離乳食(りにゅうしょく)は、乳幼児に対して栄養源を母乳やミルクから切り替えるための食品を言う。また、離乳食を供する期間を 離乳期という。
期間としては、個人差もあるが4、5ヶ月から1歳半くらいまでに離乳食を完了させ、通常の食事へ移行させることが一般的である(この期間には諸説あるが、いずれにしても乳幼児本人に無理のない時期で行われるのが望ましい)。
また、離乳期は乳幼児の月齢や食物の状態により、初期、中期、後期、完了期と分類される。この区分には含まれないが、離乳準備期(単に準備期とも)と言われる期間もある。 月齢はあくまでも目安であり、子供の発育状態などによって進め方は異なる。早く完了させたいからと次の段階に無理に進めると、下痢を起こしたり食事への興味を失ってしまうことがあるので注意が必要である。
目次
1 離乳期区分
1.1 準備期
1.2 初期
1.3 中期
1.4 後期
1.5 完了期
2 与えてはいけない食品
3 市販品
4 日本での歴史
5 関連項目
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離乳に入る前の準備として、果汁や麦茶、野菜スープなどをスプーンで与える(これは『スポック博士の育児書』(2〜3か月から与えると記述。)に由来する。なおアメリカでは『スポック博士の育児書』は過去の非科学的なものとされている。)。味付けはせず、果汁はみかん、りんご、苺、スイカ、桃など酸味の少ない果物を絞り、湯冷ましで薄めて与える。ただし、糖分を多く含むため果汁を与えることの是非については、国内外で論議を呼んでいる。(2007年11月に厚生労働省から出された「授乳・離乳の支援ガイド」には離乳前に果汁を与える必要性は無い、と明記された。)
母乳やミルク以外の味やスプーンに慣れさせることが目的である。月齢2〜3ヶ月頃から与えて良いが、子供が嫌がるなら無理強いはせず、機嫌の良い時に与えるようにする。
月齢の目安は5〜6ヶ月。舌で食物を喉の奥に送り、飲み込めるようになる。つぶし粥やすりおろした食品など、噛まずに飲み込めるドロドロ状の食事を与える。目安はポタージュの固さである。授乳回数を1回減らし、離乳食に切り替える。(慣れてきたら更に授乳回数を減らし、離乳食を2回にする)
子供にとっては初めての食品となるので、1さじ与えることから始め、徐々に慣らしていく。
魚類は白身魚のみ、肉類は飲み込みにくいため控えた方が良い。油脂や塩分・糖類などの調味料は控え、極力素材の味のみで与える。
月齢の目安は7〜8ヶ月。舌の動きが活発になり、顎と舌で食物をつぶせるようになる。固さの目安は豆腐の固さである。授乳3回、離乳食2回が1日の目安である。
魚類は赤身魚も与えられるようになる。肉類は脂肪分の少ない鶏ひき肉がよく用いられる。油脂や調味料も用いて良いが極めて薄味にする。(大部分の大人は物足りない、もしくは味を感じない程度)
月齢の目安は9〜11ヶ月。舌の動きが更に活発になり、食物を歯ぐきで噛み潰せるようになる。固さの目安はバナナの固さである。授乳2回、離乳食3回が1日の目安である。
穀類は粥状から軟飯に移行し、全卵(卵白)も少量から与えて良くなる。また、子供が自分で手を出して食べたがる行為も、この頃から見られるようになることがある。
月齢の目安は11〜15ヶ月。舌が自由に動かせるようになり、また、歯も生えて来て摂食活動が活発になる。食物の固さは後期よりやや固い程度で、目安は肉団子の固さである。この頃から母乳や粉ミルクではなくフォローアップミルクに移行する場合もある。
穀類は軟飯から大人と同じ白飯が食べられるようになる。大人の食事から取り分けたものを食べさせても良いが、基本は薄味にする。
食物アレルギーの発症の危険や、消化能力の発達、免疫の発達などを勘案し、特定の時期まで与えてはいけない、もしくは控えた方が良い食材・食品もある。
そば、イカ、タコ、エビ、カニ…初期まで。
もち…中期まで。後期以降でも細かく刻んで与える。
卵白…中期〜後期まで。
にんにく…後期まで。
はちみつ…満1歳まで。
ただし、学会、有識者、地域や家庭独自の教えなどで、「果汁は6ヶ月まで与えない方がいい」「バナナは1歳まで与えない方がいい」「牛乳は1歳まで与えない方がいい」など、時代や場合によって、与えていけないといわれる食品の内容は異なる(前2者に関しては、幼少の頃から糖分の高い物を与えない方が良い、という考えに基づくものだと考えられる)。