高級オーディオ(こうきゅうオーディオ)は機械的な分類上、原音忠実再生及びオーディオ的快感を追及する為に作成された趣味性を伴った高級音響機器群である。
多くの場合、高級オーディオは、価格や趣味性の高さ、装置の規模などから本格オーディオと同義である。
目次
1 概要
2 背景
3 デザイン
4 装置別詳細
4.1 CDプレーヤー(SACDプレーヤー・DVD-audio)
4.1.1 次世代規格
4.1.1.1 SACD(スーパーオーディオCD)
4.1.1.2 DVD-audio(DVDオーディオ)
4.1.2 高音質化
4.2 アンプ
4.2.1 高音質化
4.2.1.1 強大な電源回路
4.2.1.2 セパレート化
4.3 スピーカー
4.3.1 形式分類
4.4 ラインケーブル
4.5 電源装置
4.6 D/Aコンバータ
4.7 マスタークロックジェネレーター
4.8 アナログプレーヤー
4.9 電源コード
4.10 オーディオラック
5 関連リンク
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多くの製品は、普及価格帯の2倍から100倍の価格を持っている。最も製品数・出荷台数が多いのは普及価格比5倍前後の製品で「エントリークラス」と呼ばれる製品群である。これらはオーディオ愛好者の中でも学生や初心者が購入の中心となる。単体CDプレーヤーを例に挙げると15万円以下の製品になる。この時点で既に一般の製品との価格差は大きく、普及品の最上位機種よりも高価である。次に「ミドルクラス」と呼ばれる中堅に相当する製品群がある。以前は比較的安価な製品と最高級品に人気が二分され人気薄だった価格帯であったが、近年の景気の回復と共に売り上げを着実に回復させている製品群で、それに伴い新規開発数も増加中である。単体CDプレーヤーでは30万前後の製品が該当する。
次に単に「高級品」もしくは「上級品」と称される製品群が存在する。これらは熱狂的オーディオマニアが所有し、比較的穏やかなオーディオ愛好家も憧れる製品群になる。このあたりから急激に趣味性を増し、生産台数も大手メーカーですら月産目標が4桁を切ったりと希少性も同時に増してくる。価格は50万円以上の製品が該当する。最後に高級オーディオを最も端的に象徴する「ハイエンド」と呼ばれる超高級製品群が存在する。オーディオマニアはハイエンドオーディオ購入を常に意識しており、極めて高い品質と趣味性が特徴である。価格も常軌を逸した製品が数多く、大半は単体製品で100万円以上の製品を指す。中には数千万円の製品も存在しており、価格には事実上、上限は無い。
オーディオにおいて高級の定義は曖昧であるが、オーディオ評論家、菅野沖彦によるとCDプレーヤーの場合3万円以下の製品では製品としての価値を十分認めることは出来ないとしている。またシステム全体で10万円以下の場合、趣味性を満足する事は出来ないと評価している。
オーディオ機器の中でも普及品とは違い、極めて高度な音質・意匠・耐久性・信頼性・趣味性を有し、そのあまりにも膨大な物質投入量と開発費により、一般人の理解を超えた価格設定が行われる事が普通である。しかし、これらの製品類は中古市場などでの値崩れは少なく、ハイエンドオーディオや限定品ではほとんど無い。その為ネットオークション等での取引も活発であり、流動資産として保有する感覚が一部に見受けられる。
高級オーディオを理解する上で重要な要素に、音以外のものがある。それは極めて豪華な意匠や素材である。これは高額な機器になればなるほど顕著な傾向にある。これらは時として音質と同等の価値を持って受け入れられるもので、一部のオーディオ評論家やマニアの中には、デザインや質感だけで購入を決断する者も少なくなく、大半のオーディオマニアにとっては音質の次に注目する点である。メーカーもこれらの要望に応え、高級機はブランド製品の如く極めてコストが掛かる装飾が施されている。これは趣味としてのオーディオが視覚上も大きな価値を示している訳で、オーディオ誌でもデザインについての検証が行なわれる。高級機はコレクションされ、インテリアとしても機能する。近年は一部報道番組のスタジオセットに使用されていたりとメディア露出も多い。
高級オーディオにおいてCDプレーヤーは最も信号経路の上流に位置する製品であるため、システム全体の情報量を大きく左右する。そのためメーカー各社はジッター(時間軸歪み)の撲滅を目標の中心に技術革新が著しい。高級機の傾向は総じて高音成分が正確で綿密になり、結果として滑らかになる。一例として耳障りなシンバルが一転して艶かしいリアリティを奏でる様な現象が多くみられる。その為ジャズやクラシックにおいては数多くのアーティストが高規格での録音をいち早く導入しており、後述の次世代規格での再発売も多い。一般に大規模システムにおいて音質に与える影響は2割強と言われる。