アミンはまた、ニトロ基、アジド、アミド、イミン、オキシム、ニトリル、アゾ化合物などの還元によっても得ることができる。水素化アルミニウムリチウム (LAH)、パラジウム触媒-水素系などが用いられる。
還元的アミノ化などの手法によれば、アルデヒドやケトンから、イミンを経由してワンポットでアミンを得ることができる。酸性条件下、シアノ水素化ホウ素ナトリウム (NaBH3CN) やピリジンーボラン錯体などを用いて還元を行うのが普通である。この形式の人名反応としてロイカート反応、エシュバイラー・クラーク反応の例がある。
アミンは、アミド、イミン、イソシアネートなどを加水分解すると、対応するアミンが得られる。イソシアネートはホフマン転位、クルチウス転位などの生成物であるため、それらの反応を含水系で行った場合は生成物としてアミンが得られることになる。
アミンを生成物とする人名反応としては、上記に挙げたもののほか、ロッセン転位、シュミット転位、ゾムレー・ハウザー転位、スチーブンス転位、バンバーガー転位などの転位反応や、マンニッヒ反応、ストレッカー反応、チチバビン反応などの求核的反応が挙げられる。
第一級および第二級アミンはカルボン酸ハロゲン化物やカルボン酸無水物と縮合してアミドを作る。また、DCCなどの適切な脱水剤や脱水反応により、カルボン酸と反応させてアミドとすることができる。
第一級アミンはアルデヒドやケトンと縮合するとイミンに変わる。第二級アミンは同様にイミニウムカチオンを与える。
第二級、第三級アミンは酸化銀などの存在下でホフマン脱離を起こし、一級下位のアミンとアルケンとなる。この反応ではホフマン則という位置選択則が働く。
アミンは酸化によってヒドロキシアミン、オキシム、ニトロソ化合物、ニトロ化合物となる。
第一級アミンに亜硝酸あるいは亜硝酸エステルを作用させるとジアゾニウムイオンとなる。これはザンドマイヤー反応やシーマン反応など、求核置換反応の基質となる。
アミンを用いる人名反応としては、これまでにすでに述べたものや合成法として述べたもののほか、ウギ反応、ストークエナミン合成などが知られる。
主な化合物
メチルアミン
エーテルアミン
エチルアミン
トリメチルアミン
トリエチルアミン
トリエタノールアミン
N,N-ジイソプロピルエチルアミン (Hunig's base)
ピペリジン
ピペラジン
モルホリン
キヌクリジン
1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン (DABCO)
ピリジン
4-ジメチルアミノピリジン
エチレンジアミン
テトラメチルエチレンジアミン (TMEDA)
ヘキサメチレンジアミン
アニリン
カテコールアミン
フェネチルアミン
1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(プロトンスポンジ)
アミノ酸
アマンタジン
スペルミジン
スペルミン
関連物質
クロラミン