このほか、草本でアジサイ様の花を咲かせるものにクサアジサイ(Cardiandra alternifolia Sieb. et Zucc.)がある。
また、分類上の位置は大きく異なるがスイカズラ科にも低木で散房花序の周辺部に装飾花をつけるものがあり、やや様子が似ている。ムシカリ(Viburnum furcatum Blume)やヤブデマリ(V. plicatum Thumb. f. tomentosum (Thumb.) Rehder)などがその代表で、ヤブデマリではアジサイと同様に装飾花だけからなる園芸品種オオデマリ(f. plicatum)があるのもよく似ている。
Hydrangea macrophylla forma normalis(ガクアジサイ:アジサイの原種)
Hydrangea quercifolia(北米原産)(カシワバアジサイ:飾り花をもたない)
Hydrangea scadens(ガクウツギ:名にウツギとあるがアジサイの一種で、茎と葉がウツギに似ている事からこの名が付いた)
Hydrangea involucrata Sieb.(タマアジサイ:つぼみが球の形をしていることからこの名が付いた)
Hydrangea petiolaris(ツルアジサイ)
Hydrangea serrata var. megacarpa
(エゾアジサイ)
Hydrangea paniculata
(ノリウツギ)
Schizophragma hydrangeoides
(イワガラミ)
鎖国時代に長崎にオランダ商館員の一員として日本に渡来し、オランダ人と偽って出島に滞在し医療と博物学的研究に従事したドイツ人医師にして博物学者シーボルトは、オランダに帰還してから植物学者のツッカリニと共著で『日本植物誌』を著した際にアジサイ属14種を新種記載している。その中で花序全体が装飾花になる園芸品種のアジサイをHydrangea otakusa Siebold et Zuccariniと命名している。しかしこれはすでにカール・ツンベルクによって記載されていたH. macrophylla (Thunberg) Seringe var. macrophyllaのシノニム(同一種)とみなされ、植物学上有効名ではない。にも関わらず、牧野富太郎が自著の各種植物図鑑においてHydrangea macrophylla Seringe var. otaksa Makinoの学名を用い種の記載者がSeringeで変種の記載者が牧野自身であるとする事実と異なる処置を行っていることから、一部の植物学書であたかもH. otakusaが植物学的な有効名であるかのような誤解が広まってしまっている。
牧野は上記の植物学的に不可解な処置と矛盾する言動をまた、著書の中で行っている。シーボルトは自著の中で"otakusa"をアジサイが日本で「オタクサ」と呼ばれていると命名の由来を説明しているが、牧野は日本国内でこの呼称が確認できなかったことからシーボルトの愛妾の楠本滝(お滝さん)の名を潜ませたと推測し、美しい花に花柳界の女性の名をつけたとして強く非難している。
牧野のこの推測によって「オタクサ」の名はシーボルトとお滝さんのロマンスをイメージさせて文人作家の創作意欲を刺激し、詩歌にこの名を詠み込むことなどが盛んに行われている。季語は夏。
各地のアジサイ名所京都府福知山市にてあじさいに燕(葛飾北斎・画)
アジサイは長崎市・相模原市・習志野市・松戸市・旭市・新庄市・渋川市・下田市・神戸市・福井市・宇土市・大江町・開成町の花、勝浦市の木に指定されている。また過去において2003年7月に新発田市と合併した豊浦町、2006年3月に姫路市と合併した安富町の花にもなっていた。
全国各地にアジサイを境内に多く植えたアジサイ寺と呼ばれるような観光名所がある。公共の施設では大阪府民の森ぬかた園地、神戸市立森林植物園、舞鶴自然文化園に約5万株のアジサイが植えられている。三重県津市にある伊勢温泉ゴルフクラブ内の福祉と環境を融合したあじさい園には2万5000m2に56種類・7万5000株という日本最大級のあじさい園が2008年6月より新設された。また神戸市の六甲山ドライブウェイ沿いには延々とアジサイが自生しており、箱根登山鉄道では開花時期に合わせ夜間ライトアップされたアジサイを楽しめる特別列車が運行されている。
寺院の名所は、アジサイ寺を参照のこと
伊勢温泉ゴルフクラブ内福祉と環境を融合したあじさい園(三重県津市)
板取街道(別名:アジサイロード・日本の道100選)(岐阜県関市)
神戸市立森林植物園(兵庫県神戸市北区)