アメリカ中央情報局
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「CIA」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「CIA (曖昧さ回避)」をご覧ください。

中央情報局
Central Intelligence Agency
中央情報局の紋章
中央情報局の旗

CIA本部『ジョージ・ブッシュ情報センター』(バージニア州ラングレー)
組織の概要
設立年月日1947年9月18日 (76年前) (1947-09-18)
継承前組織.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

戦略情報局[1]

種類独立機関 (インテリジェンス・コミュニティーの構成機関)
本部所在地 アメリカ合衆国 バージニア州ラングレー
ジョージ・ブッシュ情報センター
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯38度57分07秒 西経77度08分46秒 / 北緯38.95194度 西経77.14611度 / 38.95194; -77.14611
標語"The Work of a Nation. The Center of Intelligence."
Unofficial motto: "And ye shall know the truth and the truth shall make you free." (John 8:32)[2]
人員21,575 (estimate)[3]
年間予算$15 billion (2013年現在[update])[3][4][5]
行政官

ウィリアム・ジョセフ・バーンズ(長官)

デイヴィッド・S・コーエン(副長官)

コートニー・シモンズ・エルウッド(顧問)

ウェブサイトwww.cia.gov

中央情報局(ちゅうおうじょうほうきょく、英語: Central Intelligence Agency, 略称:CIA)は、アメリカ合衆国の対外情報機関。主に人的情報(HUMINT)を利用して世界中から国家安全保障に関する情報を収集分析することを任務としている。アメリカのインテリジェンスコミュニティ(IC)の主要メンバーであるCIAは国家情報長官直属であり、主に大統領大統領顧問団に情報を提供することを目的としている。
概説

1947年9月18日にトルーマン大統領が諸外国から寄せられる多種多様な情報を一括して収集できる組織を望んだことを契機に組織された[6]。中央情報局(以下「CIA」)は国家安全保障会議の直轄機関であり、アメリカ軍からは独立して存在している。

CIA自身が収集した情報の他に、国家安全保障局国家偵察局国防情報局・各軍の情報部・財務省情報部・エネルギー省情報部といった連邦政府の情報機関から構成されるインテリジェンス・コミュニティーからの情報を集めて分析し、大統領と国家情報長官に報告する。アメリカのインテリジェンス・コミュニティーは国家情報長官によって統括され、CIAはその「中央」にある情報機関である。

また、CIAは創設期からイスラエル諜報特務庁(モサド)やイギリス秘密情報部と繋がりが深く[7]、またカナダオーストラリアニュージーランドの情報機関とはアングロ・サクソン連合として横の連携がある(UKUSA協定)。
活動内容

アメリカ合衆国の安全保障政策の決定に必要な諜報活動を行う。諜報活動のために膨大な予算を与えられているが、その用途などの詳細情報は明らかにされていない。また局員は諜報員だけでなく、特殊作戦不正規戦秘密作戦非合法作戦等に従事する特別行動センター(SAC:Special Activities Center)という準軍事組織に所属するものもいる。

一般には以下のような活動があるといわれている。

アメリカ合衆国に友好的政権樹立の援助

アメリカ合衆国に敵対する政権打倒の援助[8]

アメリカ合衆国に敵対する指導者の暗殺

外国軍隊への拷問指導 - 中南米など。

外国のジャーナリストのスパイ・協力者獲得

外国の保守政党の選挙に資金提供

外国の左派政党の弱体化

外国の与野党にアメリカ合衆国に友好的な政治家の育成

国内外でのスパイ養成

アメリカ軍の戦闘地域での情報収集 - ヒューミントの他、無人偵察機を使用したものを含む。

外国の政治・軍事・経済情報の収集

外国での情報操作

反政府組織などの援助・人材育成

インターネット上での諜報活動/謀略活動

クラッカー養成

(外国への)サイバー攻撃

アメリカ合衆国に敵対する指導者の暗殺に関しては、フォード大統領によって暗殺禁止の大統領令が出されたこともあるが、今では撤回され、パキスタンイエメンなどで無人偵察機プレデターイスラーム主義テロ組織の指導者を暗殺している。

アメリカ軍が関与する戦闘地域へ潜入しての軍事的情報の収集に関しては、ベトナムイラクアフガニスタンなどでの戦争において、局員は現地へ潜入して敵性ゲリラ・民兵・テロリストの情報収集を行い、その拠点や隠処の攻撃時間・座標をアメリカ軍へ通知している。しかし不正確な情報であることもしばしばで、誤爆による多大な民間人の犠牲を招いている実情がある。

2001年9・11テロの後は、コマンド部隊によるテロリストの逮捕・殺害計画を極秘に企画していた。アメリカ政府の元高官によると、この計画は1972年ミュンヘンオリンピック事件の後にイスラエル諜報特務庁(モサド)が実行した報復作戦に類似しているという[9]

2006年5月に「テロリスト関係者若しくはそれらと接触した人物」をアメリカ入国の際に拉致し、国内法の及ばない地域(シリアグァンタナモ米軍基地)の秘密収容所に、取調べを口実に収監していた事が判明して、アムネスティ・インターナショナルや母国政府が調査に乗り出す事態になっている。2006年9月、ジョージ・W・ブッシュ大統領は秘密施設の存在を認め、この秘密施設でのCIAによる取調べを「CIAプログラム」と表現した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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