タッチダウン後、敵陣ゴール前(NFLでは2ヤード、その他では3ヤード)の地点から、1回のみの攻撃権が与えられる。ポイント・アフター・タッチダウン(Point After Touchdown)、トライ・フォー・ポイントまたはエクストラ・ポイントとも呼ばれることもある(ルール上の用語は トライ)。ポイント・アフター・タッチダウンを略して、PAT と表記されることも多い。 フィールドゴールおよびセイフティは1点、タッチダウン(ツーポイントコンバージョン)なら2点が与えられる。
一般に、ツーポイントコンバージョンに比べ、キックの方が成功の確率が高いため、通常はキックによる1点を狙うことが多い。ツーポイントコンバージョンは比較的リスクが高いプレーであるが、試合終盤にリードを許している場合など、リスクをとってももう1点追加したいケースに選択される。
なお、トライ中のプレーで、インターセプトまたは守備側によるファンブルのリカバーが発生し、守備側がリターンして攻撃側のエンドゾーンに到達すると、守備側に2点が与えられる (NFLではターンオーバーとなった時点でプレーが止まり、守備側には得点が入らないようになっている)。ただし、次のフリーキックは#タッチダウンしたチーム側が行う。
2点が与えられる。自殺点ともいえる、守備側に得点が入る特殊なケース。攻撃側が、自陣ゴールラインの後方でボールデッドとなるもので、次の数通りの場合がある。
ボールを持つ攻撃側選手が、自陣エンドゾーン内でタックルされるなどして倒れる。
ボールを持つ攻撃側選手が、自陣のゴールライン後方からアウト・オブ・バウンズに出る。
攻撃側がファンブルしたボールが、自陣のゴールライン後方からアウト・オブ・バウンズに出る(スナップを取り損ってボールがエンドラインを割ってしまった場合や、パントがブロックされてボールがエンドラインを越えて転がっていった場合など)。
攻撃側が、自陣エンドゾーン内でホールディングなどの特定のファウルを犯す。
インテンショナル・セイフティ。攻撃側がボールを意図的にエンドゾーン内でダウン(ひざを付いたり倒れたり)する。
なお、セイフティ後は、得点を与えた側による自陣20ヤードからのフリーキックで試合再開となる。つまり、得点を与えた上に、さらに相手の攻撃から試合再開となってしまう。
フリーキックとは、前後半の開始時および得点後の試合再開のために行われる特殊なプレーである。キックオフとは、厳密には、前後半開始またはトライ、フィールドゴールの後のキックを言う(つまりセイフティ後のキックは、キックオフではない)。しかし、セイフティというプレー結果自体がまれなため、キックオフと言えばフリーキック全てを指す場合が多い。
広義のフリーキックはキックオフを含む。狭義のフリーキックはセーフティ後に点を取られた側のチームが行うキックのことである。キックオフは、前後半開始またはトライ、フィールドゴールの後のキックであり、キック側のチームは、自陣35ヤード(NFLでは30ヤード)上の地点からボールを蹴る。キックの方法はプレースキックまたはドロップキックによるが、ドロップキックを用いることは非常に稀である。セーフティ後に行われる狭義のフリーキックは、プレースキック、ドロップキック、パントいずれかの方法により、自陣20ヤードからボールを蹴る。
キックオフにおいて、ボールをキッキングティー(キックティー)と呼ばれるプラスチック製の台に立てて置いて蹴ることが通常である。ドロップキックは、地面に一度ボールを落として蹴るため、空振りする恐れがあるのでまず実施されることはない。風が強い場合などはボールが倒れやすいため、キック側のチームの選手がホルダーとしてボールを支えても構わない。また、審判がキックチームに指示する場合がある。キッキングティーは、プレーの終了後、キック側のチームが回収(NFLでは、専門の係員が回収)する。
ボールが蹴られるまで、キック側の選手はボールの後方にいなければならない。また、レシーブ側の選手はボールの位置から10ヤード以上自陣側にいなければならない。また、5人以上の選手がボールの位置から10ヤード?15ヤードの間にいなければならない。
ボールを敵陣に向けて蹴ることにより、キックオフのプレーが開始する。その後、相手チームがキックしたボールをレシーブ側の選手が捕球(レシーブ)し、敵陣に向けボールを持って走る(キックオフ・リターン)。タックルなどによりリターンが終了した時点でキックオフのプレーが終了する。キックオフ・リターンにより相手(キックした側)のエンドゾーンに到達すれば、当然にタッチダウンが成立する(キックオフ・リターン・タッチダウン)。
キック側のチームは、ボールが10ヤード以上前進するまでは、ボールに触れてはならず、また相手選手をブロックしてもいけない。
広義のフリーキックのボールはフリーボール(どちらのチームも確保することが出来る)であり、確保したチームが攻撃権を得ることができる。しかし、前述したキック側の規制上、キック側のチームがボールを確保する可能性は低い。このため、通常はレシーブ側のチームの攻撃になる(キック側のチームがボールを確保するために行うキックを特に:#オンサイドキックという)ことから、サッカーのキックオフとは大きく異なる。
キックされたボールが、ゴールラインより手前で、他の選手に触れられることなくアウト・オブ・バウンズとなった場合は、キック側の反則となる。(#反則の項で詳述)
得点後のフリーキックにおいては、得点した側がキックする。ただし、セイフティによる得点の場合は、得点された側が自陣20ヤード地点からキックする。
フリーキックにおいて、キック側が攻撃権の確保を狙って、わざとボールを遠くへ蹴らずゴロを転がすように蹴るプレーをオンサイドキックと言う。ボールをキック地点より10ヤード以上転がせば、キック側にもボールを確保する権利が発生する。
オンサイドキックを行う場合、キッカーはゴロ性のキックをサイドライン方向に目掛けて蹴る場合が多い。これは、不規則なバウンドによりレシーブ側が取り難くなることと、キック側がボールに到達する時間を稼ぐねらいがある。
ただし、オンサイドキックの意図はレシーブ側も察知しやすいうえ、ボールがキック側の意図する動きをするとは限らないので、成功率はかなり低い。さらに、オンサイドキックのボールをレシーブ側が確保した場合は、キック側は通常のフリーキックよりも不利な地点から守備を行わなければならないことが多い。これらのことから、オンサイドキックは非常にリスクの高いプレーであるが、キック側が負けていて、残り時間が少ないが、逆転を狙う必要がある場合などに行われる。
アメリカンフットボールの計時は、プレーの開始時に始まる。原則として、プレー開始後は、下記に示す場合を除き、計時は止まらない(ランニングタイム)。残り時間が無くなった時点でクォーターは終了するが、プレーが開始しているときは、そのプレーは有効となる。また、ロスタイムの概念はないが、第2または第4クォーター終了時のプレーで、守備側に反則があった場合は、攻撃側はもう1プレーを行う権利がある(超過節)。
計時が停止する場合を、下記に示す。
得点が成立したとき。なお、ポイントアフタータッチダウンのプレー中は、計時は停止したままである。
クォーターが終了したとき。
#チーム・タイムアウトを取得したとき。
#攻守交替のとき。
ボールを持った選手がサイドラインの外に出たとき(アウト・オブ・バウンズ)。ファンブルしたボールがサイドラインの外に出た場合も同様。