アイルランドの鉱業は鉛と亜鉛を中核とする。2003年時点で鉛鉱の生産は5万トン(世界シェア9位)、亜鉛鉱は25万トン(同8位)である。ミース州ナヴァンに位置するタラ (Tara) 鉱山はヨーロッパ最大の鉛・亜鉛鉱山。他にキルケニー州とティペラリー州にも鉱山が点在する。いずれも海水を起源とする層間水が石灰岩層にトラップされて形成されたアルパイン型鉱床の代表例である。これ以外の金属資源としては銀もわずかに産出する。有機鉱物では天然ガスを採取しているが、消費量の数%をまかなうに過ぎない。埋蔵されていた無煙炭はほぼ枯渇している。
ケルト系のアイルランド人が大多数を占める。第1公用語はアイルランド語、第2公用語は英語である。しかし一部の地方の中高年の層を除き殆ど全ての人が英語を使用している。近年はポーランドからの出稼ぎ移民が急増し、話者人口では既にポーランド語話者がアイルランド語話者を大きく上回っている。ダブリンだけでも、12万人のポーランド人が居住しており、政治的影響力も年々増大している。
古くはケルト人による文化が栄えローマ時代の書物などにその一端が記されている。6世紀以後にはケルズの書に代表されるようなカトリック信仰に基づくキリスト教文化が広まった。
イギリスの植民地時代、連合王国時代にはアイルランド出身の小説家により多くの優れた小説が英語で執筆された。この中には、ジョナサン・スウィフト、ジェイムズ・ジョイス、ジョージ・バーナード・ショー、オスカー・ワイルド、W・B・イェーツ、サミュエル・ベケットなどがいる。詩人のシェイマス・ヒーニーはノーベル文学賞を受賞している。
近年ではポピュラー音楽の分野においてクランベリーズ、ヴァン・モリソン、ロリー・ギャラガー、U2やエンヤやウエストライフが世界的な成功を収めている。また、ノーベル平和賞候補者にも選ばれた元ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフもアイルランド出身である。また、イギリスやアメリカなどで音楽・映画・演劇などの分野におけるアイルランド系移民の文化的貢献度の高さは特筆するべきであろう。多くの英国のロックバンドや、ハリウッドの戦前の監督や俳優の多くをアイリッシュ系移民が占めている(いた)。
アイルランドにおける教育システムは他の西ヨーロッパ諸国の例と大きな違いはない。各段階の公立、私立学校双方の授業、運営にカトリック教会が関与する点が特徴である。詳しくはアイルランドの教育を参照のこと。
トリニティ・カレッジの物理学者アーネスト・ウォルトンは1951年にノーベル物理学賞を受賞している。
アイルランド国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が2件存在する。詳細はアイルランドの世界遺産を参照。
祝祭日日付日本語表記現地語表記備考
1月1日元日
3月17日聖パトリックの日
移動祝祭日イースター・マンデーイースターの日曜日の次の日
移動祝祭日(5月の最初の月曜日)
移動祝祭日(6月の最初の月曜日)かつては聖霊降臨祭として祝っていた
移動祝祭日(8月の最初の月曜日)
移動祝祭日ハロウィーン10月の最後の月曜日
12月25日クリスマス
12月26日聖スティーブンの日
サッカー、ゲーリックフットボール、ハーリング、ラグビー等が人気スポーツ。
サッカーアイルランド共和国代表にも選出されているスティーブ・フィナンはイングランドの名門、リヴァプールFCで活躍している。他の代表選手も、イングランドやスコットランドのチームで活躍している。
他には、アイリッシュダービーに代表される競馬も盛ん(アイルランドの競馬を参照)。年間の競走数は平地が850、障害が1350となっており、世界で唯一平地より障害競走の方が多い国である。