高等専門学校(こうとうせんもんがっこう)は、「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的とする」(学校教育法第115条1項)日本の学校である。
後期中等教育段階を包含する5年(または5年6カ月)制の高等教育機関と位置付けられている。一般には高専(こうせん)と略される。
目次
1 概要
1.1 学校数・学生数
2 歴史
2.1 創設までの経緯
2.2 創設後の沿革
2.3 現況
3 高専の入学試験
3.1 入学
3.2 編入学
4 高専の教育
4.1 教育
4.2 教員
4.3 教科書
4.4 資格取得
4.5 学生寮
5 卒業後の進路
5.1 就職
5.2 進学
6 専門分野
7 国公立高専の独立行政法人化
8 学生生活
8.1 クラブ活動
8.1.1 運動部
8.2 ロボコン
8.3 プロコン
9 外部リンク
10 高等専門学校を素材にしたエンターテインメント作品
11 脚注
12 関連項目
//
高等専門学校は、主に中学校卒業程度を入学資格とし、高等学校と短期大学を併せた修業年限に相当する5年(または5年6カ月)間の課程のもと、主に工学・技術系の専門教育を施すことによって、実践的な中堅技術者・中級技術者[1]を養成することを目的にした教育機関である。根拠法令は、学校教育法第10章「高等専門学校」、文部科学省「高等専門学校設置基準」等である。
学年制を基本に、一般科目と専門科目をくさび形に配置し、1年次より徐々に専門教育が増えていく教育課程に特徴があり、7年間を要する高校段階の教育から大学の工学部レベルの教育を重複なく、5年間で完成する一貫教育を行うと標榜する[2]。後期中等教育機関である高校の生徒と同年代の学生(1〜3年次)が在学しているも、(前期課程・後期課程等と)内部で分かたれることなく、この学齢の学生も含めて、高等教育を受けているものと法的には見なされている。卒業生は準学士と称することができる。
高専には、主に高専卒業生の進学する専攻科(2年間の課程)が設けられ、修了生は大学評価・学位授与機構の審査に合格することにより学士の学位が授与される。5年制の課程を本科あるいは準学士課程と称し、専攻科を学士課程と称する場合がある。また、高専(本科)卒業後、大学に編入学することができる。専攻科を経て大学院に進学する道もある。
高専における標準的な総授業時間数は、高校と短大を併せた時間数を大幅に上回り、かつ大学工学部において履修する専門科目の総時間数を上回っている。その一方で、一般教育・教養教育にかかわる授業時間数は、高校と短大を併せた時間数を下回る[3]。高専の教育課程は、他の教育機関と比して、専門科目に厚く、一般科目に薄いのが特徴である。
高専全64校のうち、55校は独立行政法人国立高等専門学校機構の設置する国立学校である。公立・私立を含め、ひとつの都道府県には、1校ないし複数の高専が設置されている。未設置あるいは既設校の廃止(4年制大学への転換)によって高専が存在していないのは埼玉県、神奈川県、山梨県、滋賀県、佐賀県のみとなる。