雨(あめ)とは、空から水滴が落ちてくる天候のこと。また、その水滴。
目次
1 雨の成因
1.1 冷たい雨
1.2 暖かい雨
2 雨粒
2.1 雨粒の大きさ
2.2 雨粒の形状
2.3 日本の気象通報の区分
3 雨の強さと雨量
4 雨水の化学成分
5 雨の観測
5.1 レーダによる観測
6 「雨」と文化・生活
7 雨をテーマにした音楽
8 雨の様々な表現
9 特異な雨
10 関連項目
11 外部リンク
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雨は、気象学的には、地球上で水が循環する過程(水循環)で起こる降水現象の一つと位置づけられる。
雨の大半は、上空の気温により以下の二つに大別できる。ただし、これらとは異なる機構で発生する雨もある。
日本の降雨の8割はこの「冷たい雨」の機構で起こるといわれている。
上空が0度以下になると氷晶ができる。過冷却の水滴は蒸発して氷晶の表面に昇華するため急速に成長する。
氷晶が落下する途中で、気温が摂氏0℃より高い領域に達すると氷晶は融け始め、完全に融けると液体となり、雨粒となる。融けきれない場合は雪となる。地上の気温が摂氏0℃以上の場合、上空1500mで-6℃以上、または上空-5500mで-30℃以上で冷たい雨(または霙)である。
こちらは氷点以上の温度の場合の現象である。湿潤な空気が上昇すると、断熱膨張により冷却が起こり、凝結高度に達すると過飽和の状態になる。この際、大気中のエアロゾルを凝結核として雲粒が成長する。この成長はゆっくりしたものであるが、雲粒同士の併合過程により、一部の雲粒が急速に成長して重力に耐えきれなくなるほど大きくなる。この併合過程は、海洋性の積雲の場合に急速に成長する条件がそろっている。
温帯地方の雨の水滴の大きさは、通常0.1〜3mm程度である。0.1mm以下の雨粒は雲の中の上昇気流によって落ちなかったり、落下中に蒸発してしまい、消えてしまうことがある。3mm程度以上の大きさの雨粒は途中で分解してしまうことが多い。
雨粒が空気中を落下するときの形は、雨粒が小さい場合は球の形をしているといわれている。雨粒が大きいときは、落下するときに空気に触れる下の面がやや平らになり、下が平らになった球の形をするとされている( ⇒参考)。
雨粒の落下速度は、雨粒の大きさによって変わる。小さい粒は空気抵抗によって遅くなるが、大きな粒はおおよそ毎秒9m程度である。また、落下時は、空気の抵抗によって雨粒は平らなまんじゅうの形になる。涙滴と思われていたのは、木の葉の先から露が落ちるときや、窓ガラスを伝う水滴が涙形をしているためである。1951年に北海道大学の孫野長治博士が空中を落下する雨粒の写真撮影に成功し、「まんじゅう形」を世界で初めて確認した。
雨粒の大きさと粒の数の関係は、1947年に、マーシャルとパルマーが1ページの論文の中で、「マーシャル・パルマーの粒径分布」として表わせる、ということが発表された。実際には、全ての場合に適用できるわけではないが、おおよそ指数関数的な分布になっている。雨の天気記号
日本式の気象通報においては、水滴の大きさが直径0.5mm以上の場合を「雨」と呼ぶ。これよりも小さい場合は「霧雨」と呼び、天気記号も異なる。その他、時間雨量に換算して15mm以上の強度で雨が降る場合は「雨強し」、一過性の雨の場合は「にわか雨」に分類され、それぞれ天気記号が異なる。
詳細は降水量を参照
雨の強さは、単位面積に降った雨がたまった深さで表わす。通常は時間雨量(1時間あたりにたまった深さ)をmm単位で表記するが、短時間の降雨の強さを表すために10分間雨量などを用いることもある。
気象庁では、時間雨量によって次のように分類している。
弱い雨 - 3mm未満