黄酒(ホアンチュウ、ピン音: hu?ngji?)は、中国で作られている米を原料とする醸造酒。紹興酒は代表的な黄酒であり、老酒(ラオチュウ)は長期熟成させた黄酒である。
目次
1 概要
2 分類
3 酒母の造り方
3.1 原料
3.2 酒母
4 黄酒の種類と造り方
4.1 乾型黄酒
4.2 半乾型黄酒
4.3 半甜型黄酒
4.4 甜型黄酒
5 参考文献
6 関連項目
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アルコール度数は14〜18度。日本の酒税法では、その他の醸造酒(旧法ではその他の雑酒(2))に該当する。飲用のほかに、日本酒と同様に調味料としても用いる。中国全土で造られているが、主要生産地は長江南部であり、浙江省で全生産量の半分を造っている。浙江省で造っている代表的な黄酒として紹興酒がある。味と香りは千差万別である。糖分がほとんど含まれず、ブドウ糖の重量比0.2%程度のドライなものから、28%もあるもの(例:丹陽封缸酒)まである。風味も、淡白なものから、黒ビールのように苦いもの(例:即墨老酒)まである。
黄酒を長期熟成させたものを老酒(ラオチュウ、l?oji?)と呼ぶ。色の濃い黄酒も老酒と呼ぶ(中国本土以外の台湾・日本で作られたものも老酒ということがある)。逆に色の薄いものを清酒(チンチュウ、q?ngji?)と呼ぶ。
中国の醸造酒には、黄酒のほかに紅酒と黒酒と葡萄酒があるが、黄酒以外はあまり普及していないので、黄酒は醸造酒の代名詞になっている。これに対して、醸造酒を蒸留してできる透明な酒を白酒(パイチュウ、b?iji?)という。
黄酒は、直糖分によって4種類のタイプに分類できる(直糖は繊維以外の甘みを感じる糖類。酒ではほとんどがブドウ糖)。
黄酒の直糖分による分類直糖分
(g/100mL)黄酒のタイプ仕込み時添加物代表例
0.5以下乾型黄酒(標準とする)紹興元紅酒、北京元紅酒
0.5〜3.0半乾型黄酒+ 米と麹を1割ほど増量紹興加飯酒、北京加飯酒
3.0〜10.0半甜型黄酒水に代えて乾型黄酒紹興善醸酒、福建老酒
10.0以上甜型黄酒+ 麹と粕取り焼酎紹興香雪酒、蜜酒
黄酒とその酒母は、地域によって原料と麹が異なり、製法も地域や工場によって異なっている。麹に含まれるカビや酵母が地域・工場によって異なるので、香りも千差万別になる。典型的なものを中心にして、造り方を説明する。
次のものを原料として造る。
糯米(もちごめ)山東省から華北にかけては、黍米を用いる。江蘇省・福建省の一部と東北地方では、粳米を用いる場所もある(清酒になる)。
麦麹 …… 小麦で作った麹。クモノスカビなどを含む。米粉とヤナギ蓼(たで)で作った小麹や、米麹を使う地域もある。
酒薬 …… 粳米粉とヤナギ蓼で作った、酵母や乳酸菌の種
水
漿水 …… 糯米を浸した後の水
糯米を精白して水に浸漬しておくと、乳酸発酵する。1〜2週間たったら糯米を取り出して蒸し、原料とする。浸漬水も、“漿水”と呼んで原料として用いる。乳酸が腐敗を防ぎ、酒にコシ(酸味)を加える。
その他の原料として、上記の原料から造られた酒を用いる。
乾型黄酒 …… 半甜型黄酒に用いる。
酒粕から造った焼酎(粕取り焼酎) …… 甜型黄酒に用いる。
酒母は、たとえば次のようにして造る。
糯米を蒸す。
蒸した糯米を、底がすのこになっている桶に入れ、冷水をかけて冷ます。
酒薬をまぶし、大甕の内部の側壁に塗りつける。
3日ほどででんぷんが糖化し、底に甘酸っぱい液となって溜まる。