国トン構成比
中国126 00081.5
ロシア12 0007.8
南アフリカ5 0233.3
タジキスタン3 4802.3
ボリビア2 4301.6
5か国小計148 93396.4
世界合計154 538100.0
出典:Chiffres de 2003, metal contenue dans les minerais et concentres, source : L'etat du monde 2005
中国の湖南省が世界の主産地で、他に広東省、貴州省などにも輝安鉱の鉱山がある。最大の鉱山は湖南省の錫鉱山であるが、その名が示す通り、昔はスズと混同されていた。なお、中国語の方言では、アルミニウムをアンチモンやスズと混同して呼ぶ例も見られる。
日本において本格的に採掘が開始されたのは明治時代以降である。愛媛県・市ノ川鉱山、兵庫県・中瀬鉱山、山口県・鹿野鉱山等が開発された。とくに市ノ川鉱山は美晶の輝安鉱が産出される事が海外にも知られ、製錬所も建設された。しかし、資源枯渇や生産コストの問題から現在は全て輸入となっている。また、現在では鉱石よりも地金による輸入が大半を占める。
世界の5大産出国は表の通り。
工業材料として多岐にわたる用途に用いられているが、人体に対して毒性の疑いがあることから、代替素材の開発が進み、徐々に使用が控えられる傾向にある。
活字合金(現在では活字はほとんど使用されなくなった)。
鉛蓄電池(バッテリー)の電極材料。
ハンダ合金の材料。
アルミニウム合金への添加物。微量添加により共晶組織を微細化する。
バビットメタルなどの軸受合金。
半導体材料への添加物(ドーパントとして)。
ポリエステルを製造する際の触媒。
ゴム、プラスチックの顔料。毒性の低い三酸化アンチモンを利用。黄色顔料のニッケルチタンイエローおよびTi-Cr-Sb系クロムチタンイエローに含まれている。
繊維、プラスチック、紙を難燃性にするための添加物の原料。酸化アンチモンを用いる。
化粧品の材料(古くは硫化アンチモンをアイシャドーに使った。毒性のため、現在は使用されない)。
医薬品の材料。酒石酸ナトリウムアンチモニウムが駆虫薬に用いられている。
「ヴァレンティヌス文書」などを始め古典的著作には毒性が認められてきた元素である。しかし、アンチモン化合物の薬理研究は少なく急性中毒はともかく慢性中毒に対する知見が極めて少ない。今後の研究如何では許容摂取量の基準が引き上げられる可能性がある(日本の水道水の基準では、0.002ミリグラム/リットル以下)。また、材料として広く使われてきた結果、自然界への蓄積が進み、無視できないレベルに達していると指摘する識者もいる。この他、アンチモン化合物には、皮膚や粘膜への刺激性があり、劇物に指定されているものもある。
Category:アンチモンの化合物も参照。
輝安鉱(硫化アンチモン Sb2S3
三酸化アンチモン(アンチモン白) Sb2O3
五酸化アンチモン Sb2O5
三塩化アンチモン(アンチモンバター) SbCl3
アンチモン酸鉛(アンチモンイエロー) Pb3(SbO4)2
水素化アンチモン(スチビン) SbH3
五フッ化アンチモン SbF5 ? 強力なルイス酸。フルオロスルホン酸との混合物であるマジック酸は史上最強の超強酸として知られる。
酒石酸アンチモニルカリウム(吐酒石) KSb(C4H2O6?1.5H2O
インジウムアンチモン InSb (III-V化合物)
出典・註^ ⇒『十二の鍵』<Practice with Twelve Keys and appendix,Basil Valentine,1400~1600?>
^ ウァレンティウスがアンチモンの語をはじめて著したが、この修道士がウァレンティウスとするならばドイツ語ではなくフランス語の「モンク」を用いて命名するのは不自然である。
⇒AntimonyNet(news,price,ore,analysis,etc) (英語)
関連項目ウィキメディア・コモンズには、 ⇒アンチモン に関連するカテゴリがあります。
毛利衛(無重量下での合金実験)