数々の臨床試験において、イチョウのさまざまな有効性が報告されている。[2]
認知症の改善
記憶改善
脳機能障害の改善
末梢循環障害の改善
なお、これらの臨床試験は、医薬品規格を満たすイチョウ葉エキスを用いて行われており、市場で販売されているものが、同等の効果を持つとは限らない。
イチョウに対するアレルギー反応を引き起こすことがある。医薬品規格を満たさないものの場合、アレルギー物質であるギンコール酸をより多く摂取することとなり、アレルギー反応の可能性も大きくなると思われる。また、出血傾向も認められる。[1][2][5] まれな副作用としては、以下のようなものが報告されている。
胃腸障害
頭痛
スティーブンス・ジョンソン症候群
下痢
吐き気
筋弛緩
発疹
口内炎
イチョウ葉エキスには血液の抗凝固促進作用があり、アスピリンなど抗凝固作用を持つ薬との併用には注意を要する。インスリン分泌にも影響を及ぼすため、糖尿病患者が摂取する場合は医師と相談したほうがよい。また、抗うつ剤や肝臓で代謝されやすい薬(CYP2C9、CYP1A2、CYP2D6、CYP3A4の基質となる医薬品(例:ジアゼパム、ワルファリン、トリアゾラム、ハロペリドール))も相互作用の生じる可能性がある。[6][7] 原因は明らかでないものの、トラゾドンとイチョウ葉エキスを摂取した高齢のアルツハイマー症患者が、こん睡状態に陥った例も報告されている。利尿剤との併用により、高血圧を起こしたとの報告も1例ある。[5][2]
近縁の化石種は古生代から知られ、中生代ジュラ紀の頃には世界的に分布していたことが化石からわかっているが、現在では中国にのみ生き残った、「生きている化石」である。
絶滅したイチョウ科はイチョウを含め17属あったとされる。これらはイチョウを除き、氷河期を迎えたころに絶滅した。
現生の種子植物の中では、ソテツ類とともに最も原始的な性質を残した植物とされる。雌花(大胞子葉)は栄養葉(普通の葉)に似た形をしており、実際葉にギンナンのついた「お葉つきイチョウ」も見られる。
真の自生地については定かでないが、もっとも有力なのが現在の安徽省宣城県付近で、11世紀初めに当時の北宋王朝の都があった開封に移植された。
日本に持ち込まれたのは当然それ以後のことであり、諸説あり[8]平安後期から鎌倉時代にかけてとされている。1323年に当時の元の寧波から日本の博多に航行中に沈没した難破船の調査において銀杏が発見されている。現在では全国で栽培されている。
「いちょう」の名前の由来は、葉が鴨の足に似ている事から、中国語の「鴨脚(YaJiao ヤーチャウ)」が訛った、とされる説が有力である。但し、中国語はもともと方言差が大きく、また、のk/gの音価は中世以降大きく変化したため、「銀杏」と書いてそのまま「イー・チョウ」もしくは「イン・チョウ」のように発音する時代・地方から導入されたことも否定はできない。
ヨーロッパには1693年、長崎からケンペルにより再び持ち込まれた。現在はヨーロッパおよび北アメリカでも植栽される。
イチョウの最初の植物的な記述は、ケンペルの『廻国奇観Amoenitatum exoticarum』(1712年)にあるGinkgo,Itsjo である。「銀杏、イチョウ」の意である。Ginkjo とすべきところを誤植によりGinkgoとなったという。しかしリンネは『Mantissa plantarum II』(1771年)にこれを引用し、Ginkgo を属名とした。Ginkgo は誤植によるから Ginkyo とすべきであるとも主張され(たとえば、Pulle(1946年)、Widder(1948年))、植物命名規則73条には誤植その他は訂正すべき旨が記されており、ケンペルの原著ではすべてのyはiを用いているから Ginkjo とすべきであることになる。しかし、Ginkgo が長年、用いられて続けている。
市の木
茨城県:ひたちなか市
栃木県:宇都宮市、大田原市
群馬県:前橋市、太田市
埼玉県:行田市、所沢市、加須市、和光市、久喜市、八潮市
千葉県:市原市、浦安市