エリザベス2世_(イギリス女王)
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略歴


生い立ち祖母メアリ王太后と妹マーガレット王女とともに(1939年)

1926年に、ロンドンメイフェアにおいて連合王国国王ジョージ5世の次男ヨーク公アルバート(後のジョージ6世)と妃エリザベス・バウエス=ライオンとの間に第1子として生まれる。

出生時において、伯父の王太子エドワード、父に次いで第3位王位継承者であったが、当時独身のエドワード及びその子供への王位継承が期待されており、彼女の即位を予想する者はいなかった。


王女時代

しかし、1936年1月のジョージ5世の死去を受けて国王に即位したエドワード8世が、イギリスと対立しつつあった枢軸国に親近感があるような態度をとった上、離婚経験のあるアメリカ人女性ウォリス・シンプソンとの結婚をほのめかしたことを受けて、スタンリー・ボールドウィン首相らに退位を迫られ、同年12月に退位してしまう(“王冠を賭けた恋”として知られる)。そしてエドワードの弟でエリザベスの父であるアルバート王子がジョージ6世として国王に即位する。これを受けてエリザベスは一家とともにバッキンガム宮殿に移住し、王位の推定相続人となる。

エリザベスは慣例通り、学校へは通わず妹マーガレットとともに宮廷で教育を受けた。1936年に推定相続人となって以降は、特に法律・歴史・フランス語を中心に勉強した。一方、ガールスカウトなどに参加し、同年代の子供とも積極的に関わっていた。第二次世界大戦中、ドイツ軍によるロンドン空襲が続く1940年にはウィンザー城疎開する。この際、BBCを通じて初めて演説を行ない、以後王位継承者として少しずつ公務に携わっていく。1942年には英国近衛歩兵第一連隊の名誉連隊長となり、対戦中も国民と共に後方支援にあたった。各地への訪問・激励の他、「エリザベス・ウインザー」の名で軍用車輌の整備などに従事した。

第二次世界大戦におけるイギリスの勝利後の1947年11月にウェストミンスター寺院で、ギリシャ及びデンマークの王子フィリップと結婚した。1939年に遠縁のフィリップ王子と会った際、王女は一目で恋に落ちたのだと言う。結婚後の数ヶ月間を当時英国領だったマルタで過ごした。その後フィリップとの間には、チャールズ王太子ら4人の子に恵まれた。


女王時代アメリカを訪問した女王夫妻(2007年)

生来病弱であった父ジョージ6世の健康状態は1951年に入り悪化し、翌1952年2月6日にオーストラリアニュージーランド公式訪問の途上、ケニア滞在中に崩御した。これを受けて直ちにエリザベスは女王に即位して「エリザベス2世」となり、同名の母エリザベスは「エリザベス王太后」となる。

翌1953年6月2日にはウェストミンスター寺院で戴冠式が行われ、この模様はイギリス連邦内だけでなく、世界各国に当時の最新メディアであるテレビにより中継された。

以来55年にわたりイギリス女王の座にあり、「国民に親しまれる王室」を目指し、即位後は積極的にイギリス連邦諸国のみならず日本やアメリカ、フランスなどの諸外国を訪問するほか、私生活をテレビで放送するなど新しい試みを行った。その一方で超然たる一面を持ち、マーガレット・サッチャー首相が「女王と服装を合わせたい」と希望した際には、「臣下の服装に興味はありません」と一蹴したという。

2006年に80歳を迎えたが、現在も精力的に公務を行っている。2007年5月、英国植民地設立400周年を記念してアメリカを訪問した。同年11月19日には結婚60周年を祝う祝賀行事が催された。英国の君主で結婚60周年を迎えるのは、エリザベスが史上初である。翌日からは新婚時代を過ごしたマルタを訪問したが、一泊した後、英連邦首脳会議のためウガンダへ出発した。

近年は、息子たちの離婚・再婚問題や孫ヘンリー王子のスキャンダルなどに苦悩が絶えない。一方でそんな女王の人気はイギリス国内でも高く、国民の間でも退位を望まず「最後まで女王でいて欲しい」などの声も大きい。


子女

フィリップとの間にはの3男1女がいる。

ウェールズ公チャールズ王子(1948年 - ) - 王太子

アン王女(1950年 - )

ヨーク公爵アンドルー王子(1960年 - )

ウェセックス伯爵エドワード王子(1964年 - )


称号紋章入りの旗紋章入りのカナダの旗

エリザベス2世はイギリスを含め16の国家の女王・元首であり、それぞれの国で異なる正式称号を持っている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki