鬱
ピンク・フロイド の アルバム
リリース1987年9月8日
ジャンルプログレッシブ・ロック
時間51分19秒
レーベルEMI
コロムビア・レコード
プロデュースデヴィッド・ギルモア & ボブ・エズリン
専門評論家によるレビュー
All Music Guide ⇒link
ピンク・フロイド 年表
ファイナル・カット
(1983年)鬱
(1987年)光?パーフェクト・ライブ!
(1988年)
『鬱』(うつ)(A Momentary Lapse of Reason) は、1987年に発表されたピンク・フロイドのアルバム。ロジャー・ウォーターズ脱退とバンド再始動をめぐる国際裁判を経て発売された。新生フロイドの第一弾アルバムとして、大きな注目を集めた作品である。
前作『ファイナル・カット』発表後の1985年、ロジャーが正式にピンク・フロイドを脱退。それによってバンドは解散すると見られていたが、デヴィッド・ギルモアとニック・メイスンはバンドの存続を表明。新作のレコーディングに入ることを発表した。
しかし、自分自身こそがピンク・フロイドであると考えていたロジャーはそのことを認めず、「ピンク・フロイド」という名称を使用しないよう訴え、裁判を起こした。結局は、フロイド側がウォーターズ側に対して使用料を支払うこと、『ザ・ウォール』の権利をウォーターズ側が独占的に保有することなどを条件として和解し、ギルモア主導の形でピンク・フロイドが始動することになった。
ピンク・フロイド名義ではあるが、多くのサポート・ミュージシャンが参加して制作された。主な顔ぶれは、トニー・レヴィン(ベース)、カーマイン・アピス(ドラム)、ジム・ケルトナー(ドラム)などである。それまでの大作主義やコンセプト思考は捨て、いずれもコンパクトな楽曲が並んでいる。音楽的には1970年代のようなプログレッシブ・ロックへのアプローチが見られる。また、プロデューサーとして名を連ねているボブ・エズリンと『ザ・ウォール』(1979年)以来のタッグを組んでおり、新生フロイドのサウンド・メイキングに貢献している。詞を担当していたウォーターズがいなくなり、バンドのリーダーとなったギルモアが詞も書くことになったが、それまで専門的な形で作詞をしたことのなかったので大いに苦労したのだった。
この時点ではデヴィッド・ギルモアとニック・メイスンの2人がバンドの正式なメンバーだった。リック・ライトはサポート・ミュージシャン名義でツアーに参加している。当時は否定したものの、後にギルモアは当時メイスンとライトはレコードセッションではほとんど演奏しておらず、自分と参加したミュージシャンの演奏によるものだと認めている。
このアルバムからストーム・ソーガソン(ヒプノシス)がピンク・フロイドのジャケット・デザインに復帰。ジャケットの「ベッドの川」は実際に700以上のベッドを川岸に並べたものである。
それまでバンドのリーダーだったロジャー・ウォーターズが抜けたことでファンの間からギルモア主導のフロイドに対して賛否両論が巻き起こった。ウォーターズはこのアルバムを「非常に精巧に作られたピンク・フロイドの贋作」と切り捨てた。しかし、アルバムは全英・全米3位という大ヒットを記録した。アルバム発表後のツアーも成功を収め(後にライブ盤とビデオも発売)好評だったことから追加公演が決定し、1989年までツアーを行った。
1988年には3度目の来日公演を果たしている。
収録曲
生命の動向 Signs Of Life
幻の翼 Learning To Fly
戦争の犬たち The Dogs Of War
理性喪失 One Slip
現実との差異 On The Turning Away
空虚なスクリーン/輪転 Yet Another Movie/Round And Around
ニュー・マシーン PART 1 A New Machine (Part 1)
末梢神経の凍結 Terminal Frost
ニュー・マシーン PART 2 A New Machine (Part 2)
時のない世界 Sorrow
カテゴリ: ピンク・フロイドのアルバム | 1987年のアルバム
更新日時:2008年11月3日(月)08:30
取得日時:2008/11/06 03:27