プロバイダの中には、接続料が不要なものもある。最も一般的なものはダイヤルアップ回線を利用した無料プロバイダで電話料金のみ負担すれば使用できる。初期はライブドアなどが有名であったが、ブロードバンドの普及に伴って事業者が減少している。なお専用ソフトをインストールし、広告を表示することによって収入を得るというビジネスモデルの事業者もある。
無料プロバイダには有料プロバイダでサイトにアクセスして会員登録をした後、IDとパスワードを使ってログインするものと全員共通のIDとパスワードが公開されているものがある。後者の場合は出先でいきなりネットに接続する際に利用価値が高い。
2006年に平成電電の事業休止に伴い、多くの無料プロバイダでアクセス回線に利用していた回線が現在利用できないため、複数の無料プロバイダが事業縮小してしまった。その代用としてソフトバンクやKDDIの回線をアクセスポイントとして提供した事業者もあるが、この回線は携帯電話から掛けられないため、モバイラーにとっては無料プロバイダの選択肢がほとんどない状況となっている。
継続的に技術の進歩および厳しい価格・サービス競争にさらされており、ISPの吸収合併などの再編も一部では見られている。
ダイヤルアップの時代にはパソコン通信と同様にオンラインサインアップにより接続設定し、すぐにサービスを利用開始できるようにし、新規ユーザの獲得に貢献した。また、CD-ROMによるオンラインサインアップ用のソフトウェアの配布(店頭、雑誌添付など)、新規購入PCへのバンドル(初期インストール済)などもある。
ブロードバンド回線の普及以降、ユーザへのISPサービス普及率の大幅な増加、それによる新規加入者数増の鈍化などが表面化し、サービスの差別化のほかにユーザを他のISPから乗り換えさせる方針に重点が置かれている(乗り換えたユーザへの料金割引など)。一方で、各地に多数存在したダイヤルアップ接続用アクセスポイント回線の縮小が、ナビダイヤルなどの特殊番号サービスを利用した「全国共通番号」などの形で進行している。
ブロードバンド回線の普及に伴い急増しているコンピュータウイルスやスパム(いわゆる迷惑メール)へのセキュリティ対策も、ユーザへのサービス提供も含めて重要となっている。ISPによっては他社とのサービスの差別化の一つとして、スパム対策サービスや電子メールのウイルスチェックサービス、パケットフィルタリングサービスを有償または無償で提供している。
またセキュリティだけでなく、ユーザ数の増加・一般化に伴いユーザ自身による不正、不法または違法な行為への対処も(一部限定的ながらも)求められている。
上記のような状況やブロードバンド化による通信量の増加などに対応する設備投資が負担となり、通信キャリア系列や一部の大手電機メーカー系列などの大手事業者以外の中小事業者(いわゆる地場系のプロバイダ)は経営が苦しくなり、淘汰が進んでいる。
日本の主なプロバイダ
電機メーカー系列のプロバイダ
BIGLOBE(NECビッグローブ) - NEC系。
@nifty(ニフティ) - 富士通系。
So-net(ソネットエンタテインメント)- ソニー系。
NTT系列のプロバイダ
OCN(NTTコミュニケーションズ)
ぷらら(ぷららネットワークス)
WAKWAK(NTT-ME) - NTT東日本系。
SANNET(NTTデータ三洋システム) - NTTデータと三洋電機の合弁会社。
ソフトバンク系列のプロバイダ
Yahoo! BB(ソフトバンクBB)
ODN(ソフトバンクテレコム)
⇒アクセスインターネット(ソフトバンクテレコム) - ソフトバンク携帯電話専用無料ISP
ケーブルテレビ系列のプロバイダ
@NetHome(アットネットホーム) - J:COM系。
ZAQ(関西マルチメディアサービス) - J:COM系
@TCOM(ビック東海)
電力会社系列のプロバイダ
eo(ケイ・オプティコム) - 関西電力系。
MEGA EGG(エネルギア・コミュニケーションズ) - 中国電力系。
Pikara(STNet) - 四国電力系。
BBIQ(九州通信ネットワーク)- 九州電力系。
HOTCN(北海道総合通信網)- 北海道電力系。
鉄道会社系列のプロバイダ
⇒CYBER STATION(鉄道情報システム) - JRグループ系。
⇒Tigers-net.com(アイテック阪急阪神) - 阪急阪神ホールディングス系。阪神タイガース公認ISP
イッツ・コミュニケーションズ - 東京急行電鉄系
近鉄ケーブルネットワーク(KCN) - 近畿日本鉄道系
こまどりケーブル - KCNの子会社 近畿日本鉄道系