高オクタン価ガソリン(こうオクタンかガソリン)とは、レギュラーガソリンより高いオクタン価を持つガソリンのことである。
このガソリンは、「ハイオクガソリン」、「ハイオク」、「プレミアムガソリン」、「ハイオクタン価ガソリン」などといういくつか異なる名称で呼ばれ、ガソリンスタンドでも独自の商品名で呼ばれることが多い。
高オクタン価とは、石油燃料を内燃機関で燃やしたときにノッキングと呼ばれる障害の起こしにくさ(アンチノッキング性)の度合いが高いことを示しており、煤発生の有無や燃焼カロリーとは関係がない。
目次
1 規格
2 商品としての位置付け
3 生産法
3.1 接触改質装置
3.2 接触分解装置
4 使用する自動車について
4.1 各車種との組み合わせ
4.1.1 レギュラーガソリン仕様車にハイオクを入れた場合
4.1.2 ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れた場合
4.1.3 オートバイの場合
4.1.4 その他
5 その他注意点
6 日本国内の主な元売り各社のハイオクガソリンの商品名
7 関連項目
8 脚注
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具体的には、日本工業規格(JIS)でオクタン価が96以上のガソリンという規格が定められているが、実際に市販されているハイオクガソリンの多くは98〜100のものとなっている。一部の元売り会社でハイオクガソリンの商品名に100という数字が付加されていたことがあったが、これはオクタン価100をアピールしたものであった(下記参照)。
ハイオクは、量販されるレギュラーガソリンと差別化を図れるため、ガソリンの販売各社(ガソリンスタンド)としても高い価格で販売でき、大きな利幅を得ることができる。このため、各社ともハイオクガソリンの商品開発・販売促進に熱心である。ハイオクと称して販売されているガソリンは、オクタン価向上剤の添加でアンチノッキング性を高めるだけでなく、強化された清浄剤などの添加により付加価値を高め、「プレミアムガソリン」と銘打って販売される。一時期は高性能をイメージさせる映像表現や、「クリーン」「環境にやさしい」などと銘打った、ハイオクガソリンのコマーシャルが盛んに行われていたが、ハイオク指定の車種でなければ意味が薄い(後述)ため、現在は派手なハイオクガソリンの宣伝活動は控えられている。
かつては、オクタン価を高める場合には、鉛化合物を入れてオクタン価を高めた「有鉛ハイオク」が主流だったが、1983年 出光興産と日本石油(現:新日本石油)が無鉛ハイオクを発売し、それ以降有鉛ハイオクは自動車用から姿を消していった。
なお、1970年代までに製造された古い自動車では、エンジンの構造から有鉛ハイオクを必要とするものが多い。現在の無鉛ハイオクを入れると故障の原因になる。
日本で流通している無鉛ハイオクガソリンは、石油元売りによって成分が異なるものの、石油由来以外の成分を添加しているものがほとんどである。その為、原油価格が上昇するとレギュラーガソリンとの価格差が縮まり、逆に下落するとレギュラーガソリンとの価格差が大きくなる。
高オクタン価ガソリンは製油所内の「接触改質装置」と「接触分解装置」という2種類の異なる装置によって別々の特性を持つガソリンが製造され、求められる特性に合わせて混合される。
重質ガソリンと水素を原料に、白金系粒状触媒との接触によってオクタン価が高く芳香族を多く含んだガソリンに改質される。収量は80%と比較的良好であり反応中に新たに水素が得られる。このガソリンは高速での燃焼時にオクタン価が高い特性を持つ。
減圧蒸留で生み出された重質油を原料に、重質油の長い炭素鎖をシリカ−アルミナ系の粒状触媒との接触によって短く分解し、オクタン価が高くオレフィン分を多く含んだガソリンが作られる。 収量は40-50%であまり良くない。このガソリンは低速での燃焼時にオクタン価が高い特性を持つ[1]。
使用する自動車について
輸入車 (主に欧州車)
高級車・高出力エンジンを搭載する車
を中心に、ハイオク指定のものが多い。国産車の場合2000ccクラス以下の多くの車種では、一部の高出力モデルを除きレギュラーガソリンで問題ないものが多い。