瀬戸内海にある大久野島(広島県)、別名「毒ガス島」は、もう一つの別名を「うさぎ島」という。「毒ガス島」の由来は第二次世界大戦中、国際法上禁止されている毒ガス兵器研究施設が大日本帝国陸軍により設置されていたことによる。この施設が長年国外に対し秘密にされてきたこともあり、地図上にも正式には記載されていない時代があった。
この島では、研究施設での実験用や、島内での毒ガス検知のために飼われていた多数のウサギたちが、終戦後放棄された施設と共にそのまま放置され、温暖な気候と天敵がいないという好条件のため、今ではおよそ300羽にまで繁殖し、この島唯一の住民となった。このために大久野島は「うさぎ島」とも呼ばれるようになった。
長年無人だったこの島にも現在は国民休暇村や大久野島毒ガス資料館等の観光施設もでき、人になれた多数のウサギたちが観光客を出迎えてくれることで、一部のウサギ好きの聖地ともなっている (ただし、この島には現在も危険な土壌汚染地域が有り、立ち入り禁止になっている場所も存在する)。
毒ガス工場で働いていた元毒ガス資料館館長、村上初一の証言によれば、毒ガス実験に兎が使用されていたのは事実だが終戦後にすべて処分されており、現在いるウサギは休暇村建設後に本土から導入されたものとのこと。 また、毒ガス弾・原料・設備の処分が終わり大久野島が日本に返還された当時広島大学が生物調査を行っているが、島全体に厚さ3センチもカルキがまかれ植物は枯れ海岸に貝類も生息していない有様で、到底ウサギが生存できる状況ではなかった。よって大久野島に今いるウサギが、毒ガス実験に使われていたウサギの直接の子孫であるとするのは誤りであるという。
⇒国民休暇村・大久野島
⇒大久野島毒ガス資料館
⇒兎島の野良ウサギたち
⇒[1]
⇒[2]
愛知県幡豆郡の無人島・前島も名鉄海上観光船によって数百羽のうさぎが放し飼いにされ、「うさぎ島」と呼ばれた。日本猿を放し飼いにされた「猿ヶ島」こと沖島とともに41年間にわたって観光航路となっていたが、1997年11月30日に両島をめぐる観光船は運航廃止となっている。
食肉としての利用
欧州
古来から欧州各地で食用として利用され、特にフランス料理では、ジビエとして伝統的にラパン、リエーブルなどの名称で食肉として利用されている。現代では牛、豚、羊など大型獣の食肉が広く一般に普及するにつれ、伝統的な料理に使われる程度になってきている。
日本
日本でも、古来より山間部では狩猟対象となり、食用とされてきた。そのような地方の旅館では、ウサギ料理を出すところもあり、秋田県の一部地域では日の丸(ヒノマル)肉の名称で呼ばれている。
用途
柔らかい食肉となるが、体のサイズが小さいため大きな料理などには向かない。ウサギのフィレ・ステーキという料理もあるが、1匹のフィレ肉はホタテ貝の貝柱程度の寸法しかなく数頭分のフィレ肉が使うことになる。また、比較的安価なソーセージに兎肉が使われることがある。ウサギの中でも、特にフレミッシュジャイアントなどの種類が多く食用となっている。 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
その他
オーストラリアやニュージーランドには本来、哺乳類は古いグループである有袋類しかいなかった。これらの土地では、植民者がもちこんだウサギが外敵がいないために大繁殖し、大きな問題となっている。数々の固有種の絶滅の原因にもなった。オーストラリアでは農作物を守るため、ウサギの侵入を防ぐ「ラビット・プルーフ・フェンス」が敷設されている。
米国の成人誌『PLAYBOY』のキャラクターである「ラビットヘッド」の由来は、人間以外の哺乳類で一年中発情(交尾により排卵が誘発されるため受胎率が高い)する動物はウサギくらいということから、生殖能力が高いという意味で採用されている(「ウサギの寓意」を参照)。
漫画や童話でウサギの耳をもつシーンが描かれることがあるが、ウサギの耳はデリケートな器官であるため、耳を持って引き上げる行為はウサギに大きな苦痛を与える。
「ウサギは水を飲むと死ぬ」と信じる人もいるが、ウサギも生物である以上は水は必要であり、全くのガセである。ただし、水分の多い野菜や果物で水分を取るという面もあるので、野菜等を常時与えている環境では大量の水分は必要ではない。出産直後だけは別で、十分に水分を与えないと自分が生んだ子を食い殺すことがある。水皿に糞・餌・敷きわら等が入って汚染されることのないよう心がける必要があるのは他の動物と同様である。
またウサギに関してもっとも一般に広く流布した誤解は、「ウサギは鳴かない」という点であろう。声帯を持たないために他の動物と同じように鳴くことはないが、安心できる状況ならば食道などを振るわせることで、興奮時に「ブッ、ブッ」という小さな声を上げる。交尾時にも、オスは鳴き声を上げる時がある。また、敵に襲われたり生命の危険を感じると叫び声をあげることがある。また、スタンピングという、後ろ足で地面をけって怒りを示す行為もある。
「ウサギは寂しいと死ぬ」というのも誤りである。ウサギは縄張り意識が強い動物であるため、むしろ争いを避けるために単独で飼う方がよい。
野ウサギは昔から食料などの目的で狩猟の対象とされているが、狩猟の際にウサギを追いかけるときは必ず斜面の上から追いかけると有利、逆に斜面を登る形で追いかけると不利とされている。なぜならウサギの身体的特徴として後ろ足が長く前足が短いため、ウサギは上り坂では体の傾き具合が水平になるため上り坂で坂を上るのに強く、下り坂では前かがみのようになってしまうから、下り坂を下るのは苦手としているからである。
ウサギはアトロピンに対して強い耐性を持つ。これはウサギがatropinaseというアトロピンを分解する酵素を持っているためである。動物医療の現場等においては、このことを留意しておく必要がある。またこの能力は、ナス科の植物等に含まれる自然毒としてのアトロピンに抵抗するために身に付いた、と考えられる。
アルコール耐性が非常に弱く、酒の誤飲による死亡事故がおこる。
「兔(0x995c)」(兎の異体字)はShift_JISにおいて対応が不完全または行われていないコンピュータプログラムの動作不良の原因となることがある文字(通称「ダメ文字」)の一つ。
ウサギはイヌやネコと同様に人間に身近な動物であることや、可愛いイメージが強いこと、擬人化しやすいことなどから、漫画やマスコット等のキャラクターとしても多く登場する。ウサギを主題とする作品一覧、Category:架空のウサギを参照。
多くのウサギには肉球が無く、足の裏には毛が生えている。ただし肉球のある品種もある。
ウサギの日本語における助数詞は、主に鳥類に対して使用される「羽(わ)」を使用する(近年では「匹(ひき)」、「頭(とう)」を使用する事も多くなっているが)。これは獣肉食がタブーであった時代、ウサギの跳躍するような動作、また翼のような長い耳の形状が鳥を連想させることから「ウサギは獣ではなく鳥だ」とみなし食肉として供していた事の名残である。