アニメに関する批評は、1917年の「活動之世界」誌9月号掲載の幸内純一の作品への批評が、日本における初めてのアニメ作品に対する批評とされる。以後、アニメへの批評については「キネマ旬報」「映画評論」など映画雑誌が主要な発表の媒体となり、新作への批評という形で行なわれてきた。1950年代になると、大手資本による東映動画が設立。年に1作のペースで長編作品が定期的に制作されるようになると、朝日新聞など一般紙の映画欄でも扱われるようになった。それは映画作品というくくりでの扱いであった。
1977年には山口且訓と渡辺泰の共著による『日本アニメーション映画史』が刊行される。今日に至るも参考資料として挙げられることが多く、発行時点までの日本アニメ史をまとめた基本文献として地位を確立している。海外アニメーションやアートアニメーションの評論については、1966年に『アニメーション入門』を著した森卓也やおかだえみこらが独自に活動をしていた。
一方、1963年の『鉄腕アトム』に始まるテレビアニメーションについての批評と研究については、1970年代末に始まるアニメブームを待たなければならなかった。アニメブームが到来すると、これまで「テレビまんが」「紙芝居」として、評論の対象にならなかったテレビアニメの作品群と、そのクリエイターにスポットライトが当たるようになった。その担い手は、テレビアニメによって育った世代によるものである。この頃に創刊されたアニメ雑誌は、かねてより同人誌で活動していたファン出身のライターの力を借りて誌面を構成していた。氷川竜介、小黒祐一郎、原口正宏、霜月たかなか、中島紳介らは学生アルバイトから始まり、2000年代以降もプロのライターとして活発に活動している。「アニメージュ」誌はクリエイターの作品歴を系統的に紹介することに力を入れ、「アニメック」誌と「OUT」誌の初期においては、評論記事と読者投稿による作品評論が一つの売り物にもなっていた。しかし「Newtype」誌が登場した1980年代半ば以降は、アニメ誌はクリエイターや研究などのマニア的な記事から、キャラクターやグラビアを重視した作りに軸足を移していく。批評と研究を中心とした専門誌には、1998年創刊の「動画王」誌、1999年創刊の「アニメ批評」誌、2000年創刊の「アニメスタイル」誌などの試みがあったが、いずれも短命に終わり、「アニメスタイル」はインターネットのweb上で継続することとなった。定期刊行物の一方で、マニアックな研究本は、人気作品や人気クリエイターのものを中心に継続的に発行される状況にある。
ファンによる批評活動の媒体としては、アニメブーム以前より存在する同人誌によるもの。1980年代半ばまでを全盛期とするアニメ雑誌の読者投稿欄。1980年代半ばから1990年代前半までのパソコン通信の電子掲示板、1990年代半ば以降のインターネットがある。
1998年10月には、日本で初めてのアニメの学術的研究を趣旨とする「日本アニメーション学会」が設立された。
1970年代初頭まで、テレビアニメは子供番組の一部と認識され、青年であるにもかかわらず、アニメだけを好んで見る趣味者がいることは知られていなかった。1977年8月、映画版『宇宙戦艦ヤマト』公開日に徹夜組が出たことで、アニメを好んで見る趣味者がいることが一般にも知られ始めた。これらの趣味者がいつ頃から存在していたのかについては研究がないが、『ヤマト』のテレビ本放送(1974年)以前にはほとんど存在しなかったと考える研究者が多い。
ヤマトのヒットを契機に、翌年から数年で数誌のアニメ雑誌が創刊されると、それら趣味者同士が雑誌の文通コーナーなどを通じて連絡を取り合うようになった。これらの趣味者は当時アニメファンと呼ばれ、また、本人たちも主にそう自称していた。これらの趣味者の多くは、当時、中学生・高校生であった。これ以前にも、子供向けでない劇場版アニメーション映画がヒットしたことはあるが、その世代と1977年以降に存在が知られはじめたアニメファンとは世代的に断絶していると考えられている。これらの趣味者同士の主な連絡・情報収集手段は、1980年代以降、文通の時代から後述する同人誌即売会へと移った。1990年代以降は、インターネットなども連絡・情報収集手段として使われるようになっている。
これらアニメ視聴を趣味とするファン、またはファン層は1990年代以降、おたく、特にアニメ好きのおたくはアニメオタク(アニヲタ)と呼ばれている。そしてこれらのファンの中から、単にアニメを視聴したりOVAや関連グッズを買うという、趣味として一般的な楽しみ方以外のことに楽しみを見出す者が多く現れた。その代表的なものが「同人誌」文化である。同人誌と呼ばれる、自分の好きなアニメのファンブックを自作するという趣味を持つ者が多く現われ、それらのファンブックはコミックマーケット(いわゆるコミケ)などの同人誌即売会イベントや、同人誌の販売を委託する店などで頒布・売買されるようになった。特にコミックマーケットは、内容によって参加者を拒否しないことを理念としたため、1970年代後期以降、アニメ愛好者の参加者が爆発的に増加した。
この同人誌分野は、アニメとの繋がりの深い「マンガ」の同人誌と融合することで、また他の様々なオタク文化を巻き込むことで1990年代後半には爆発的に成長し、日本ではこれらの趣味者が百万人単位で存在するとも言われる。その結果、今日では同人誌流通は個人的趣味・自費出版の範囲を超え、同人誌文化それ自体が半ば一つの商業マーケットとしてみなされ、独立する状況となっている。こうして、本来は「消費」が主体であるべき趣味活動に「生産」の要素が加えられ、趣味本体(アニメ)に付帯する新たなマーケットがアニメファンの手によって創り出された。このように分野を派生させるだけでなく自らも生産者となり、しかも大きなマーケットにまで発展させるというのは、アニメ(及びマンガ)以外の物を趣味とするファンの間ではあまり例の無いことである。同人誌文化について詳細は、同人誌、コミックマーケットの項目を参照のこと。
この他、アニメに声で出演する役者、つまり声優(多くの場合は女性声優)のファンも存在する。アニメオタク全体に比べて数は少ないが、熱心なファンが多く、それらのファンのみを対象にしたイベントや声優のCDなどが数多く企画されている。またアニメでのアテレコを担当するのみでなく、歌手としても活動する声優も多い。彼女(彼)らはアイドル声優などとも呼ばれ、大規模なコンサートも度々開かれている。これらの声優の出演するDVDソフトやCDは必ず買う、有料イベントに必ず参加する、という献身的なファンによって活動が支えられている。こうした応援行為は、いわゆる「アイドルのファン」と同じである。こうして現在では声優もアイドル産業の一端を担っている。これらの文化の発展において、人口が多い第二次ベビーブーム世代の存在は大きかったと考えられる。
1990年代に活躍した國府田マリ子、椎名へきる、林原めぐみはアイドル声優というジャンルを定着させた声優と言える。
アニメ作品は、テレビアニメ、OVA、劇場用アニメを問わず、ほとんどに主題歌がある。また、主題歌のほかに挿入歌が作られたり、本編ではまったく使わないイメージソングなどがつくられることもある。これらの楽曲は大多数の場合サウンドトラック(サントラ)盤として販売される。詳細はアニメソング(アニソン)を参照のこと(テレビアニメに関してはこの項も参照)。また、作品世界に沿ったドラマCDやイメージアルバムなどの関連音源を制作する例も多い。