証実験に成功したと発表した。

暗証を入力しないと呼び出しボタンが機能しないエレベーター(認知症の入居者が不用意に外出してしまうのを防ぐため、特別養護階のある老人ホームに設置されているほか、建物所有者の自宅階や店舗・病院の従業員などといった、特定の人物以外の利用を制限したい場合にも用いられる)。
この逆パターンとして、籠内の操作盤で特定のコマンドを入力することにより着床を行う階が設定されたエレベーターも存在するが、こちらもやはり、特定階への部外者の立入を制限したい場合に設定される。

日本で初めて公道として整備されたエレベーターは長崎市道相生町上田町2号線である。2003年に完成した。


定員

日本では人間1人を65kg?70kg程度に見積もって計算する。現在標準的にラインナップされる定員容量は以下の通りで、カゴ(後述する箱状の構造物)のサイズは小型で(縦・横ともに)1m弱、大型では荷物用として2m以上のタイプもある。

2人 150kg(ホームエレベーターのみ)

3人 200kg(ホームエレベーター・小規模建物用小型エレベーター)

4人 300kg

6人 450kg(400kgの場合あり)

8人 550kg(基本的に古いエレベーターのみ)

9人 600kg(マンションのエレベーターのほとんどがこの定員)

10人 650kg(ごく稀なタイプ)

11人 750kg(公共施設や駅のエレベーターのほとんどがこの定員。最も一般的な定員)

12人 800kg(ごく稀なタイプ)

13人 900kg(850kgの場合も有り)

14人 950kg(基本的に古いエレベーターのみ)

15人 1,000kg

16人 1,100kg(1,050kgの場合あり)

17人 1,150kg

18人 1,200kg(ごく稀なタイプ)

20人 1,300kg(1,350kgの場合あり)

22人 1,450kg(ごく稀なタイプ)

24人 1,600Kg(大型スーパーやショッピングモールのエレベーターのほとんどがこの定員)

26人 1,700kg

27人 1,800kg

30人 2,000Kg(百貨店のエレベーターのほとんどがこの定員)



構造

昇降路(シャフト)

昇降路は別名シャフトと呼ばれ、エレベーターが上下するための何らかの構造物で覆われた縦に長い空間の事である。シャフトを構成する材料は鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造が多い。その他シャフト一体型と呼ばれるシャフト部材と機器本体を一体で工場にて製作し現場に据付するタイプも存在する。シャフト一体型は小規模集合住宅に適しており、昇降行程が低く小容量の後付用以外にはほとんど用いられない。



カゴ

人が乗るための箱状の構造物をエレベーターにおいてはカゴと呼ぶ。英語ではCARと呼ぶ(車の呼称と同じ)。これに人または荷物を乗せ上下させる。室内は乗客の安全を確保するためドアによって閉ざされている。なお、カゴのドアには挟まれを防ぐため、大きな棒状の安全スイッチが取り付けられている。このスイッチが押されるとドアが反転して開く仕組みになっている。時折り見かける光景として、エレベーターのドアを閉じさせまいとして手足をドアに挟む者がいるが、安全スイッチを押さない限り手足はドアに挟まれてしまうので注意したほうがよい。その他、室内には目的フロアを指定するボタンとドアを開閉するボタンが備え付けられていて、天井には換気扇が取り付けられていて通気性は確保されている。



ガイドレール

ガイドレールとはエレベーターを導く軌道である。材質は鋼でできており、形状は鉄道のレールとよく似ている。それを垂直方向につなげてエレベーターの軌道を構成していく。ガイドレールの役目はカゴが落下した際の緊急停止構造であると同時に、各階に設置されたドアやカウンターウエートなどの構造物とのクリアランスを確保するためにある。また安定した乗り心地を生む役目もある。ガイドレールとカゴが接触する部分にはガイドローラーやガイドシューと呼ばれる潤滑具などで摩擦や振動を低減させている。



釣り合い錘(おもり)

カウンターウェイトとも呼ばれ、つるべ式エレベーターで用いられる錘である。全体の形状は扁平で縦に長く、非常に重たい鉄の塊である。つるべ式はトラクション式とも呼ばれ、ワイヤーロープの両端にカゴと錘をぶら下げてバランスを取り、ワイヤーロープ折り返し中間地点に設置された電動機(モーター)と、それに連結された滑車(シーブ)に掛かる摩擦力によってカゴとウェイトを上昇下降させる方式である。この方式だとロープ両端の重量バランス良いため、比較的軽い力でロープに吊るされた物体を上昇下降させる事ができる。カゴとウェイトのバランスが均等にとれている状態だと、人の手でエレベーターを動かす事もできるほどにモーターに掛かる負担は小さくなる。カウンターウェイトの重さは無積載カゴ重量1.5倍程の重さがあるが、カゴ側の乗客が満員状態になるとカウンターウェイト側はカゴ側の3/4程の重量になるように設計されている。



ワイヤーロープ

ワイヤーロープはトラクション式エレベーターなどで用いられる巻上索である。材質は炭素鋼が用いられる。ロープの構造は、まずストランドと呼ばれる細い線を撚り合わせたものがあり、さらにそのストランドを8本程撚り合わせて出来ている。柔軟性を保つためにロープの中心部にはマニラサイザルなどの硬質繊維芯が入っている。太さは直径10ミリ、12ミリ、16ミリなどがあり、カゴ積載量に応じて使用する本数が増えたり、より太いものが使われる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki