ウェリントンは芸術や文化のうえでもニュージーランドの首都であり、また国内の映画産業の中心である。ピーター・ジャクソンやリチャード・テイラー (Richard Taylor)、それにクリエイティヴなプロフェッショナルの成長を続ける集団によって、東の郊外のミラマー (Miramar) は、世界でも最高の映画制作の拠点の一つへと変貌を遂げた。ジェーン・カンピオンやヴィンセント・ウォードのような監督たちは、インディペンデントの精神を保ったまま、世界中のスクリーンで作品を上映させることに成功した。タイカ・ワイティティ (Taika Waititi)、チャーリー・ブレイクリー (Charlie Bleakley)、コスタ・ボテス (Costa Botes)、ジェニファー・ブッシュ=ドメック (Jenifer Bush-Daumec) といった心身の映画作家たちは、ウェリントンを拠点とするネットワークと、映画に関わる機会を拡張している。
ウェリントンは、テ・パパ・トンガレワ (Te Papa Tongarewa ニュージーランド国立博物館)、ナショナル・オペラ・カンパニー (National Opera Company)、ニュージーランド交響楽団 (New Zealand Symphony Orchestra)、シティ・ギャラリー (City Gallery Wellington)、チェンバー・ミュージック・ニュージーランド (Chamber Music New Zealand)、ロイヤル・ニュージーランド・バレエ団 (Royal New Zealand Ballet)、セント・ジェイムズ・シアター (St. James Theatre)、ダウンステージ・シアター (Downstage Theatre)、バッツ・シアター (Bats Theatre)、ニュージーランド芸術財団 (Arts Foundatin of New Zealand) の所在地である。
この街では、隔年開催されるニュージーランド国際芸術フェスティバル (New Zealand International Arts Festival) のほか、キューバ・ストリート・カーニバル (Cuba Street Carnival)、フリンジ・フェスティバル (Fringe Festival)、サマー・シティ (Summer City)、ニュージーランド・アフォーダブル・アート・ショウ (New Zealand Affordable Art Show)、多数の映画祭、ワールド・オブ・ウェアラブル・アート (World of Wearable Art) といった大イベントが開かれる。多くの地域や民族別コミュニティも毎年イベントを開いており、それらはみな、かつては退屈な政治都市だったこの首都を、ニュージーランド全国の羨望の的へと変えることに貢献している。
地元の音楽シーンは、フェニックス・ファウンデーション (The Phoenix Foundation) やシハード (Shihad)、ファット・フレディーズ・ドロップ (Fat Freddy's Drop)、ブラック・シーズ (The Black Seeds) の成功により、多様性に富みつつ隆盛する才能の宝庫と化した。2005年には、マッセー大学 (Massey University) とヴィクトリア大学ウェリントン校 (Victoria University of Wellington) の音楽レッスンおよび音楽理論のプログラムが統合により、ニュージーランド・スクール・オブ・ミュージック (The New Zealand School of Music) が設立された。
詩人で国際近代文学研究所ディレクターのビル・マンハイア (Bill Manhire) によって、ヴィクトリア大学の創作文芸プログラムは、新しい文学活動のるつぼへと変わった。舞踊と演劇のテ・ワエア (Te Whaea)、美術のザ・ラーニング・コネクション (The Learning Connexion) といった高等教育機関は、次世代に訓練と創造性開発の場を提供している。
この街の新たな芸術センター、トイ・ポネケ (Toi Poneke) は、創造的なプロジェクトやコラボレーション、多文化の交流による作品製作のための場となっている。芸術プログラム&サービス・マネージャーのエリック・ホロワクス (Eric Holowacz) と、このエイベル・スミス通りの施設を拠点とする少人数のチームは、オープニング・ノーツ (Opening Notes)、ドライブ・バイ・アート (Drive by Art)、毎年開催されるアートスプラッシュ・フェスティバル (Artsplash Festival)、パブリック・アートの新プロジェクトといった、野心的な新企画をプロデュースしてきた。
首都ということで、ウェリントンは公的機関の活動の中心であるわけだが、行政の文化担当者は、都市生活のこうした面と結びつくことに積極的である。21世紀の始めに、ウェリントンは南半球の芸術・文化・創造性の活気ある中心としての地位を確立した。
ウェリントン市の姉妹都市
- イングランド ⇒Harrogate(イギリス連邦)
- ニューサウスウェールズ州シドニー(オーストラリア連邦)
- 北京(中華人民共和国)
- 福建省アモイ(中華人民共和国)
- 大阪府堺市(日本)1994年2月4日提携
スポーツ
ウェリントン・ハリケーンズ (Wellington Hurricanes) - ラグビー、スーパー14 (Super 14)
ウェリントン・ライオンズ (Wellington Lions) - ラグビー、ニュージーランド航空杯 (Air New Zealand Cup)
ウェリントン・ファイアバーズ (Wellington Firebirds) - クリケット
キャピタル・シェイカーズ (Capital Shakers) - ネットボール、国立銀行杯 (National Bank Cup)
チーム・ウェリントン (Team Wellington) - サッカー、ニュージーランド・フットボール選手権 (New Zealand Football Championship)
ウェリントン・フェニックス (Wellington Phoenix) - サッカー、越境してオーストラリアのサッカーリーグに参加(Australian A-League)
ウェリントン・セインツ (Wellington Saints) - バスケットボール、全国バスケットボールリーグ (National Basketball League)
ウェリントンで開催される主なスポーツイベント
ウェリントン・セブンズ (Wellington Sevens) - IRB(国際ラグビーボード)セブンズ・ワールド・シリーズ (Sevens World Series) のラウンドの一つで、毎年2月中の週末の2日間にウェストパック・スタジアム (Westpac Stadium) で行われる。
ウェリントン500 - ツーリングカーの公道レース。1985年から1996年まで開催。
ワールド・マウンテン・ランニング・トロフィー (World Mountain Running Trophy) - 2005年開催。
ウェリントン出身の著名人
ジェーン・カンピオン ? アカデミー賞受賞、 映画監督
ラッセル・クロウ ? 俳優
ローリス・エドモンド (Lauris Edmond) - 詩人
ピーター・ジャクソン ? 映画監督
キャサリン・マンスフィールド ? 作家
ジャック・マーシャル (Jack Marshall) ? 前ニュージーランド首相