Wikipedia(ウィキペディア)という名前はウィキペディアが使用しているMediaWikiと呼ばれる ウィキソフトウェアの「Wiki (ウィキ)」と、百科事典を意味する英語「encyclopedia(エンサイクロペディア)」から合成されたものである(日本国内では、元々のWikiシステムを知らない層からはWikipediaをWikiと略して呼ばれることが多いが、これは誤用である)。新規記事の執筆や既存の記事の編集について、専門家でなく、インターネットを通じ、アカウントを取得しなくても無料で誰もが参加でき、参加者の共同作業で記事は日々追加・更新される。記事のジャンルは幅広く、一般の百科事典にはないトピックも多い。該当項目の公式サイトの記述では大本営発表的になりがちになることが少なくなく、中立的な記述を目にすることができるという長所もある[3]。世界各国の言語の版で展開されており、インターネットのニュースでも、ウィキペディアが参考資料として紹介されることもあり[3]、あるトピックに関し、詳細で網羅的な情報を知ることができるということから「調べ物」という目的で利用するインターネットユーザーも増えている[4]。
しかし誰もが自由に編集に参加でき、専門家による査読を経ない記事が公開されるため、情報の信頼性や公正さなどは保証されておらず(Wikipedia:免責事項)、ウィキペディアの方針に沿わない編集による問題が起こることもある("詳細は#問題点の節を参照") 。
ウィキペディア日本語版の利用者数は2005年2月には221万人。2006年3月には700万人に増加している。日本語版のユーザーの3%は英語版ウィキペディアへ頻繁に訪問している。英語版は1416万人である。[5] (日本語版の詳細については、ウィキペディア日本語版を参照。)
2001年1月15日に英語版が発足、その後多くの言語へ展開し、2008年6月1日現在、264言語で執筆が行われている。ただしこのうち継続的な活動が行われ1000項目以上に達しているものは、160言語ほどである。ウィキペディアは多言語展開に力を入れており、常に新しい言語プロジェクトが立ち上げられて来た。現在は、まだ存在しない言語版を新規に立ち上げるには数名の参加者がいれば可能である。
項目は、2008年6月現在、英語版で240万件以上、英語を除く他の諸言語の版で約820万件以上の記事が執筆されている。またAlexa.com の全インターネットを対象とするアクセスランキングでは、20位以内に入っている。
活動規模がもっとも大きいのは、英語版である。登録ユーザー数ベースで執筆者を見ると、英語版だけで700万人を超える。Alexa.com の統計によれば、wikipedia.org の閲覧数のうち 60% 前後が英語版へのアクセスである。日本語版、スペイン語版、ドイツ語版へのアクセスがこれに次ぐ。とはいえ英語版と他言語版の規模の差は、プロジェクトの進展とともに漸進的に埋まりつつある。英語版の項目数と、2位以下の言語版の項目数合計を比較すると、かつては10位までを合計してようやく英語版に並んだものが、2007年1月には2位から5位までの4プロジェクト合計と等しくなっている。現在英語を含む21の言語が10万項目以上を保有している。
執筆者については、1200万人を越える登録ユーザーがいるが、言語版ごとに重複してカウントされているほか、登録のみで投稿を行わないユーザーがいる一方で、ユーザー登録をすることなく執筆に参加することができる仕組みになっているため、正確な執筆者数の把握は難しい。データベース・ファイルを分析したエーリック・ザクテ (Erik Zachte) の統計によれば、5回以上編集・投稿に携わったユーザーの総数はプロジェクト発足以来2004年12月30日までで3万2000人強とされるが、この統計でも未登録ユーザーの活動量が未集計の他、古いバージョンのソフトウェアを用いて活動しているウィキペディアについては分析の対象外としている。
参加者が何らかの編集・投稿を行い、データベースへ保存した回数を参考にすると、プロジェクト発足以来、5億回以上の編集・投稿が行われてきたことになる(これは未登録ユーザーによるものも含まれるが、ソフトウェアのバージョンの差から来るデータの欠落がある)。
他の類似のプロジェクトと比較した場合、ウィキペディアには次のような特徴がある。
百科事典の作成に目標を限定していること。この点で、例えば議論や情報交換を行う場である掲示板や USENET などと異なっている。
ウィキを利用したプロジェクトであること。他の多くのウィキがそうであるように、多くの利用者が簡単に執筆、編集できる仕組みになっている。