革命(かくめい)とは、主として民衆・被支配階級が意図を持って非合法的な手段によって国家・政府(支配階級)を倒し、国家体制を変更させることである。
また、「産業-」「農業-」のように、従来の思想や技術、方式がひっくり返る様を示す語尾にも使われる(なお、既存の技術や発想から飛びぬけた発展を革命的とも言う)。
「革命」の語は主観的であるため、最近の報道では単独の使用は避けられるようになっている。
なお、支配階級内の勢力が起こす非合法的な手段による体制変更・政権奪取についてはクーデターと呼ぶ。
目次
1 概要
1.1 西洋における「revolution(革命)」概念
1.2 東洋における「革命」概念
1.2.1 語源
1.2.2 讖緯説における革命概念
1.2.3 日本における革命
2 革命事例一覧
3 文化
4 技術革新
5 脚注
6 関連項目
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近代以降は、社会思想の普及につれ、市民革命・共産主義革命・民族独立革命・イスラム革命などをさして使われることが多い。
英語ではrevolutionだが、revolutionは古くは「回転」という意味であり、古きよき(現在よりも人々が清らかであろう神による創世により近い)時代へ戻る政治改革の意味として使われていた(古き良き法)。歴史の進歩という観念が生まれてから、新しい体制への大規模な改革という意味が一般的となった。即ち、この立場からは「半回転」して新体制に革(あらた)まることがrevolutionであり、「もう半回転」して元に戻ってしまう原義のrevolutionは、counterrevolution(反革命)として否定的に評価される。しかし、ハンガリー動乱(英:Hungarian Revolution)のように当時は反革命として否定されていても、後に革命であったと再評価される例もある。
また、クーデターを保守革命とすることもある。
保守革命を参照
革命は必ずしも西欧諸国の民主革命や東欧諸国の社会主義革命ばかりをさすのではない。しかしこのことはrevolutionの訳語として「革命」が選択されたという経緯があり、それゆえ、古来からの伝統的な語としての「革命」と訳語としての「革命」との間で混乱があるといえる。しかしこれは翻訳語全般にわたる問題である。
漢語での「革命」の語源は、天命が改まるという意味である(「命(天命)を革(あらた)める」)。
天も参照
古代中国では易姓革命など東洋での王朝交代一般をさす言葉であった。東洋においては革命と王朝交代はほぼ同一の概念であったが、西洋においては革命が起きなくても王朝が交代することもあり、革命と王朝交代は同一の概念ではない。
そのため、西洋では「反革命」と表現されるものも東洋では「革命」とされることもあり、現在の「革命」という語が進歩的かつ革新的、現代的なポジティヴなイメージばかりの意味で強調されるのは必ずしも正しくない。
また未来予言の方法として発展した讖緯説においては、革命は緯書(予言書)に予め記載されており、特に辛酉の年には必ず革命が発生して政治・社会の変革を伴うと唱えられた。これに対して有徳の君主は緯書の定めた通りに行動することによって易姓革命などを未然に回避出来ると考えられた。その一環として辛酉、後には甲子の年にも改元が行われて君主が率先して政治・社会の変革の意志を明らかにすることが行われた(「辛酉革命」・「甲子革令」)。
中国大陸は多くの革命を経験しており、また朝鮮半島やベトナムでも革命は起こっているが、それらに比して日本では、有史以来革命が起こったことがないとする説がある[要出典]。江戸時代の山崎闇斎(『泰山集』)や水戸学の藤田東湖(『弘道館記述義』)のように、日本は天照大神以来の万世一系の皇統を持つ唯一無二の国家であるとして、易姓革命を否定して国粋主義を高揚させる逆説的な論理で用いられることもあった。ただし、クーデターの類とされるものは多数起きており、その中には他国の革命に相当するほどの劇的な政治体制の変化が起きたこともある(壬申の乱など)。
吉田松陰の思想を背景として起こった明治維新は保守革命ともいわれ、あるいはまた西欧でいうクーデターとは異なる独自の意味として「維新」を考える学説もある(藤田省三、松本健一ら)。なお明治維新の英訳語はMeiji RestorationないしMeiji Revolutionである。また北一輝らの民族主義ないし国家社会主義的革命理論では、天皇および国体を真正のものへと変革(革命)することが目指された。三島由紀夫も陽明学の影響のもとに、保守革命を企画した。