2点が与えられる。自殺点ともいえる、守備側に得点が入る特殊なケース。攻撃側が、自陣ゴールラインの後方でボールデッドとなるもので、次の数通りの場合がある。
ボールを持つ攻撃側選手が、自陣エンドゾーン内でタックルされるなどして倒れる。
ボールを持つ攻撃側選手が、自陣のゴールライン後方からアウト・オブ・バウンズに出る。
攻撃側がファンブルしたボールが、自陣のゴールライン後方からアウト・オブ・バウンズに出る(スナップを取り損ってボールがエンドラインを割ってしまった場合や、パントがブロックされてボールがエンドラインを越えて転がっていった場合など)。
攻撃側が、自陣エンドゾーン内でホールディングなどの特定のファウルを犯す。
インテンショナル・セイフティ。攻撃側がボールを意図的にエンドゾーン内でダウン(ひざを付いたり倒れたり)する。
なお、セイフティ後は、得点を与えた側による自陣20ヤードからのフリーキックで試合再開となる。つまり、得点を与えた上に、さらに相手の攻撃から試合再開となってしまう。
フリーキックとは、前後半の開始時および得点後の試合再開のために行われる特殊なプレーである。キックオフとは、厳密には、前後半開始またはトライ、フィールドゴールの後のキックを言う(つまりセイフティ後のキックは、キックオフではない)。しかし、セイフティというプレー結果自体がまれなため、キックオフと言えばフリーキック全てを指す場合が多い。
キック側のチームは、自陣35ヤード(NFLでは30ヤード)上の地点からボールを蹴る。フリーキックは、プレースキック、ドロップキック、パントいずれかの方法により、ボールをける。しかし、通常、ボールはキッキングティー(キックティー)と呼ばれるプラスチック製の台に立てて置いて蹴るプレースキックが通常である。 ドロップキックは、地面に一度ボールを落として蹴るため、空振りする恐れがあるのでまず実施されることはない。また、パントは、キックオフでは認められていない。 風が強い場合はボールが倒れやすいため、キック側のチームの選手がボールを支えても構わない。また、審判がキックチームに要請する場合がある。キッキングティーは、フリーキックのプレーの終了後、キック側のチームが回収(NFLでは、専門の係員が回収)する。
ボールが蹴られるまで、キック側の選手はボールの後方にいなければならない。また、レシーブ側の選手はボールの位置から10ヤード以上自陣側にいなければならない。
ボールを敵陣に向けて蹴ることにより、キックオフのプレーが開始する。その後、相手チームがキックしたボールをレシーブ側の選手が捕球(レシーブ)し、敵陣に向けボールを持って走る(キックオフ・リターン)。タックルなどによりリターンが終了した時点でキックオフのプレーが終了する。キックオフ・リターンにより相手(キックした側)のエンドゾーンに到達すれば、当然にタッチダウンが成立する(キックオフ・リターン・タッチダウン)。
キック側のチームは、ボールが10ヤード以上前進するまでは、ボールに触れてはならず、また相手選手をブロックしてもいけない。
フリーキックのボールはフリーボール(どちらのチームも確保することが出来る)であり、確保したチームが攻撃権を得ることができる。しかし、前述したキック側の規制上、キック側のチームがボールを確保する可能性は低い。このため、通常はレシーブ側のチームの攻撃になる(例外:#オンサイドキック)ことから、サッカーのキックオフとは大きく異なる。
キックされたボールが、ゴールラインより手前で、他の選手に触れられることなくアウト・オブ・バウンズとなった場合は、キック側の反則となる。(#反則の項で詳述)
得点後のフリーキックにおいては、得点した側がキックする。ただし、セイフティによる得点の場合は、得点された側が自陣20ヤード地点からキックする。
フリーキックにおいて、キック側が攻撃権の確保を狙って、わざとボールを遠くへ蹴らずゴロを転がすように蹴るプレーをオンサイドキックと言う。ボールをキック地点より10ヤード以上転がせば、キック側にもボールを確保する権利が発生する。
オンサイドキックを行う場合、キッカーはゴロ性のキックをサイドライン方向に目掛けて蹴る場合が多い。これは、不規則なバウンドによりレシーブ側が取り難くなることと、キック側がボールに到達する時間を稼ぐねらいがある。
ただし、オンサイドキックの意図はレシーブ側も察知しやすいうえ、ボールがキック側の意図する動きをするとは限らないので、成功率はかなり低い。さらに、オンサイドキックのボールをレシーブ側が確保した場合は、キック側は通常のフリーキックよりも不利な地点から守備を行わなければならないことが多い。これらのことから、オンサイドキックは非常にリスクの高いプレーであるが、キック側が負けていて、残り時間が少ないが、逆転を狙う必要がある場合などに行われる。
アメリカンフットボールの計時は、プレーの開始時に始まる。原則として、プレー開始後は、下記に示す場合を除き、計時は止まらない(ランニングタイム)。残り時間が無くなった時点でクォーターは終了するが、プレーが開始しているときは、そのプレーは有効となる。また、ロスタイムの概念はないが、第2または第4クォーター終了時のプレーで、守備側に反則があった場合は、攻撃側はもう1プレーを行う権利がある(超過節)。
計時が停止する場合を、下記に示す。
得点が成立したとき。なお、ポイントアフタータッチダウンのプレー中は、計時は停止したままである。
クォーターが終了したとき。
#チーム・タイムアウトを取得したとき。
#攻守交替のとき。
ボールを持った選手がサイドラインの外に出たとき(アウト・オブ・バウンズ)。ファンブルしたボールがサイドラインの外に出た場合も同様。
パス不成功のとき。
フリーキックのプレーが終了したとき。
また、下記に示す場合においては、計時はいったん停止するが、上記の計時の停止条件に該当しない限り、#レディー・フォー・プレー後に再び計時は開始する。
ファーストダウンを獲得したとき(NCAAルールのみ)。
#レフリー・タイムアウトを取得したとき。
チーム・タイムアウト(タイムアウト)とは、いずれかのチームにより申告される計時の停止である。両チームは前後半それぞれ3回ずつのタイムアウトの権利を有している。これらのタイムアウトは選手またはコーチが審判に申告し、申告が認められた時点で計時が止まる。タイムアウトの時間は90秒である。
タイムアウトの時間中、選手は水分補給や、コーチと戦術の確認を行うことが出来る。
レフリー・タイムアウトとは、審判が試合の続行に支障があると判断した場合に、審判の権限で計時を停止することである。審判は試合の再開が可能と判断するまで、任意の時間、計時を停止することが出来る。
レフリー・タイムアウトが取得される主な場合を、以下に示す。
攻撃側が連続してファーストダウンを獲得したとき(NCAAルールのみ)。チェーンを設置し直す必要があることから。